ショコラ先生の中世ご高説―新教と旧教・後編―

ねこがいました @nekoga_imashita

よーし、26時頃からだらだらこの前の続き行くかー

ねこがいました @nekoga_imashita

ぐおおおお！？　蚊が飛んでる！　ウザい！？　……蚊取り線香準備するか

ねこがいました @nekoga_imashita

――講義開始までしばらくお待ち下さい――

ねこがいました @nekoga_imashita

じゃあ、始めますか

ねこがいました @nekoga_imashita

■おさらい

ねこがいました @nekoga_imashita

ええと、前回やったのは三十年戦争の予備知識、新教と旧教についてですね。

ねこがいました @nekoga_imashita

カトリック：ローマ教皇を中心としたキリスト教。歴史あるけどその分腐敗とかもあって免罪符（贖宥状）とか売ってた。

ねこがいました @nekoga_imashita

プロテスタント：ルターの唱えた宗教改革などを発端に立ち上げされた新団体。聖書の教えを信仰しようという人たち。発足当初は異端扱い、破門上等。

ねこがいました @nekoga_imashita

この二つの信仰の形があって、諸侯はそれぞれの思惑があって新旧の支持層に分かれたりとか。

ねこがいました @nekoga_imashita

例外もたくさんありますが、地理的にローマに近く歴史が古い家系程カトリック寄りで、ローマから遠くて新興勢力ほど新教寄りと思っておけばいいんではないかと。

ねこがいました @nekoga_imashita

前者の代表はスペインハプスブルク家とかで、後者の代表はオランダとかですね。英国も新教系ではありますが、さらに特殊な上に欧州本土とは離れているので。

ねこがいました @nekoga_imashita

そんなこんなで前回の続き。

ねこがいました @nekoga_imashita

■三十年戦争：新教と旧教（後編）

ねこがいました @nekoga_imashita

□基礎知識：新教と旧教（つづき）

ねこがいました @nekoga_imashita

今回は何故新教が認められたか、からですね。

ねこがいました @nekoga_imashita

前回、宗教改革の結果新教が生まれ、既存の教会勢力と距離を置きたい/影響力を排除したい諸侯がそれに乗っかったという話をしました。

ねこがいました @nekoga_imashita

逆に旧教を変わらず支持する諸侯は歴史などがあって、権力基盤や支持層などに旧教がガッチリ食い込んでる場合ですね。今現在の状態で地位が安泰なら、わざわざ新教に手を出す必要はないわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

まあ、そんなこんなで宗教改革の発祥の地、神聖ローマ帝国（ドイツ）では新教と旧教で内乱状態になるわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

オスマン帝国からの圧力、つまり外敵の存在もあって、一次休戦状態なるんですが、当時のローマ皇帝カール五世は凝りもせずカトリック優遇、プロテスタント弾圧に乗り出します

ねこがいました @nekoga_imashita

結論からいうとこのカトリック優遇策はこけます。

ねこがいました @nekoga_imashita

再び内乱状態になって旧教側は途中まで有利に勢力を伸ばしますが、プロテスタントに付く諸侯や、ハプスブルク家（＝皇帝）の財政悪化、敗戦とかで疲弊します

ねこがいました @nekoga_imashita

神聖ローマ帝国は東にオスマン、西にフランスがある土地ですので、疲弊すれば当然そこからの外圧を受ける可能性も高まります。

ねこがいました @nekoga_imashita

このまま疲弊が続けば、国内を何とかした時点で死に体ともなりかねんわけです。

ねこがいました @nekoga_imashita

結局、皇帝は帝国議会を招集して、カトリックとプロテスタントの同権を認めて、宗教選択を認めます。これがかの「アウクスブルクの和議」ですね

ねこがいました @nekoga_imashita

アウクスブルクの和議によって、新教を信仰する諸侯は領内の教会などを自分の支配下に置けるようになります。