今一度語るべき"児ポ法の何が問題なのか"その4 問われる【正しさ】
ねじ曲げられた問題
そこに欺瞞があるから、ニセ科学批判の人だって出てくるワケです。
【週間PseuDoctor】【政治】【社会】「児童ポルノ禁止法改正案が引き続き問題」:念の為言っとくけど、私は児童ポルノの規制には「賛成」。どんどん取り締まるべき。そして、しっかり取り締まる為には「何が児童ポルノなのか」「なぜ取り締まらなければならないのか」を(続く
2013-06-05 22:59:23続き)明確にする必要がある。今回の改正案は、そのどちらも曖昧である点が大きな問題。そもそも児童ポルノを取り締まるのは、それが児童の性的虐待(重大な人権侵害)により作られたものだからだ。言わば犯罪の証拠でもある。そんなものを広めて良い筈がない(続く
2013-06-05 23:00:46続き)逆に言えば、児童の人権侵害を伴わないものは児童ポルノではない。つまりアニメや漫画は児童ポルノではない。どうしてもそういうものまで規制したいなら、児童ポルノという大義名分で誤魔化すのは止めろ。それは取り締まる側に都合の良いインチキだ(続く
2013-06-05 23:01:17続き)ついでに言えば、この事は「ヘイトスピーチは必ずしも表現の自由では保護されない」という話とも繋がってくる。つまり「他者の人権を侵害する場合には自分の人権(表現の自由)が規制される場合もある」という事。だから「真の児童ポルノ」も規制されるのだ。
2013-06-05 23:01:50@_pseudoctor 最近の児ポ法論議の文脈では踏み込まない少女ヌード写真集の件についてオレが頻繁に言及するのはそこなんですよね。あれは図画そのもので児童ポルノか否かを判定する案件ではなく、その撮影に際して人権侵害があったかなかったかを問うべき事柄。
2013-06-05 23:15:06@chronekotei そうですね、製作物を見ただけで児童ポルノかどうか一意に判断できると思うのは間違いで、そこに人権侵害があったかどうかが決定的に重要なのですね。逆に規制する側の都合で言えば、見ただけで判断出来た方が楽に決まってる訳です。
2013-06-05 23:27:09@_pseudoctor 欧米では三号規定がなくて児童エロチカが流通している、と謂うのは、機械的運用ではなくヌード写真に関しては図画そのものではなく撮影の実態、つまり強制性と謂う形での虐待の有無が問題なんだ、と謂うのがイオネスコ親子の裁判の話なんかでわかりますね。
2013-06-05 23:32:46@chronekotei ええ、そこは今回勉強させて貰った部分です、お蔭様で(笑)。それはともかく、かつての「陰毛が見えれば猥褻」みたいな基準の名残を未だに引きずってる気がします。外形を規制すると、必ず抜け道を見つけられる。外形でなく内心でもなく、行為(強制)を規制すべきですね。
2013-06-05 23:41:31@_pseudoctor 仰る通りですね。児童ポルノと謂うのは図画に映っているものそれ自体で判定出来る規準なんですが、それは「猥褻性の有無」ではなく「性的虐待の有無」が規準だから定義可能なんです。単に裸が映っているだけなら撮影の実態を調査して虐待の有無を判定するしかないんですよ。
2013-06-05 23:45:06@chronekotei はい、問題は「性的虐待の有無」な訳で、それは虐待の防止こそが最重要だからです。「不快だから取り締まれ」とか「犯罪を誘発する」とかの理屈は(議論として成り立つかどうかを別にしても)虐待防止とは全然別の論点です。そこを混ぜて規制強化しようとするのが恐怖です。
2013-06-05 23:57:33@_pseudoctor その意味で、改正法案が「個人法益から社会法益へ」と謂うロジックに転換した辺りから、現行法が有耶無耶にしていた定義問題がほぼニセ科学と同じ土俵の問題になっちゃったわけですね。
2013-06-06 00:05:05@_pseudoctor 「児童を対象としたエロティックな作品(国際基準の児童ポルノではないので)」が社会に悪しき影響を与えると主張するなら、何となくそんな感じがするレベルの話じゃなくてちゃんと根拠を示さないと正当性を持ち得ないと謂う話になります。そこでニセ科学的な問題性になる。
2013-06-06 00:05:57@chronekotei ええ、社会への悪影響を言うのなら、その根拠を示せなければならない訳です。示せなければ当然拠り所を失う。それなのに「そんなものダメに決まってる」レベルで法律を作られたら堪ったものではないですね。
2013-06-06 00:13:05@_pseudoctor 「ダメなものはダメなんだ」「反対だと言うなら俺を納得させてみろ」みたいな態度の政治家は、最早政界を去るべきだとすら思います。相手の話を聞かない・他人と対話が出来ない・執拗に言い募る、そんなくだらない話術で政治をやっているような人間には政治家の資格がない。
2013-06-06 00:15:37@chronekotei 強引で声の大きい人の意見が通るのであれば、それは最早学級会のレベルですらなくて、ガキ大将のやり方ですね。キッチリとした議論が出来ない人間は政治家をやるべきではない、それは強く思います。
2013-06-06 00:26:10@_pseudoctor そこは結構単純で力強くてわかりやすい理念のはずなんですよね。なのに、多くの人が「それもしょうがないな」「それが現実だよ」と諦めている。でも、政治と謂うのは基本的に建前や理念が主導する場なんだと謂うコンセンサスを持つべきだと思います。
2013-06-06 00:28:37@chronekotei 建前の理想論を堂々と掲げるのが政治家の役割だと思います。国そのものを動かしていこうというのに、綺麗事の理想を目指さなくてどうするのか、と思いますね。
2013-06-06 00:36:03@_pseudoctor ぶっちゃけた本音を言うほうが信用出来る、みたいな感覚ってやっぱり小泉政権以来の傾向だと思うんですけど、結局理念としての整合なんて何も考えない感情論が跋扈するだけのことになっています。あれは政治を後退させたと思いますよ。
2013-06-06 00:38:02@chronekotei うーん、そろそろ「行き過ぎに対する反省」が支配的になってきても良い頃だとは思いますが。
2013-06-06 00:41:35@_pseudoctor なって欲しいと思います。長期不況に終止符が打たれれば人々の意識ももっと余裕のあるものになると信じたいです。
2013-06-06 00:43:40怠惰と野蛮
つまり何も考えてない。
@_pseudoctor 日本の児ポ法のイビツでいい加減な点は、そこでリソースやコストを費やして表現の自由と人権の保護を調停しようと謂う誠意を見せず、適用範囲がオールマイティないい加減な定義の機械的な一律適用で面倒くさい理念の部分を回避すると謂う怠惰な部分だと考えています。
2013-06-05 23:16:39「人間の裸体は猥褻だ」と定義してしまうことで招来される理念的問題にもまったく配慮した形跡がない。結局町内会のうるさ方みたいな爺さんとオバチャンのヒステリックな決め附けで、大勢の国民が刑事罰に問われる法律が議論されている恐怖。
2013-06-05 23:18:46