『翠星のガルガンティア』への違和感

ずっと同じことばかり言っているので、自分用にメモ。
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こっけ @kokkeid

これから『翠星のガルガンティア』10話、これ、レドがイカ殺すという話以前に、宗教、習慣を同じくしていたはずのピニオン(個人的な復讐のためとはいえ)とその他のガルガンティア民が、イカ殺しへ向かう心理がよくわからないんだよなあ。ガル民の中でのイカの「宗教的な」重さがわからん。

2013-06-09 22:42:19
そら☆ぐるぐるメニエール【公式】 @nao_sora

@kokkeid 宗教的なものでなく、文化的盲信な感じだと思う。触れてはならぬ、的な。

2013-06-09 22:43:12
こっけ @kokkeid

@nao_sora まあ呼び方はなんでもいいんですが’(だからカッコ付け)、にしてもハードルが低すぎるし、唐突すぎるし、その心理的な遷移が描かれていないので、スタート(レド以前)がどこにあって、今(レドがきたあと、レドの存在がどう影響して)ここにあるのかがわからない。

2013-06-09 22:46:10
こっけ @kokkeid

『ガルガンティア』、プロットが宙に浮いている感じがして、座標がわからない感じ。物語って、見るものが「共感」することによって、自分の心の座標にアンカーを打ち込むようにして、共に進んでいくもの、だと思うのだけど、というのが個人的な考え方というか、私にとってはそう、という話なんだが。

2013-06-09 22:49:17
こっけ @kokkeid

イカ殺しを「馬鹿な事」という重さが、さっぱりわからなくてもどかしいなりよ!この場面で、「ガルガンティア民の気持ち」で「馬鹿な事」に共感させなければならない。私たち、「地球現代住民の道徳観」に基づいて「馬鹿な事」を理解させては絶対にだめ!レドの価値観と相対化できなくなるから。

2013-06-09 22:52:47
こっけ @kokkeid

『ガルガンティア』10話、ガル民はイカの正体を知らずにイカ殺しを「馬鹿な事」と言っているはず。イカの正体(?)を知っている私たちとは全く違う形で嫌悪感を抱いているはず。私たちの感じ方が強烈な分、ガル民の感じ方を見失わせてはいけないのだが、さて、どこにあるんだそれ。あかんがなー!

2013-06-09 23:17:50
こっけ @kokkeid

『ガルガンティア』10話、落とし所が台詞で!説明されたけど、なるほど、そこに持ってくるなら、文化が一面的でわかりやすい方が楽だ。んだが、これ、一度も視聴者に同盟側に感情移入・共感させてないからなー。こう出てきても、ショックも意外性もないし、レドはやっぱり騙された子供でしかない。

2013-06-09 23:30:43
aragon @aragonaise

@kokkeid 結果論ですけど、そこは流さないでほしかったですねー。水着や踊り子の衣装も良かったけど、その時間を使って!良かったけど!w それともこの先明かすつもりなのかなー?だとすると、大変に惜しいです…。

2013-06-09 23:34:00
こっけ @kokkeid

@aragonaise まどマギもだったけど、受け手を信頼しすぎ(逆に絶対不信かも)、自己と同化しすぎる(こう書いたら当然こう感じるでしょ?)癖のある人なんだろうなあと思います。解釈の幅を許さないし、物語に遊びがないし(異なる価値観を描かず、1対1の対立構造に持ち込んだ)。

2013-06-09 23:38:48
こっけ @kokkeid

視聴者の価値観にがんがん揺さぶりをかけたところに、驚きの展開を持ってきて、「さあどうする!?どう感じる!?」という話ではなく、「ほらこうしたら盛り上がるでしょ!」というビックリ箱タイプなんだと思う。受け手の感じ方にぶれが少ない話。色々な人の色々な感想が出るお話ではない。

2013-06-09 23:43:29
aragon @aragonaise

@kokkeid 見方によっては、ターゲット視聴者を狙い撃ちしているとも言えるのかも。まどマギは「変身魔法少女物(大きいお友達視点)」という舞台を使っての変化球でしたし。(劇場版の冒頭、なんで夢の中のシーン削っちゃったかなー!)

2013-06-09 23:49:08
こっけ @kokkeid

「色んな感想、解釈が出るお話」は、様々な受け手がいることを認め、自分の力と、受け手たちを信頼し、も物語と作者と受け手に適切な距離感がないと難しいと思う。だからこそ、そういう作品があるとすごいなあ!って思うのだけど。

2013-06-09 23:50:14
こっけ @kokkeid

@aragonaise そうそう。本当に狭い、「自己と同一化した」層しか狙っていなくて、そこが上手い事はまったパターンなんだと思います。でもそれを文化、宇宙、人類の話に適用はできませんぜ、ってのが、ガルの失敗なんだろうなあと。ちょっとなあ。

2013-06-09 23:52:20
こっけ @kokkeid

解釈の幅を許さない物語というのは、そのレールに乗れた人が勝ちなんだと思う。乗れなかった人は振り落とされて残らないから、結果、勝ち組の人に高く評価されて、成功となる確率が高まる。そこが視聴者層の内のマスに上手く嵌ったのがまどマギじゃね?というのは今日の収穫であった!

2013-06-10 00:24:21
こっけ @kokkeid

他方、異文化交流遠未来SF(?)という内容と、解釈の幅が狭い方法論の食い合わせは、見るからに最悪で、結果的に違うレールを走る列車に乗って引き摺られてきてしまった人が戸惑っている、というのが、とりあえず今の私の状態、という気がする。

2013-06-10 00:29:20
こっけ @kokkeid

「書き手の価値観」と「一般常識」と「受け手の価値観」、それらとまず切り離すこと。異文化、多文化ものは、そこから始まる。その上で多様性を提示すること、じゃないかな。『ガルガンティア』は別に多文化モノではないという話なら、頓珍漢な指摘にしかならないのだけど、私の違和感はそこかな。

2013-06-10 00:53:33
こっけ @kokkeid

やたら気持ち悪いな、と思うのは、ガルガンティア文化の正しさが、現代的道徳的な正しさと同一な上に、宇宙的歴史的事実からも肯定されて、異なる価値観を持っていたはずのレドもいつのまにやら飲まれた所に、「悪役」登場という展開が一面的にすぎるから。あと2話で価値観に膨らみが出るとは思えん。

2013-06-10 07:56:54
こっけ @kokkeid

宇宙はもっと広く、歴史はもっと深い。いま人が同時代に暮らしているはずの地球ですら、こことアフリカでは別の世界なのに。たった100年前の日本人の知識や価値観すら、私たちから見れば、ギョッとするほど異様なものだったのに。遥か遠未来、数多くの苦難を乗り越えた人類の価値観が、これか?と。

2013-06-10 08:02:56
こっけ @kokkeid

私の中ではなんかリンクした!!ピコーン!

2013-06-10 08:50:42
こっけ @kokkeid

上野千鶴子『学燈』110(2)【「母性」は近代の産物であり、「専業子ども」の誕生が「専業母親」の誕生をもたらしたので、順番はその逆ではない】フィクションでも親子の姿一つでその社会の全体像、なりたち、状態が見えてくる、はずなのだが(読解のためのフックとしての「違和感」が大事)。

2013-06-10 15:28:07
こっけ @kokkeid

私もガルガンティア社会での「あまりにステレオタイプに『理想的すぎる』女性の社会でのあり方と葬式回の位置」と、6話の「物語的にどう機能させたいのか全然わからないベリーダンス」には、反射的に「はぁ?」と思ってしまった。あの社会構造で(肉体労働中心社会)、どういう歴史を経たのかなあ。

2013-06-12 08:23:49
こっけ @kokkeid

フェミっぽいことに自分の疑問が集中する事自体が、私にとってレアケースなんだが、なんでかそういうトリガーばかりに引っかかるのが『ガルガンティア』の不思議。それともたまたま最近見ている映画の影響かしら。

2013-06-12 08:37:44
こっけ @kokkeid

色々な物事が、制作者が自動的に考えている現代的な「正しさ」に裏打ちされている気がするのが、居心地が悪い。最初から「正しさ」の上に立つことを運命付けられている教育テレビの15分社会科番組を、普通枠で見せられる違和感。葛藤(は、多様性の表れ)が最初から排除されている感じ。

2013-06-12 09:14:22
832F @calva_wolf

作品完成後に裏話的に「ここはこういう設定で」は楽しいけど、作品が完結してないのに、作品外から作品の根幹に関わる部分を補完するのは、汚い手だな。作品内で描写してたもれ。 【ガルガンティア】スタッフによる各話解説&補足まとめ【みんスト】 http://t.co/t01t7U7C0y

2013-06-12 13:07:13
高松信司 @takama2_shinji

そうそう、 キャラクターのプロフィールは、物語から読み取れる事が全てであって、カタログ的な詳細な設定などナンセンスという話。これは「マイトガイン」の企画書でこれをやってしまった自分の反省点。

2013-06-02 22:39:08