震災体験談（宮城県石巻市）

Katsuhiko Suzuki @katsu815

3/11。母。その時、三陸道の石巻河南出口手前でバスに乗っていた。道路は目の前で雷のようにひびがはいり、バスは倒れるのではないかと思うぐらい大きく揺れた。「終わった」と思った。その後、バスは動き出し停留所に着いた。近くにとめていた自分の車に乗り、石巻市小竹浜へ急いで向かった。

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3/11。母。車に乗り、石巻市街から国道398号線を渡波駅前で右折し万石橋を渡った。第1波はサンファントンネル付近にいた時にきた。暗いトンネルを抜けると佐須浜がめちゃくちゃになっていた。あと数分ずれていたら自分も津波に飲まれていた。小竹浜のことを少しだけあきらめた。

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3/11。母。佐須浜の瓦礫を越えて小竹浜へ行くのは無理だった。すぐに第2波がくると思った。近くにある山の上の洞源院に避難した。お寺では避難者が続々と増えてきた。皆で玄米のおにぎりを握り、食べた。小竹浜のことや家族のことを思い、夜はひとしきり泣いた。

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3/12。母。お寺に1泊させていただき、ハイヒールのまま徒歩で小竹浜に向かった。佐須浜の瓦礫を乗り越え、山を歩いた。寒かった。小竹浜もめちゃめちゃになっていた。山の上の避難所へ行き、浜で亡くなった人がいたことを知った。

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3/12。母。小竹浜のお年寄りが持病の薬を無くしたことを知った。飲まないと死んでしまう。親戚と2人で石巻赤十字病院へ向かった。佐須浜の近くまで車で行き、そこからまた歩いた。サンファントンネルは暗くてとても長かった。出口がないのではと感じた。怖くて怖くてしょうがなかった。

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3/12。母。万石橋から渡波駅方面へ瓦礫を乗り越えていくと消防車が見えた。彼らは救助活動をしていた。事情を説明し石巻赤十字病院近くまで乗せてもらえることになった。積み重なった車の中に人がいた。消防員に伝えると彼は首を振った。「ご遺体より生存者が優先なんです」と悔しそうに言った。

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3/12。母。消防車で石巻赤十字病院に着いた。病院の方に事情を説明し薬をもらった。病院内はとてもとても酷い状況だった。泣き叫ぶ人、もう動かないだろう人･･･。言葉ではとてもじゃないが説明できない、それはそれは酷い酷い状況だった。

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3/12。母。石巻赤十字病院から薬をもらい徒歩で小竹浜へ向かった。ダンボールに「渡波方面、小竹浜」と大きくマジックで書き、親戚が首からそれをぶら下げて歩いた。ある学校の先生が声をかけてくれて渡波駅近くまで車で送ってくれた。またあのトンネルを徒歩で歩くのかと思うと憂鬱だった。

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3/12。母。渡波駅から佐須浜まで歩いた。トンネルはやはり暗くて長かった。とめていた車に乗り小竹浜に着いた。この日、浜の上空に自衛隊のヘリが飛んでいたが、見つけてもらえなかったようだった。落胆は大きかったが、やるべきことはたくさんあった･･･。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

･･･2011年5月。「そういえば、3/11の地震前は何してたの？」と母に聞いた。母「実は婦人部で地震体験に行ってたのよ。その帰りのバスで本物の地震がきてさ～。地震体験は全く役に立たなかったよ～」と、クスクス笑った。

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地震2日前。大谷川浜の姉の息子が高校受験でした。3/23は合格発表日。当日、姉からの5文字のメール。「サクラサク」。避難生活の甥の笑顔を想像すると、叔父の私の涙腺が緩むのはしょうがないこと。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

大谷川浜の姉家族と会いました。津波で家は失ったが無事でなにより。甥に「地震どうだった？」と聞くと、「すげー怖かったあ」とのこと。それを聞いてた2歳10か月の姪（のんちゃん）が「のんちゃんがいるから大丈夫だよ」と笑顔。心強い。

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昨日は瓦礫の中から漁に使う網を引っ張りだしました。今日は風呂がま。厚ぞこのゴム長靴でも釘が危険。どこから流れついたのかわからんものもたくさん。瓦礫の山。うちの実家では流れついたでかい蝋燭（誰かの結婚式の記念品？）を、夜の茶の間で大切に使わせてもらってます。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

昨日は石巻市の友達何人かと会いました。疲れた笑顔。「頑張ろうな」と声に出しあう。

Katsuhiko Suzuki @katsu815

石巻市万石浦に実家がある後輩。母は美容師。被災し自宅と店は床上浸水。地盤沈下で今なお満潮時は周りが冠水。母の姉妹はまだ見つかってない。そんな中、地元のために今日から美容院営業再開。60歳代後半の美容師の母を、少しだけ誇らしげに後輩が語る。

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浜の従姉がメールで写真を送ってきました。 「草花はスゴイね～。津波で塩水を被っても成長してる。」 http://twitpic.com/5cb6y8

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石巻市渡波の中学同級生（女性）の話：3/25「今日、あきらめることにした･･･」（母が不明だった。3/30遺体が見つかる）→3/26「うん、そう、間違いなく生まれ変わり」（母をあきらめた翌日。体調悪く病院へ。初の妊娠が判明）→先日の話「うん、母子ともに順調順調！」

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「穏やかな海を見てると、あんなことがあったなんて信じられないわねぇ」。母。高台の旧小学校にある避難所から階段を下りつつ海を眺めて。・・・4ヶ月かぁ

Katsuhiko Suzuki @katsu815

妹：「暑いよ～、石巻でも30℃超え！それよりすごいのはハエの異常発生。魚町あたりは車ちょっと止めている間にハエが1000匹くらいとまるらしい。海ではタコ捕ったら、頭の中から髪の毛出てきたとか。夜になると悪臭してくるし。これから暑い日が続くと衛生面が心配」

Katsuhiko Suzuki @katsu815

妹：「うん、4ヶ月。忘れてほしくないね。だって、忘れられない出来事だから。生活も仕事も一変して、ましてや、家族を亡くした人達は、心が癒えるまで長い年月かかるだろうね」

Katsuhiko Suzuki @katsu815

妹：「息子の一番仲良しの友達もなくなってしまった。その友達と兄弟ふたりと、じいちゃんばあちゃんと。生き残ったのは、ママとパパだけ…。なんて声をかけてあげればいんだか、できることと言ったら、ただいつまでも忘れられないで、覚えてることかなぁ、と」

Katsuhiko Suzuki @katsu815

石巻の後輩：「ハエはホントに多いです。今日は大街道から日和大橋に抜けてみました。アスファルトもはがされて、砂利道凸凹です。内海橋近辺は信号機は点いてなく、警察官が手信号してました。街の瓦礫は少なくなってきてますが瓦礫置き場の量がハンパないです。明日は大潮です。」

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GWぶりの小竹浜。メイン道路の瓦礫はなくなったが、道路脇の瓦礫はまだまだ。うん、まだまだだ。 http://twitpic.com/5r07ah

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浜の従姉：「朝起ぎで外を見るど瓦礫があんのやぁ。東京の人だちにも知って欲しいなぁ」

Katsuhiko Suzuki @katsu815

今日は奈良県警の方々がゴムボートを2つ出して小竹浜の海で遺体捜索をしていました。できることなら見つけて欲しい。見つかって欲しい。