- Bass_Voice_XYZ
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テストでバツをつけるというのは難しいことだなあと思う。バツをつけられてやる気をなくされても困るが、明確な誤りを指摘されずに学びを進めることが難しいこともあるだろう。納得のいくバツなら非常に良いが納得のいかないバツは非常に悪い。
2013-06-18 13:54:09多くの場合、答えは唯一ではない。「同じ」に見える答えも表記のばらつきで「これはマルなのか?」と悩むことがある。明確なバツやマルはよい。境界上の解答の扱いは難しい(当然か)。
2013-06-18 13:57:58学ぶ立場からすると、マルかバツかで一喜一憂するのは(理解できるが)懸命ではない。マルバツは単なる目安と割り切って「自分は本当に理解しているのか?」と自問する方がよい。それを知る手がかりとしてテストを扱うのがいい。とはいえそれだけで学びを進められる人はすでに好成績だろう。
2013-06-18 14:01:04教える立場はもっと難しい。マルとバツの意味を生徒が良く理解していて、信頼関係が成り立っているならあまり問題は起きなそうだ。でも単に「理由は関係ない。教師が言ったことだけが正解だ」と生徒に思わせてしまうなら大問題だ。
2013-06-18 14:04:54そう考えていくと、教師は「自分も学んでいる存在である」ということを理解し、生徒にそれをきちんと伝えるのが良いのではないか。それはつまり、教師は知識を伝えるだけではなく、学び方や学ぶ姿勢を生徒に伝える存在であってほしいということだ。
2013-06-18 14:08:29さらに言えば、学ぶ姿勢を見せている教師は生徒に信頼される可能性も高そうである。それに対し、単なる知識を伝えることに終始している教師はWikipediaにも負けるだろう。
2013-06-18 14:11:18一人の教師がすべての知識を持つことは不可能だし、それどころか、変化の多い現代ですでに持っている知識をアップデートし続けることも難しい。能力差もあるだろうけれど、学ぶ姿勢を持ち続ける教師は(まずは)信頼できそうに感じる(それほど単純でもないかもしれないが)。
2013-06-18 14:15:43情報技術が発達し、信じられないようなスピードで「仕事」が変化している。本で学ぶのでもなく、動画で学ぶのでもなく、eラーニングでもなく、生身の教師から学ぶ意味はどこにあるのか。
2013-06-18 14:18:56すぐにわかるのは生徒と教師の「対話」の重要性だ。生徒の「わからない」を拾い上げる力、生徒自身すら言語化できていない理解度を言語化し可視化する力、それは生身の教師でないと難しそうだ。
2013-06-18 14:21:14考えてみれば、学習能力の高い生徒というのはそのような内的対話をうまく行える人ではないか。「自分はわかっていないようだ。どこがわかってないんだろうか?」「もしも自分が理解しているとしたら、どんな問題が解けてしかるべきだろうか?」そのような問いを自分に投げることができる生徒は、
2013-06-18 14:24:08自分自身と対話ができているのだ。自分一人で先生と生徒の対話ができている。それは学習能力が極めて高い生徒だろう。すべての生徒にそれを望むのは難しいとしても「わかってないです」というフラグを生徒の側がきちんと立てられる(立てても非難されない)教室であってほしい。
2013-06-18 14:27:02そして、生徒の真摯な「わかってないです」に対して適切な問いかけやクイズやテストによって、どこになぜひっかかっているのかを解きほぐす存在としての教師がいてほしい。望みすぎなのかもしれないが。
2013-06-18 14:28:57ここまでながながツイートしてきて気づいたのだが、数学ガールのテトラちゃんの「あたし、まだわかった感じがしていません」という挙手はまさに生徒の真摯な訴えになっているんですね。そして「僕」やミルカさんは理想的な教師の態度を模している。
2013-06-18 14:31:17「理想」と書いたのは、現実世界の教師には多大な制約が課されているために、あれほど「きれいな授業」をすることは難しいだろうから(しかしきっと全国にはそのような教師もいるだろうけれど)。
2013-06-18 14:33:35「バツをつけるのは難しい」という一言から思うまま書いてきたけれど、こうやって書いてみると私の中にある「教えるということ」や「学ぶということ」が少し明確になったように思います。書いて考えるのはいいものですね。
2013-06-18 14:35:39以上で連続ツイートを終えますが、これらのツイートは誰かを個人的に非難するものではないことをお断りしておきます。現場で生身の生徒に対峙しておられる先生方に私は深い敬意を抱いております。以上。
2013-06-18 14:38:15