『太宰メソッド』の欠陥あるいは限界
- crowserpent
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「太宰メソッド」が便利万能なマジックワード化しかけてる感じがして気になってたのだけど、この話はいいカウンターになると思う。「事実として世間から差別されている」と主張することまで排除されるべきではない。 / 「肉屋、鞄屋の人とは結婚して欲… http://htn.to/bFNAGK
2010-09-04 23:20:07「**系の人と結婚するのかい、周りからは差別されるだろうけれど私は応援するよ、頑張ろうね」「"周りから差別される"? 差別されるんじゃなくて"あなたが差別する"んでしょう!? このレイシスト! 太宰メソッド遣いは地獄に落ちろー!!」(お茶ぶっかけ)
2010-09-05 19:58:36@valerico 「事実として世間から差別されている」→「だから自分も○○する」という連鎖こそが「太宰メソッド」の構造そのものなのですよ。 B! http://anond.hatelabo.jp/20100904050444
2010-09-05 20:18:24@crowserpent 分かります。そこで1.「事実として世間から差別されている」→2.「じゃあ私はその差別と戦う」っていう流れは当然ありえますよね。太宰メソッドの濫用は、この基点としての1.の主張まで封じかねない危険があると思ってああ言いました。
2010-09-05 20:22:43@valerico 「自分は差別感情はないけど、世間から差別されているものにコミットすれば自分も排除されるから仕方ない」。これは差別に加担することへの言い訳であると同時に、特に「感情」(嫌悪感)などなくても差別が成立するという構造を示すものでもあります。
2010-09-05 20:49:26@valerico 「太宰メソッド」への反論メソッドとしての「世間じゃない、あなたでしょう?」は、「自身の発言の責任は自分で負え」という倫理観を背景とした「皮肉」であって、「事実」を示したものではないと私は理解しています。
2010-09-05 20:54:58.@valerico 「人間失格」の主人公は「世間じゃない、個人だ」と言いましたが、差別感情なくして差別を駆動させうる「世間」システムは確かにあるんです。そこを見落としてしまうと、「太宰メソッド」の指摘は単に「差別主義者叩き」で溜飲を下げるためのものになってしまうと思うんですね。
2010-09-05 21:02:55「太宰メソッド」の指摘は、「差別は偏見や嫌悪感に基づいた排除である」という一般的な「差別」観によく合っており、それでいて「システムとしての差別」の構造を告発できるという利点がある。しかし、だからこそ限界があるとも言えるわけなのね。
2010-09-05 21:11:49何度も貼ってるんだけど、「構造としての差別」の解説としてこれ以上のものはないと思うので改めて貼っておこう。「差別についての、ごく基本的な考え」http://macska.org/article/183
2010-09-05 21:18:34