作品としての『ガールズ＆パンツァー』における戦車の役割

ticoruzel @ticoruzel

ガルパンについては、昨夜チームのある方が話していたのが印象的で「本筋はスポーツものの王道なんだけど、戦車を据える事で試合相手の強さを可視化したり数値化したりできるのが大きい」との分析。戦車にすることでどの程度強いのかぱっと見でわかるし、パワーインフレにも歯止めがかかる、と。

銅大 @bakagane

ＲＴ言及：おお、これは面白い視点です。「相手チームの強さを、戦車を使うことで視角化」というのは、なるほど確かに！

ticoruzel @ticoruzel

昨夜の会話から:「ガルパンにはスポーツものにありがちな人間ではありえない超人選手というものが存在しないんですよ。全部実在の戦車なので」「黒森峰が出してきたアレは超人ではありますまいか」「実際に試作されたし動いたし撃破不可能でもないので超人ではありません」

ticoruzel @ticoruzel

……さっきツイートしたガルパンの件がRTされまくってびびるなど。や、発言者は私じゃなくて、じーなさんなんですけどね。しかし、あの説明でみんな納得するものがあったということかしら。

銅大 @bakagane

ＭＣあくしず付録のガールズ＆パンツァー応援イラスト＆解説ブックを読んでいて思ったのだが。ガルパンは戦車戦を女子のスポーツ的な試合の形で見せてくれる。そのことが逆に、実際の戦史を分析してもなかなか感覚的に掴みにくい「戦車の性能の差」というものを教えてくれているのかもしれない。

銅大 @bakagane

実際の戦場での戦車の戦いは、さまざまな要素が勝敗に影響を与える。補給、作戦、戦車以外の歩兵や砲兵、航空機などの支援。「戦車の性能の差」はその中の要素のひとつであり、必ずしも、勝敗に影響を与えるとは限らない。そもそも戦場とは「対等の条件」とは無縁なのだ。

りんね＠引っ越し中 @trpg_tmn1111

@bakagane モビルスーツの性能の差が戦力の～ ってやつですねえ

銅大 @bakagane

@aokaze_r なのですなのです

銅大 @bakagane

だが、ガルパンにおける戦車道の戦車戦は、そうした要素の多くが排除されている。スターリンやヒトラーが無茶な死守命令をだすこともない。燃料や弾薬が足りなくて戦車が動かないなどということもない。女子高生が戦車を試合で動かすので、練度の差も、それほどには差がつかない。

Хаями🍥Расэндзин @RASENJIN

@bakagane 「戦車の性能の差」というのは生産性とかも入ってくるのでややこしいですねー。

銅大 @bakagane

@RASENJIN そして、ハードウェアとしての戦車の性能には、設計時の想定とか、前後に開発していた戦車が何かとか、いろいろ混ざるんですよね。「９７式のアップグレードでなんとかならんか？」とか。

銅大 @bakagane

みほたちのいる大洗女子の戦車の多くは、対戦相手の戦車に比べて「弱い」。大砲の威力は弱く、装甲は薄い。遠距離での撃ち合い、という条件では瞬殺である。なので試合会場は、注意深く、市街地など見通しの悪い場所がセッティングされている。戦車を投入するなら本来、随伴歩兵必須の場所である。

銅大 @bakagane

市街地での戦車は、戦車単体ではその性能を発揮することができない。戦車は視界が狭く、上下の装甲は薄く、待ち伏せなどの立体的な攻撃には弱いのだ。ガルパンでの西住高校の戦いが、「近距離」や「高低差」を利用したものになるのは、戦車の性能差をくつがえすのが、ある意味で「それしかない」からだ

銅大 @bakagane

なお、ガルパンでは一場面だけ九七式戦車がお姉ちゃんのティーがーに全滅させられてる戦いがあったが、あの全滅に至る前にどんな作戦があったのかを考えた二次創作がこちらである ＞ ガールズ＆パンツァー二次創作短編：九七式戦車隊、奮闘す http://t.co/G5Q7KYGz3v