地方議会議員の視察旅行は廃止を考えるべきである

自治体議会における委員会視察、及び政務活動費を使う視察について、政策の実現可能性から考えて、廃止を考えるべきではないか?という考えをまとめました。
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三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

1)ある国会議員が5月連休中にドイツ、デンマークの視察に行かれたようです。自然エネルギー先進国への視察ということのようです。勉強熱心で吸収したことを公開する姿勢は見習いたいですね。とはいえ、次の疑問が湧いてきたのです。「視察は何の意味があるんだろう?」(続)

2013-05-22 22:33:01
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

2)おそらく所属の党の主張する政策に反映させるか、もしくは国会で質問となるのでしょう。前者ならとある政党の見解の為に税金を使って良いのか?となりますし、後者なら野党が質問するわけでしょ?と冷めた目で見てしまう自分がいます。実現可能性の問題ですね(続)

2013-05-22 22:33:22
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

3)言うまでもないが、当該議員の行動を尊重した上での以下の問題提起となります。さらに、政党助成金の議論はここでは省きます。議員が視察をすることの意義は果たしてあるのかについて考えをまとめてみます。さらに、地方議会議員に限定します(続)

2013-05-22 22:33:47
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

4)考えられるのは、委員会としての視察のケース、そして政務活動費(旧、政務調査費)の場合等ですね。まず、前者ですが、視察に出かけて学んだものを地方議員はどうするかというと、政策提案すべく首長に一般質問をしたり、予算要望を出したりするわけです(続)

2013-05-22 22:34:13
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

5)しかし、それはあくまで提案にしか過ぎないのです。地方議会の場合、予算編成権は首長にありますので、議員が提案しても首長は「ふーん」で済むこともあるでしょう。もったいないと思いません?(続)

2013-05-22 22:34:52
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

6)だったら、最初から官僚に視察に行ってもらう方が意味があると思いません?委員会内でまずテーマを決めます。そのテーマに相応しい視察候補先を限定します。そして、それを首長側に委員会の委員長が報告するんですよ(続)

2013-05-22 22:35:12
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

7)報告を受けた首長としては、「これは意味がある。予算につなげよう」と考えるならば、官僚を視察にやればいいんですよ。この場合だと1人か2人で済みますね。だけど、委員会の場合ぞろぞろと全員が行くわけでしょ?費用対効果考えたら如何なものか?と思いますね(続)

2013-05-22 22:35:32
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

8)もう1つ例を出しましょうか。議員が学ぶことに意味があるというのなら、何も出かけることなく、テーマに相応しい候補地に依頼して、講師を三鷹市に呼んで勉強会する方が意味があるのでは?交通費その他考えると、委員全員で行くよりはるかに安いですよね(続)

2013-05-22 22:35:53
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

9)地方議会の場合、委員会視察費用を廃止し、その分官僚の出張費をどこかで計上する方がより効率的ではないでしょうか?もう委員全員で視察に行く時代ではないと思いますよ。ただでさえ、行財政改革やらなければならないのに(続)

2013-05-22 22:36:12
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

10)次に政務活動費の方を考えてみましょう。これはもう個々人の判断になってしまいますね。以下は私個人の感覚です。首長から野党扱い、もしくはそれ以下の扱いでしかない場合(私個人がそうでしょう)、政務活動費で視察に行く意味自体がそもそもないのでは?と思えるんです(続)

2013-05-22 22:36:34
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

11)政務活動費で視察に行って、「よし市長に提案しよう」となっても、所詮野党もしくはそれ以下扱いとなるならば、実現可能性自体がそもそも乏しいわけです。だったら、実現したい政策があるなら、その分与党の方に視察に行ってもらいたいですよね。その方が意味があります(続)

2013-05-22 22:36:54
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

12)もう1つは政策についての考え方でしょうね。私は2030年まで景気悪化局面が続くという考えです。何か新しいことをやる時代じゃないという哲学を持っています。ならば、目新しい政策を吸収する必要すらないわけです。もし視察に行くなら行財政改革になるでしょうね(続)

2013-05-22 22:37:18
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

13)しかしですね、行財政改革は、要は特定事業を削るか残すかの判断でしかないわけですから(究極的には)、そのことだけで視察に行くくらいなら、むしろ事業仕分け的手法を学んで、三鷹市の事業を見つめ直す方が先だろうなと考えるんです(続)

2013-05-22 22:37:58
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

14)つまり、私自身の政治スタンスからは、もはや政務活動費を使った視察はもうないのかもしれないわけです。もちろん、会派で視察に行くことはありますが、今まで述べた様な視点から、それでも行くべきか?を考えるようにしています(続)

2013-05-22 22:38:19
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

15)あと、昨年からですが、議会改革を見にいろんなところに行きましたが、一切政務活動費を使いませんでした。議会改革は、とどのつまり自分たちの襟を正しますってことであり、その為に税金を使って学ぶこと自体いかがなものか?という問題に気付いてしまったんですよね(続)

2013-05-22 22:38:39
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

16)いろいろと書きましたが、委員会視察、そして政務活動費を使った視察双方とも、見直し余地が十分にあると思うのです。実現可能性から逆算した場合、それでも視察が必要かを考えると、抜本的に見直せるのではないでしょうか(続)

2013-05-22 22:39:06
三鷹市議会議員 半田伸明 @HandaNobuaki

17)さらに、実現可能性から逆算してもなお意味があるなら、先程述べたように、官僚に見に行ってもらう方が意味があると思うんですよね。あくまでも、半田伸明個人の見解ということで、視察について思うところを書いてみました(終)

2013-05-22 22:39:41