必要なのは失敗体験か、成功体験か。

失敗も成功の母だけれど。
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福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

朝刊をめくっていて気づいたこと、いくつか。

2013-05-11 13:12:04
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

日能研の「学びテスト」とやらの広告。めずらしく良問。「ひとつ先の未来へ」と「ひとつ先の未来に」の違いを考え、記述させる問題。ただし、出題の意図は助詞へのこだわりにあるわけではなさそうで、そこが残念。

2013-05-11 13:23:27
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

この問題の重要な点は、明らかに「へ」と「に」の違いを対比的に分析させることにあるはず。それなのに日能研は、「あなたなりの考え」を「創造・想像」することが作問の意図だと語る。高級な食材を使ってダメな料理をしている。愚かしい。

2013-05-11 13:27:42
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

まあ、サイトではこんな出題を例示しているあたり、やっぱりそういうことなんだろうね。 http://t.co/K6dZ24sIBC

2013-05-11 13:31:29
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「へ」と「に」の違いという、極めて限定された良い題材を扱っているにも関わらず、設問は「あなたなりに自由に考えましょう」などと、拡散している。せっかくの限定が拡散で終わっている。もったいない。

2013-05-11 13:32:45
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「関わらず」って、漢字にするとちょっと違和感あるね。「かかわらず」がいいな。

2013-05-11 13:36:51
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「選挙に勝つのは手段で目的ではない」。 【橋下氏 維新このままでは消滅 http://t.co/uWBKniBZZq

2013-05-12 00:33:56
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

というツイートで気になるのは橋下氏の言動というより、表記の仕方。「選挙に勝つのは手段で目的ではない」。これ、どう見ても「、」が要るよな。

2013-05-12 00:34:34
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「選挙に勝つのは手段で、目的ではない」。よりよくするには、「選挙に勝つのは手段であり、目的ではない」。この「であり」が書けない子が、ひじょーーーーーーうに、多いのだ。

2013-05-12 00:35:27
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「~であり…ではない」と、「~で…ではない」は、大違い。

2013-05-12 00:38:48
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

そうそう。まあ、話し言葉も同様ですけどね。 RT @kr_guitar: @FukushimaKokugo 話し言葉ばかりで、書き言葉を駆使できないのですよねf^_^;文字として表現する時にも、セリフを言っている感覚で、それをそのまま字にするから、理解できませんf^_^;

2013-05-12 00:48:36
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

吠えているんですね。RT @kr_guitar: @FukushimaKokugo 話し言葉…というより、面と向かって会話をしているなら、多少論理性に欠けても、表情や口調、身振り手振りで察することはできますが、文字・活字となるとそうはいかない。と、日々生徒に吠えていますがなかなか

2013-05-12 00:53:18
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「成功は成功の母」という言葉は成り立つか? 当然、成り立つよね。失敗と成功、どっちが実母(笑)?

2013-05-12 00:55:18
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

国語なんて別に勉強しなくても何とかなる、といった考えをしている小中高校生を「その気」にさせるには、やっぱり「失敗」体験が必要なんだと思う。

2013-05-12 00:59:42
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

それは、悪い点数をとるとか、そういったことじゃなく。言葉をうまくコントロールできなかったせいで相手に誤解され、重大な問題が生じた――というような体験。

2013-05-12 01:00:46
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

でも、そういう体験を子どもたちが味わう機会って、ないよねぇ。なかなか。

2013-05-12 01:02:16
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

なにしろ子どもたちは、自分(の思い)を理解してほしい、分かってほしい、といった希望・願望・切望・要望・熱望・渇望、どれも、ないもんな。ほとんどの子どもたちは。…なんでそうなる?

2013-05-12 01:11:13
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

大人たちが子どもを過剰に理解してあげてしまっている、というのは、ひとつあるんだろうな。

2013-05-12 01:12:33
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

大人は、あえて子どもを理解しないでおいてあげるという冷たさを持つ必要がある。

2013-05-12 01:13:43
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

しかし、教師にはそれは難しい注文だ。とくに、塾教師には。

2013-05-12 01:14:26
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

教師には、限られた「時間割」の中で一定の技術を子どもたちに与える責務がある。だから、「きみの言うことは分からないな」と放置し、子どもが自主的に伝える工夫をし始めるまで待つというのは、難しい。時間には逆らえない。

2013-05-12 01:17:51
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

じゃあ誰が、子どもをあえて理解せず放置するという育て方をできるのか。親だろうな。やっぱり。

2013-05-12 01:19:17
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ただまあ、切実な「思い」や「主張」を子どもたちが持っていないとしても、少なくとも「表現したいこと」はあると思うんだが。喜怒哀楽を共有したい誰かがそこにいる以上は。

2013-05-12 01:22:04