ジャズ喫茶とクラブジャズについて
- wish_mountain
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きっかけ
そもそもは四谷のジャズ喫茶で行われた<いーぐる連続講演 「ジャズ・ヒップホップ・マイルス 追加講習>に端を発します。
中山 康樹 『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』 (NTT出版ライブラリーレゾナント)
この本を受けてヒップホップ、レア・グルーヴ世代のジャズ評論家/ライター柳樂光隆さんが"ジャズ喫茶"との橋渡しをすべく補完的な講演を行いました。
い~ぐるの講演まとめ
[[オラシオ主催万国音楽博覧会
:http://ameblo.jp/joszynoriszyrao/entry-11518999961.html]]
com-post |『ジャズ・ヒップホップ・マイルス 追加講習』と音楽のポストモダン現象
上記のCom-Post記事に対する私の呟きから始まりました。
”「クラブに通う人間はそこまで突っ込んだ聴き方はしない”んなわけねーだろ。QT 『ジャズ・ヒップホップ・マイルス 追加講習』と音楽のポストモダン現象 :「同じ音楽が異なった聴こえ方をすること」を考えさせられた講演(後藤雅洋) http://t.co/DzbLQABnRt
2013-04-30 22:11:03所謂踊れるジャズ、Acid Jazzを何でジャズ喫茶側がおざなりにしたんだろ? そこで理解が止まってしまっている気がする。>> http://t.co/DzbLQABnRt
2013-04-30 22:13:21「所謂踊れるジャズ、Acid Jazzを何でジャズ喫茶側がおざなりにしたんだろ?」って、そも他所様の文化を蹂躙して価値観書き換えたのは私らなので、私はいつも反省してますよ…。
2013-04-30 22:31:48@wish_mountain 突っ込んで聴かないみたいな話って、例えば、沖野さんと僕の聴き方の違いかと思いますよ。そこは明らかに違う。ただし例外はいるということだと思います。
2013-05-01 13:17:48.@wish_mountain ことクラブにおけるジャズに関しては、これまでのジャズ視聴に対するカウンター的要素が強かったわけで、「歴史とか、演奏とか関係なく、踊れるかどうかで判断しようぜー」だったわけで、突っ込んで聴かないと言うのは美徳だった部分もかなりあると思いますよ。
2013-05-01 17:07:34.@wish_mountain あと、踊れるジャズに関してはカウンターだったんで、突き放す快感だけで、誰も共有するための説明をして来なかったからだと思いますね。どちらかと言えば、断絶を楽しんだムーブメントだったような気がします。まぁ、繋ぐのは骨が折れます。よほどの意思がなきゃ…
2013-05-01 17:18:40.@wish_mountain ちなみにクラブサイドが「既存のジャズリスナーに無視されていた」「評価が低かった」的な話はほとんど眉唾です。昔のジャズ雑誌でたいがいきちんと評価されていたり、レビューページに載っていたりします。僕はこの辺は悪質な捏造だと思っていますよ。
2013-05-01 17:28:40.@wish_mountain そして、DJが発見したことになっているものもジャズ喫茶には昔からあるんですよ。もちろん激レア盤や自主盤は無いですけどね。歴史の捻じ曲げもたくさんあって、その辺も両者が歩み寄れなかった理由だと思ってます。ジャズ喫茶って想像以上に深いんですよ
2013-05-01 17:31:22.@wish_mountain 僕はスイングジャーナルのバックナンバーはかなり見ましたよ。一番はローランド・カークでグロテスクだと言われて評価が低かったなんてことは無く、年間ベスト級の扱いでした。あと、スピリチュアルジャズもかなり当時扱われてて、色んなインタビューもありましたね
2013-05-01 17:35:11@univerogawa @Elis_ragiNa 中古で買い漁っていた70年代の月刊JAZZにはDJ的視点にも通じる興味深いコラムや言葉がたくさんありました。ライターによる個人差も大きかった様に感じます(当然)繋がりきらない部分にコテコテが一本の筋を通してくれた感は感じました。
2013-05-02 17:38:12.@wish_mountain オマケ。昼に書いた「評価されてなかったことになってる」話だとファラオ・サンダースが象徴的ですが、ファラオってリアルタイムでも評価されてたんですよね。岩浪洋三さんなんて自著で一章割いてます。しかも、サウンドをトータルで「牧歌的」と評してます。
2013-05-02 02:26:45ちなみにファラオに感じては、難しいところですね。例えば「ラヴ・イズ・エブリホエア」ね。ジャズ聴き始めの頃かっこいいなぁと思っていたけど、あとあとはなんだかすかすかで、演奏もたるいなって思うようになったり。でも、人類愛的なものを共有したい場ではあの声と言葉が意味を持つとは思うけどね
2013-05-02 17:37:10Pharoah Sanders - Love Is Everywhere
@Elis_ragiNa @wish_mountain 割込みすみません。興味深い議論だったもので。柳樂さんの書かれている「事実」は、私も東京にいる頃SJ誌をたくさん持っていたので後押し出来ます。グロテスク云々は「と言われているけれど~」と持って行くための枕詞の一人歩きかと。
2013-05-01 18:35:46確かにリアルタイムで評価した人もいただろうけど、ジャズ・リスナー全般に受け入れられていたかどうかは疑問。実感として、90年代初頭にいわゆるレア・グルーヴやスピリチュアル・ジャズのレコードを買い漁っているとき、レコ屋の店主や年上のコレクターの方々には小馬鹿にされたしなあ。
2013-05-02 13:56:57「ファラオ・サンダース?あんなの民族音楽だろ」とか、「ドナルド・バードのBN後期?あんなのただのフュージョンだろ」とか、「ウェルドン・アーヴィン?誰だそりゃ」とか。そっか、リアルタイムの70年代と忘れられかけた90年代ではジャズ・リスナーの評価もまた違ったのかもなあ。
2013-05-02 14:01:04DJがいわゆるレア・グルーヴやスピリチュアル・ジャズに興味を持ち始めた90年頃って、ジャズ・ファンクやそのテの黒ジャズって一般的なジャズ市場的には全く人気がなかったことも確か。だからDJたちは「発見した」とかって言ったのかも。正確には「新たな観点で価値を見出した」なんだよね。
2013-05-02 14:05:27そうですね。ただの「時代の音楽」だったものに新たな価値を認めたわけですからね。 RT @KohjiMatsuda 個人的には岡本太郎の"縄文の発見"と同じだと思っています。割と真剣に。
2013-05-02 14:22:23レア・グルーヴにせよ、スピリチュアル・ジャズにせよ、ファンクにせよ、聴いているのは「時代の音楽」なんだよね。あの時代、ざっくり言うと1960年代後半から1980年代前半に生まれた音楽。アーティスト単位でもないし、レーベル単位でもない。是非はともかく。
2013-05-02 15:09:21Weldon Irvineの話に。
件の四谷い~ぐる講演でもキーパーソンとなったミュージシャンです。
ウェルドンに関しては、この前も書いたけど、演奏家=ジャズメンとしての自分を終えたところがスタート地点みたいな人なので、そこをどう伝えていくかのかってのが、出来たのかどうかが問われるわけですね。ヒップホップに近いことが誰にとっても価値があるわけでは無いので。
2013-05-02 17:44:21ウェルドン・アーヴィンって、彼の音楽単体でどうにかなった人ではなくて、その背景にヒップホップのコンテクストがつくことで、音にも意味が出た人なんじゃないかな。早かったとかではなくて、ヒップホップとセットで輝く音だと思うんだけどな。
2013-05-02 17:47:16Weldon Irvine"We Gettin' Down"