第一回大罪大戦紅陣営【交流フェーズ02】

紅陣営交流フェーズ 紅傲慢 @seigo_sin 紅嫉妬 @not_must_sin 紅憤怒 @RougeWrath 続きを読む
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黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

この戦いの始まりのとき、紅き罪たちが集った宴の間。その部屋の壁に突如光り輝く亀裂が入る。そして眩い光の中から白銀の騎士が姿を現した。騎士が左腕に携える大盾は歪に変形しており、戦いの力強さが伺えるだろうか。「はぐれた、か」騎士はあたりを見回す。「まだ、皆は帰ってはおらぬのか」

2013-06-21 00:02:02
プライド @seigo_sin

「ご苦労でした、ラース」 奥の扉が開き、紅き王が現れる。 傍らには少年とも少女ともつかぬ子を連れ、いつもの王者然としたその姿には、右腕が欠けていた。

2013-06-21 00:06:47
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「はっ!ただいま戻りました!」騎士は右手を胸に当て、頭を垂れる。欠けた右腕には触れない。騎士は確信していた。この傲慢なる王は決してそれを好ましく思わない。「それは『紛い物の』……?」騎士はプライドが連れる者を見やる。

2013-06-21 00:12:56
スロウス @siroeda_sin

傲慢の城に設けられた、荘厳なテラス。落ち着いた雰囲気の空間に突如、ぐにゃりと歪みが生じる。 「……ふうっ」 其処から現れた男は地に足を付けると、気を緩めたのか、息を軽く吐く。そして、軽く周囲を見回し。 「……まあ、落ち着いた頃に出てくるだろ」 呟いて、ゆるりと広間へ足を向けた。

2013-06-21 00:20:04
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

プライド右側。気持ち一歩下がった位置に居た人物は、甲冑姿にびくり、と一瞬肩を震わせる。 言われた言葉に不思議そうに、戸惑ったように首を傾げる。 「まがい、もの?」 なんと答えればいいかわからず、言葉につまる。好意的ではない事は汲み取ったのか、無意識に一歩下がる顔は、不安げ

2013-06-21 00:21:21
プライド @seigo_sin

「この者は私の『右腕の代わり』です。それ以上でも以下でもありません。  安心なさい。黒き嫉妬は、既にいずれの世界においても生きてはおりませんよ」 男の言葉も表情も、偽りを述べているようには見えなかった 「二人共、自己紹介を済ませておきなさい」

2013-06-21 00:32:38
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「右腕、でございますか」騎士はプライドの欠けた右腕から新しい『右腕』へと視線を流す。そしてもう一度頭を垂れる。「確かに、この者から罪は感じられない。何者でもない。貴方の右腕でございますね」騎士はもう一度真っ直ぐに新しい右腕を見る。「我は、『憤怒《ラース》』」ただ、そう告げた。

2013-06-21 00:42:10
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

黒き嫉妬。なにか引っ掛かるが、思い出せない言葉。 傍らを仰ぎ見、言葉を受けてからようやく前へ、一歩。 「ウーヌスといいます。プライドさんに、ご恩をお返し出来るよう、未熟者ですが頑張ります」 深々と頭を下げる仕草は身に付いたようにきちんとしていて。よろしくお願いします、と付け加えた

2013-06-21 00:55:32
スロウス @siroeda_sin

「……なんだ?見ない顔がいるな。また何かやったのか」 男が、言葉と共に広間へと踏み入る。流した血は既に固まり、床を汚す事はない。 最初に見知らぬ顔を見、次いで騎士の盾に目をやり、プライドの姿を見て。 「ま、死んでないようで何よりだ」

2013-06-21 01:07:52
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「怠けることのできぬ相手あったようだな、力半ばの怠惰よ」騎士は間に現れた怠惰を迎え入れる。「当然であろう。我は約束を『裏切』ることはない。その罪を犯すことはないのだから。それに我らは誇り高き原初の罪なのだから」

2013-06-21 01:21:15
プライド @seigo_sin

「我が右腕の代わりを拾っただけのこと。『大戦』は、一切の滞りなく進められています。 スロウス。貴方も大儀でした。今この時は怠惰に身を任せ、次に備えておきなさい」 「――しかし。識らぬ気配が二つ。スロウス、ラース。何か心当たりがあるのではないですか?」

2013-06-21 01:38:29
スロウス @siroeda_sin

「怠けた結果がこれだよ。殺すような相手じゃなかったからな、おかげで手袋を新調しなきゃいけない」 肩をすくめながら返すその声には、信頼らしき何かが混ざっている。 「ああ、ゆっくりさせてもらうさ。……へえ、右腕ね」 「……『怠惰<スロウス>』だ。困ったことがあれば聞きに来るといい」→

2013-06-21 01:42:50
スロウス @siroeda_sin

深くは問わない、どうせ実を結ばないだろうから。投げられた問いに、視線をその『右腕』からプライドへと移し。 「……片方は、俺の相手だろうな。もう片方は知らん」

2013-06-21 01:48:26
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「それは『執着《オブセッション》』でございます。」騎士はプライドに向けて述べる。「虚ろなる罪人を相応しい『座』として我が眷属に迎え入れました」そしてもう一度あたりの様子を伺う。まだ、罪の気配しか感じない。その姿は未だ見えない。

2013-06-21 01:52:30
ワイマックス @nigayuki_sin

小うるさい足音が聞こえる「生まれ変わったような衣装に、生まれ変わったこの絢爛さ。されどもこの古風さ。いかにもだぁ。殿ォォォ、それに大殿ォ!眷属のオブセッション只今…ようやく帰還しましてございますぅぅ!」部屋入口で見目だけは煌びやかな痩躯の男が執着→憤怒→プライドの並びに膝をついた

2013-06-21 08:39:10
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

聞き覚えのあるような、知らない単語ばかりが飛び交う。王、と言っていたから皆仕えているものなのだろうか。けれど目に見えた敵意は無さそうで安堵の息をはく。 「ウーヌスです、よろし……」 挨拶を返そうとした時、オブセッションの声に驚き、再び下がる。自然プライドの後ろに隠れる様に

2013-06-21 09:22:15
ワイマックス @nigayuki_sin

じじ、とうーヌスを見詰める。隠れたウーヌスを見遣るためにじりじりと膝を立てたまま移動し始める。さながらナメクジだ。「そこにおられるのは、殿の同胞(はらから)か?ワイの名はオブセッション。どうぞ、よろしく、お願いします」ぼそぼそとしたよく透る声で話し、頭(こうべ)を下げてみせた。

2013-06-21 09:36:45
スロウス @siroeda_sin

「…………ああ」 なるほど、コイツが『執着』か。賑やかなやつだ。 観察するような目でその姿を見ながら、静かに一歩下がった。

2013-06-21 14:18:44
ワイマックス @nigayuki_sin

『執着』の外面。筋肉質な体つきだが、その筋力は平均男性を下回る。挙措は礼儀正しく、感情故に砕けるところは垣間見える。武術をやっていないことが、格闘術を嗜むなら布越しでも分かりえる。 「うむ?おお、これは兄貴(あにうえ)。ご機嫌麗しゅう」 怠惰に気づいた。姉貴と兄貴で通す気らしい。

2013-06-21 17:57:04
プライド @seigo_sin

「ほう。これは――」 緋の隻眼が、オブセッションを見やる。 しばしの、間。 「これは――」 間。 「ラース?」

2013-06-21 21:11:25
黒の憤怒:ツォルン @whiteplays_sin

「はっ」呼びかけに応じて騎士は右手を胸に当て、プライドに向けて頭を垂れる。

2013-06-21 21:14:48
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「え、あ……いや、同胞とかじゃ……」 言いかけるも、ずりずりとした動きに無意識に恐怖を感じたらしい。 ますます、プライドの後ろに隠れた

2013-06-21 21:26:58
スロウス @siroeda_sin

「……ああ」 生返事をオブセッションへ返す、非常に力の抜けた声で。隣から聞こえる、いつもの傲慢と憤怒の短いやり取り。 「……プライド、なんか声かけてやれよ」 投げた。

2013-06-21 22:03:48
プライド @seigo_sin

「……、……、……」 「識ってはいましたが、虚と云うのは本当に型破りなものですね。いえ、見目で判断するのは野暮というものでしょうか。オブセッション、貴方の働きに期待していますよ?  ……それと。我が右腕(ウーヌス)をあまり怖がらせぬように」

2013-06-21 22:17:50
ファンシー・S・ピグレーツォ @noamarimo_sin

長い間、姿をあやふやとさせていましたボクです。実はこっそりと、戦いで折れた腕を治していました。足は無理でした。 スロウス――というのはさっき呼ばれているのをはじめて聞きましたが、かの人の後ろで実体化します。 同時に、たたみ、コタツ、座布団を引き寄せまして。 →

2013-06-21 22:30:44
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