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(妄想) 「ほんやにされたとしょかん」 ※これから書くことはフィクションであり妄想です。特定の地域や個人などを意図するものではありません。クレーム等は一切受け付けませんのでそのつもりで。以下のツイートではこの断り書きはいちいち書きませんが有効です。
2013-06-24 23:22:26あるくにのあるところに、ちいさなまちがありました。そこにはいろんなひとたちがすんでいます。 のうかのひと、おみせやさん、せんせい、おいしゃさん、やくばのひと。。。おとなもこどもも、おとこのひともおんなのひともいます。 みんなそれぞれたすけあい、てをとりあってくらしていました。
2013-06-24 23:23:01そんなまちにも、みんなのしんぱいごとがありました。 わかいひとたちが、がっこうをそつぎょうしてからまちをでていってしまい、まちのひとたちがすこしずつへっているのです。 また、こどもたちもすこしずつへっていき、おじいさんやおばあさんがおおくなってきていました。
2013-06-24 23:23:19おとなはみんな「ふけいきだ」といって、げんきがありません。 いくらがんばってはたらいても、なかなかくらしむきがよくならないのです。 とかいやよそのまちから、おおきなおみせがいくつもやってきて、ちいさなおみせもたくさんつぶれてしまいました。
2013-06-24 23:23:54まちにはむかしからおんせんがありました。おんせんにはいりにくるひとたちも、このごろではだんだんへってきていました。 それでも、このまちをまもっていくために、みんないっしょうけんめいがんばっていました。
2013-06-24 23:24:10あるとき、とかいからわかいおじさんがやってきました。このおじさんは、こどものころ、このいなかまちでうまれそだったひとでした。
2013-06-24 23:24:43おじさんはいいました。「このままだと、このいなかまちはすむひともくるひともなくなってしまうよ。いまのままでいいのかい?どうにかしたいだろう?ぼくにいいかんがえがあるから、みんなてつだってくれないかな?」
2013-06-24 23:24:57まちのおとなたちは、それはもっともだとおもい、このおじさんをこのまちでいちばんえらい「しちょうさん」にえらび、みんなでてだすけすることにしました。 しちょうさんは、このまちのために、といって、いろんなことをはじめました。
2013-06-24 23:25:15まず、おんせんにはいりにくるひとや、とまりにくるひとがすくないので、もっとおおくのひとにきてもらおうとかんがえました。 それで、にちようびのあさに、おんせんのまえでいちばをはじめました。
2013-06-24 23:25:50いちばには、のうかのひとや、ちょっとはなれたおみせやさんがやってきて、いろんなものをうりはじめました。 うっているものは、しんせんでやすくいいものがおおかったので、おきゃくさんはすこしずつふえていきました。
2013-06-24 23:25:56きをよくしたしちょうさんは、まちのそとからもっとたくさんの人にきてもらうためには、もっとまちをゆうめいにしないといけないとおもいました。 そこで、テレビドラマのさつえいをこのまちでしてもらうように、テレビきょくにおねがいにいきました。
2013-06-24 23:26:07まちはしぜんがいっぱいで、ドラマのさつえいにはいいところでしたので、ほうそうされてしばらくは、テレビでみたふうけいをひとめみようと、 まちのそとからたくさんのひとがやってきました。しかしざんねんなことに、それはながくはつづきませんでした。
2013-06-24 23:26:58このまちには、ちいさなびょういんがいくつもありましたが、ひとつだけおおきなびょういんがありました。 むかしは、くにがやっていたびょういんでしたが、わけがあってこのまちでうけつぐことになったのです。
2013-06-24 23:27:31びょういんには、おいしゃさんやかんごしさんなど、たくさんのひとがびょうきのひとたちために、いっしょうけんめいがんばっていました。
2013-06-24 23:27:54びょうきをなおすためには、たくさんのおかねがかかります。びょういんをうけついだときには、とてもたくさんのおかねがいりましたので、 いろんなところからおかねをかりて、せつやくしながら、すこしずつかえしていたのです。
2013-06-24 23:28:00ところが、しちょうさんはあるひとつぜんいいました。「びょういんのためにかりたおかねがとておおすぎるよ。きみたちがいまのままがんばっていても、おかねをかえすことはむりだ。これいじょうひどくなるまえに、びょういんをだれかにゆずろう」
2013-06-24 23:28:22まちのひとたちはびっくりしました。いっしょうけんめいがんばっていた、おいしゃさんもかんごふさんもびっくりしました。 おいしゃさんもかんごふさんもたいへんがっかりして、もうついていけないと、なんにんもびょういんをやめていきました。
2013-06-24 23:28:36びょういんはますますやっていけなくなりました。まちのひとたちは、おおきなびょうきをなおすのに、とてもこまってしまいました。 そしてとうとう、しちょうさんは、よそのまちから、びょういんをいくつもたてているひとをつれてきて、そのひとにびょういんをゆずってしまいました。
2013-06-24 23:28:46そのひとは、べつのところにあたらしくおおきなびょういんをたてました。 たいそうりっぱなびょういんができましたが、そのびょういんにはこどものためのおいしゃさんも、こどもをうみたいおかあさんのためのおいしゃさんも、いませんでした。
2013-06-24 23:29:25ただただ、きゅうきゅうしゃだけがピーポーピーポーとサイレンをならして、いちばんちかいそのびょういんにはいっていきました。
2013-06-24 23:29:47あたらしいびょういんができて、ほっとしたしちょうさんは、つぎになにをしようかとかんがえました。 しちょうさんは、としょかんはおかねをうむどころか、おかねをつかうばかりでつまらないから、だれかにゆずろうかとかんがえました。
2013-06-24 23:30:07そんなあるひ、しちょうさんはテレビをみていて、あるほんやさんにめがとまりました。 そのほんやさんは、ほかのほんやさんとちがって、コーヒーやさんがあったり、おとなのひとたちがわくわくしそうなつくりになっていました。 しちょうさんには、それがとてもすばらしくみえたのです。
2013-06-24 23:30:20ただそのほんやさんは、とうきょうという、とてもおおきなおおきなまちにあるおみせでしたので、まいにちたくさんのひとがきていたのです。 このまちのとしょかんには、たくさんのほんだけでなく、おんがくやビデオがありました。
2013-06-24 23:30:46それだけでなく、そのまちのごせんぞさまたちが、いっしょうけんめいがんばっていた、というあかしのものもたくさんのこっていました。 おとなたちはそのあかしのものを「れきししりょう」とよんでいました。
2013-06-24 23:30:58このとしょかんは、10ねんまえまでは、ふるいまちのまんなかに、ちいさくひっそりとたっていました。 しかし、ほんのかずもすくなくふべんだったので、みんなではなしあって、いまの、ひろいりっぱなたてものをつくったのです。
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