備忘録:特別支援教育保護者研修~褒める育てる子育て心理学~

教育委員会主催の特別支援教育保護者研修に行ってきました。 ~保護者のための応用行動分析学入門~というお題の講演を レジュメと解読した(笑)メモに基づいて備忘録としてまとめてみました。
23
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

特別支援教育保護者研修わず。今回は「ほめる育てる子育て心理学」~保護者のための応用行動分析入門~というお題で兵庫県下では有名な大学で教鞭をとる先生の講演。応用行動分析ってば、「ABA」じゃないか・・と思いつつも、講師の先生が特別支援教育巡回員として現場も回っているそうなので参加。

2013-06-27 22:16:43
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

自閉症など発達障害に対する応用行動分析=ABAというのは、「人間の行動は学習によって獲得されたものであり、不適応な行動は誤った学習の結果として起こる。」という考えに基づいて、問題行動の緩和、望ましい行動を教える→維持する目的で療法として広まっている。

2013-06-27 22:20:05
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

公的な療育施設の他、民間でもABA療法をうたって事業化しているところもある。自分としては、行動分析の考え方そのものは、親が子に、あるいは上司が部下に、商売人が顧客に。といったあらゆる分野で使える考え方であり、療育として、療法士と子どもが机上でやるのはどうなのかなという思いがあった

2013-06-27 22:24:45
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

例えば、「お金が欲しい→就職して働く→お金をもらえる」ということも、学習された行動であり、「新しいゲームが欲しい→テストでいい成績をとる→ご褒美にゲームを買ってもらえた」というのも学習された行動である。

2013-06-27 22:29:47
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

この場合「お金」「ゲーム」がABAでいう「働く」「テストでいい成績をとる」という「行動」に対する「先行条件」「先行刺激」であり、「お金がもらえた」「ゲームを買ってもらえた」というのが、「行動」に対する「結果」であり、希望通以上のものなら「強化子」←より行動を強くする因子となる。

2013-06-27 22:36:16
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

こういう考えに基づいて療育を行うのがABA療法なんだが・・・実は、長男の小学校特別支援学級時代の担任も、現在通う支援学校の先生方も、「ABA」という言葉は使わないが、「行動」を分析して、「先行条件」から「行動」を制御し、結果「強化子」を与えるという手法はとってくれていると思う。

2013-06-27 22:41:27
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

現在の状況でいうと、長男の「うるさい!だまれ!」という暴言や、その場から勝手に逃げ出すという行動を分析し、「奇声を発する子がいる」→「うるさい!と叫ぶ」→「暴言はダメと怒られる」から「奇声」→「(耳栓をして)我慢できた」→「よくがんばったね、ちょっと静かな部屋に行っていいよ」

2013-06-27 22:47:24
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

まあ、今回の講演、講師の先生が理論だけでなく、ご自身の子どもとの関わりや、具体的な「学校現場」での事例も交えて話してくれたので、「ABAって何?」な人にもわかりやすかったと思う。

2013-06-27 22:51:01
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

てなわけで、講演の内容を備忘録としてまとめます

2013-06-27 22:51:36
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

「子どもの行動には常に理由がある」。なぜその行動をするのか。例えばおもちゃ売り場で「買って!!」とダダをこねる。その理由を、「駄々をこねる」→「わがままだから」→「なぜわがまま?」→「駄々をこねるから」→「なぜ駄々・・」→「わがまま」 子どもの個人的要因に原因を求めると堂々巡り。

2013-06-27 22:56:41
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

おもちゃ売り場で駄々をこねる子の行動分析をすると、先行条件として、「そこに欲しいおもちゃがあった」ということが考えられる。そして「駄々をこねる」という行動に対する強化子に「前に駄々をこねたら買ってもらえた」というのがあるのではないかと考える。

2013-06-27 23:00:14
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

「行動」は学習されるものなので、違う学習により行動を変える。つまり「駄々をこねる」行動(問題行動)に対しての先行条件を変えてみる→①おもちゃを発見し、買って欲しい→②頭ごなしにダメと言う→③駄々をこねる。この②を「誕生日にね」「クリスマスにね」→今は買わないが「いつ」買うを提示

2013-06-27 23:12:00
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

次に③駄々をこねるという行動から→③駄々をこねないでがまんできたへの変換。この場合の強化子をあらかじめ提示しておく。

2013-06-27 23:16:22
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

望ましい行動に向かわせるための強化子の種類。「一次性強化子」幼少時に即効性のあるもの→①食餌性 「食べ物」「飲み物」②感覚性「感覚的に気持ちがいいこと→絵本、音楽、スキンシップ」

2013-06-27 23:21:04
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

「二次性強化子」ある程度の年齢になった場合に効果があるもの①具体的強化子「表彰状、バッジ、おもちゃ、ゲームなど」②名誉・特権強化子「委員長・キャプテン・勉強免除・お手伝い免除など」③高頻度活動強化子「自発的に行う好きな行動~遊び、絵を描く、漫画を読む、好きな教科の勉強、PCなど」

2013-06-27 23:26:02
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

{二次性強化子}続き④般性強化子「シール・カード・スタンプ・点数などためると利得があるもの」⑤社会性強化子「褒められる、認められる」→自身の望む方法、かっこいいね、仮面ライダーみたいやなー、すてき~~など。

2013-06-27 23:41:20
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

キュウケイ ---------------- キリトリセン ----------------

2013-06-27 23:27:59
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

学校での行動分析の例:授業中立ち歩く生徒がいる。①立ち歩く行動を分析→授業が始まって15分後に立ち歩く。②先行条件を分析→苦手な科目。板書が少なく、耳からの情報だけ。窓際の席で運動場が見える。③行動の強化子を分析→先生の注意を引けた。周りの子から注目された。授業を受けずに済んだ。

2013-06-28 22:43:43
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

学校での行動分析の場合では、特に個人的要因に原因を求めないこと。立ち歩く子が発達障害(ADHDなど多動が伴うもの)の疑いがあっても、そこに原因を求めてしまうと、「授業中立ち歩く生徒がいる」→「ADHDだから」→「立ち歩く」の堂々巡りで終わってしまい、進展はなくなる。原因を→

2013-06-28 22:46:05
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

→原因を求めるのは、「教師のつくる環境」である。行動を変えるために先行条件として「教師の造る環境」を改善する。そして、注意を引く、注目される、授業を受けずにすんだという強化子は生徒の利得から来た結果なので、行動を変えたことで注意を引ける、注目される強化子を考えていく

2013-06-28 22:46:37
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

行動分析に基づいた解決策の例:15分後に立ち歩くということがわかったことで、立ち歩くまでの時間を長くする→「少なくとも20分は席に座っていることができる」という行動に置き換えてみる。そのための先行条件は「教師の作る環境」を改善し、見通しを板書する、板書を多くし視覚情報を与える→

2013-06-28 22:47:27
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

→窓から遠い席にする。など。20分座っているという行動に対する強化子→アイコンタクト、指名して答えさせる、座っていられたことに対して褒める。先生に気にかけてもらえ、他の生徒からも注目されることで、「利得」が生まれる。

2013-06-28 22:47:50
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

(板書ってのは黒板に字や絵を書くことです)

2013-06-28 22:48:59
狛 我天(オイル交換済み) @Workman89

「20分座っていられる」という目標となる行動は、具体的な時間を設定することと、目標値を低くし達成しやすくするということ。いきなり45分にしても無理がある。さらに20分達成が継続すれば25分→30分と少しずつ目標値をあげることで(スモールステップ)強化していく。

2013-06-28 22:49:23