#スタートレック の転送装置や #マクロス のマイクローン装置に学ぶ #テレポーテーション

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Salah Rieman @cosycube

00 #テレポーテーション は超光速航法ワープ(これは光速度が速度の限界とする相対論の申し子)以前からフィクションによく出てくる。そのため、創作家・ファンの間で長年考察・議論されている。従って、以降はどっかで出たような話の筈で、著作権等は放棄したい(、今まで通りに)。~続く

2013-06-22 18:36:26

●空間歪曲タイプのどこでもドアは永久機関になるか?

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前01)テレポーテーションは説明不能の超能力を始め(考えて諦めた)、さまざまなタイプがあるが、日本において年齢問わずに最も知名度の高いものの一つが『どこでもドア』であろう。ドアを開ければ行きたいところが目の前にあるわけである。~続く

2013-06-22 18:36:42
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前02)空間を歪曲しているようであり、ワームホールと同様のもののようでもある。ドアの先が真空の宇宙空間や超高圧の深海、あるいは溶けたマグマといった事故は報告されておらず、何らかの安全装置があると思われる。それは今回は置いておこう(必ずモメルのだ)。~続く

2013-06-22 18:36:55
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前03)どこでもドアでよく問題となるのがエネルギー問題である。たとえば、どこでもドアを上向きにして「100メートル上空!」と言ってドアを開く。そこに小石を落とせば、ドアに落ちた小石は上空の出口から落ちてきて、また入口に落ちる。~続く

2013-06-23 16:15:45
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前04)永遠に落ち続けるわけである。空気抵抗が無ければ限りなく光速度に近づくだろう。水を使って水力発電も可能である。これは永久機関となり得る。また、台車の上にどこでもドアを置き、「私の正面!」と言ってドアを開ければ、鏡を使ったように自分が見える。~続く

2013-06-22 18:37:24
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前05)その自分を押してみると台車は進む(互いに押すことになる)。これが台車の上に2人いて、互いに押しあったなら台車は進まない。手で押した力は自分の足に伝わって台車を押す力となる。その力の大きさが等しく、方向が互いに反対のため相殺するのである。~続く

2013-06-22 18:37:41
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前06)こういう一つの系の中だけで働く力を内力という。内力ではガタガタ振動することはできても、一方向に推進する力にはならない。進むためには外力が必要である。ところが、どこでもドアを使って自分同士で押し合えば台車は進んでしまう。なぜだろうか?~続く

2013-06-23 06:47:16
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前07)この場合、台車を押す力となる足は一つである。自分自身を押せば、外にある壁を押したのと同じく、一方向の力となって台車を押す力となってしまう。結果として台車は後ろ向きに進む。内力だけで進んでいる上、エネルギー消費はない。~続く

2013-06-22 18:38:10
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前08)自分自身を手で押しているからエネルギーを使っているような気がしてしまうかもしれないが、台車に柱を立てて縮めたバネで押してもいいわけである。バネが縮んでいるだけで台車は進んでくれる。永久機関である上、内力による推進でもある。~続く

2013-06-22 18:38:22
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前09)宇宙船に応用すれば、ロケット推進などを一切使わない夢の推進機関となる。これがドラえもんの世界でないのは、どこでもドアに必要なエネルギーを補給せねば作動しないからであろう。また内力推進せずとも、どこでもドアで行きたい所に行けばよい。~続く

2013-06-22 18:38:39
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前10)しかし、どこでもドアはそんなに都合のいいものではあるまい。なお「とある魔術/科学」シリーズの一方通行(アクセラレーター)も力の方向を自在に変化させる能力を持つため同様であろう。エネルギーが保存しないでいい世界は不安定である。~続く

2013-06-22 18:38:53
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前11)どこでもドアや一方通行の存在が宇宙を危うくするのではなく、そういう物理法則がある宇宙がもともと不安定なのである。したがって、それらのテレポーテーションはエネルギーやベクトルを保存するに違いない。変えたければ外から与える筈である。~続く

2013-06-22 18:39:07
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前12)自宅の居間から深海の海底へ、どこでもドアで移動しようとしたとしよう。ドアを開けたとき、海水が噴き出すかどうかはどこでもドアの設計次第である。この状況をどこでもドアを使わずに表せば、口を閉じだパイプを海面から差し入れるのと似ている。~続く

2013-06-22 18:39:18
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前13)パイプが海底近くに達し、閉じた口を開けば海水が流れ込む。これは浮力に逆らってパイプを差し入れたことで、海水に位置エネルギーを生んだからである。もし口を閉じずにパイプを差し入れれば、位置エネルギーは生じない。省エネなら後者である。~続く

2013-06-22 18:39:36

●素粒子ビームにして転送

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前14)どこでもドアは極めて安全で有用らしい。別のタイプには、スタートレックで多用され有名になった『転送装置』がある。転送したい人や物を素粒子に分解し、目的地との間でビームとして送信して、再生する装置であるらしい。ときとして事故もあるようだ。~続く

2013-06-22 18:39:49
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前15)マクロスにおける『マイクローン装置』は「マイクロ化したクローンを作る装置」が語源らしい。巨人であるゼントラーディが人間サイズになったり、巨人に戻ったりするのに使われる。これも素粒子まで分解するタイプで、スタートレックの転送装置に近いようだ。~続く

2013-06-22 18:40:04
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前16)マイクローン化したときには、形は必ずしも幾何学的縮小ではなく、性格も変化することがあるようだが、おおむね意図した方向へ変わるようである。巨人化すれば元に戻ることからも、それはうかがえる。この点は、ある種の変身に近いのかもしれない。~続く

2013-06-22 18:40:16

●余談:「転送!」はBeam me up!か、Energize!か?

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前17)スタートレックでの「転送!」は原作では"Beam me up!"(全てビーム化せよ)、"Energize!"(エネルギー化せよ)の2種類があるようだ。最初は前者だったのが、次第に後者に変わったらしい。転送装置に改良が施されたのかもしれない。~続く

2013-06-22 18:40:31

●フュージョンによるザ・フライの恐怖

Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前18)転送装置ではまれに事故がある模様。考えれば、物体を素粒子に分解してビーム送信し、目的地で再構成するのだから、非常に難しい技術である。ある生物の原子構成を、正確に複製しても、複製物が、元の生物そっくりの死体になる可能性は低くない。~続く

2013-06-22 18:40:48
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前19)生命は未解明の部分が多く、何が生死を分けているか分からない部分も多い。こうした困難を克服し、ノイズのないビーム送受信が行えても問題は残る。転送前の物体スキャン時の問題である。転送するには対象を素粒子まで分解する必要がある。~続く

2013-06-22 18:41:08
Salah Rieman @cosycube

#テレポーテーション (承前20)これは、転送される物体の原子レベルでの全構成情報を得るためには必須である。CTスキャンなどでやれるようなことではない。しかし、精密すぎるために問題が起きることもある。たとえば、ハエが人の首筋に止まっている状態で転送したとする。~続く

2013-06-22 18:41:31