茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第977回【「英語を喋る人」の人格と言っても、アメリカとイギリスではかなり違う】連続ツイート

2013.6/21 茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【英語人格も、いろいろ】連続ツイート …「英語を喋る人」の人格と言っても、アメリカとイギリスではかなり違うので(これは集団の統計的傾向で、さらに個人差やオーバーラップがある)、日本人が英語を喋る時だって、どんな人格で言ってもOKだと思う。もごもご、シャイな人格でも、ぜんぜん構わないのだ…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート977回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、チョイネタです。

2013-06-21 08:19:13
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(1)この連続ツイートのテーマは、なるべく「大きな」ものにしようと、つまり、多くの人に関係があることにしようと心がけている。その意味では、今日のはチョイネタかも。というか、チョイネタであるような世界になりつつあるかもです。

2013-06-21 08:20:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(2)中学校の頃、英語を学び始めたとき、「英語を話す人」=「外人」というのは何となく均質な集団、というようなイメージがあって、英語を話すオレって、「欧米かっ」みたいな雰囲気があった。ところが、実際には、同じ英語と言っても、大きく違うんだよね。

2013-06-21 08:21:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(3)Huluでサタデーナイト・ライヴを見ているわけだけど、笑いの文法が、アメリカはイギリスとかなり違う。共通点もあって、政治的にヤバイ話に突っこんでいくのは、日本のテレビ笑いにはほとんど見られない美質。米本土標的の北朝鮮のミサイル来るぞ、気をつけろ、太平洋の真ん中みたいな。

2013-06-21 08:23:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(4)でも、アメリカの笑いは、どちらかと言えば「悪ふざけ」系のものが多いことも確か。それに対して、イギリスのBBCなどの笑いのど真ん中は、かなり知的で、前提とされている知的レベルが2段階か3段階か上であるような気がする。

2013-06-21 08:24:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(5)これは、アメリカが大衆民主主義の国で、イギリスではインテリの部分文化が確立している、という違いかもしれない(その意味では、日本はアメリカに近い)。コメディを離れて人のふるまいを見ても、イギリスとアメリカはかなり違う。アメリカ人は初対面でもすぐに打ち解ける(ふりをする)が

2013-06-21 08:25:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(6)イギリスでは、紹介されるまで喋らない、というのはある程度ほんとだし、紹介されても、もごもごと恥ずかしそうにしていること、社会的に全然OKだったりする。それと、イギリス人て、会話の途中でもごもごっと終了、みたいなことも実際多くある。アメリカ人みたいにハキハキしていない。

2013-06-21 08:26:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(7)つまり、「英語を喋る人」の人格と言っても、アメリカとイギリスではかなり違うので(これは集団の統計的傾向で、さらに個人差やオーバーラップがある)、日本人が英語を喋る時だって、どんな人格で言ってもOKだと思う。もごもご、シャイな人格でも、ぜんぜん構わないのだ。

2013-06-21 08:27:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(8)TEDとか行くと、だいたいみんな初対面で打ち解けていきなり本質的な話をする、みたいな人が多いけど、それに合わせるのが疲れる、みたいなイギリス的な感覚があってもいいわけで、はきはきぺらぺらの押しつけは、英語人格形成における一つのモノカルチャーであると思う。

2013-06-21 08:29:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

えい(9)これに、オーストラリアとか、カナダとか、ニュージーランドとか、香港とか、シンガポールが加わると、英語人格と言っても要するに無限のバリエーションがあるわけで、英語人格も、いろいろ、という世界の真実にもっと目覚めれば、日本人ははきはきぺらぺらの圧迫から自由になれるだろう。

2013-06-21 08:30:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート977回「英語人格も、いろいろ」でした。

2013-06-21 08:30:56