ICTによる知的生産

@toyofuku 氏の,学校での知的生産にICTがどのように関わるかについての連続投稿を職場とかいろいろ紹介したいのでまとめてみました。
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豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

教育界では「デジタルよりも手仕事や自然を」のような主張は、正論として語られる事が多いが、器用な子どもなら、たいがいどちらも得意だという事はご存じないらしい。デジタルだけを排除したがるのは大人の側の勝手な都合。

2013-05-02 01:40:10
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

熱心に本を読む事は推奨される一方で、ゲームに没頭する事は心配される。そうして、デジタルはうさんくさいもの、真面目に関わってはいけないもの、心奪われてはいけないものだと、半ば「刷り込まれる」のだ。何故だろう?

2013-05-02 01:47:26
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

学校にタブレットを入れるかノートPCを入れるかの判断は、結局のところ、ICTを情報消費の手段と考えるか、あるいは、知的生産の道具と捉えるかの分水嶺になっている。これはきわめて重要なことだ。

2013-05-06 21:53:54
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

香港ESF(英国インターナショナルスクール財団)は小学部からノートPC利用、中学部以上は1人1台所有。彼らは毎日担任からの宿題でレポートを作成し、エッセーを書く。だから知的生産にキーボードは必須。タブレットの選択肢はない。

2013-05-06 22:03:27
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

学校にICTを定着させたいなら十分な仕込みが必要だ。ICTによって知的生産性が向上した状態で実現出来る授業はそれ以前のモノとは明らかに違うし、もはや、そういうレベルに到達できていなければ学校でICTを扱う意味はないと断言してもいい。

2013-05-06 22:26:58
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

最近のモデル校関係者にICT使ってるかと尋ねると間違いなく「よく使ってる」という答えが返ってくる。僕が訊きたいのは子ども達がどの程度知的生産に活かせているかということだ。教員側提示機材の稼働率のことではない。

2013-05-06 22:32:49
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

学校へのタブレット導入はコスト以上に情報消費手段としてのラベリングに貢献するだろう。つまりは知的生産の切り捨て。その時点で公教育が担うべきデジタルデバイド解消の役割は完全に放棄されたことになるわけだ。

2013-05-06 22:56:46
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

【誰が子どもの知的生産を殺すのか?】いまどきの賢い中高生はパソコンで下書きをし、手書きで作文清書して提出する。学校は表向きにはICTを排除しているから、肝心なPC上の文章構成やロジックの組み方に立ち入れない。

2013-05-07 00:04:05
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ICTをもっぱら情報消費手段として捉える人は知的生産を過小評価する。「タブレットだって知的生産(協働教育)は可能だ」と言う。でも、彼の人は4000字からの文章をタブレットで作りうるだろうか?答えはNOだ。「子どもはそんなに長い文章は書かない」だって?それじゃダメなのだ。

2013-05-07 00:20:32
豊福晋平 (GLOCOM/JDiCE) @stoyofuku

ICTをもっぱら情報消費手段として捉える人は知的生産を教材にビルトインしようとする。たしかに授業は円滑に進むだろう。でも、単元が終わったら作ったものはどうなるんだ?そういう基本的な想像力が足りなさ過ぎるのだ。知的生産の道具は汎用でなければならない。

2013-05-07 00:26:24