カキンスレイヤー

事務員が出て殺す! モバマスのニンジャスレイヤーパロディSSのようです。
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[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

ドーモ、チヒロです。アイドルヘッズの皆さん、無課金ですか? いいですね?

2013-07-04 00:00:25
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

無課金の使徒、チヒロのフォロワーアーさんの数が700に達しました。これは実際めでたい。

2013-07-04 00:01:15
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

これを記念して、私が独自に入手したマキモノから、「カキンスレイヤー」の物語を皆さんにおとどけします。ただし、セルフ管理メント重点な。 #kknslyr

2013-07-04 00:02:56
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

なお、この物語はインスパイアーされた元とはいっさい関係ない。問い合わせはマッポーめいたほんやくチーム=サンではなく、わが社のP=サンにおねがいします。

2013-07-04 00:04:33
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「カキンスレイヤー」より:「ギルティ・オブ・ビーイング・アイドル」

2013-07-04 00:06:36
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

(これまでのあらすじ)ウンエイ・アイドルのSレア級アイドルコンビ、ダリーナとナツキチ。ライヴ中に現れたカキンスレイヤーを迎え撃った二人だったが、ダリーナをかばったナツキチの犠牲によって、かろうじてダリーナのみが逃げ出せたのだった。

2013-07-04 00:08:49
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

ライヴ会場を出た途端、ダリーナの身に重金属を含んだ酸性雨が容赦なく降り注いだ。しかし、もとよりこの中を走る以外、彼女に選択肢などなかった。

2013-07-04 00:11:25
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

それに、ダリーナはSレアアイドルだ。過酷極まるアイドルダンス・トレーニングによって培われた脚力は常人のおよそ三倍。スピードに乗るとその速度が風の膜を作り、降りしきる雨からダリーナを守った。

2013-07-04 00:15:31
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

一心不乱に駆けながら、ダリーナの目にはネオサイタマの町並みが見えてはいなかった。彼女の眼前にソーマト・リコールめいて映し出されるのは、ライヴ会場に置いてきたナツキチの最期の光景だ。

2013-07-04 00:19:00
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「逃げろダリー!」そう叫び、ダリーナの身体を突き飛ばした次の瞬間、ナツキチの胴は真っ二つに切り裂かれていた。「サヨナラ!」それだけ叫ぶのが精いっぱいだった。ハイクを詠むことすら許さず、無慈悲な殺戮者はチョップを振り下ろした姿勢でザンシンしていた。

2013-07-04 00:23:33
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

カキンスレイヤーのぞっとするような冷たい目が、ダリーナを捉えた瞬間、ダリーナは考えるより早く、アイドル第六感に任せて動いていた。ライヴ会場の窓ガラスを突き破り、逃げる。それだけが彼女に残された道だったのだ。

2013-07-04 00:28:44
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「ナツキチ……ナツキチ……ナツキチ……!」禍々しいチャントめいて、ダリーナは彼女の名前を繰り返し呼んだ。どうしてこんなことになった? ダリーナたち二人は、Sレアアイドルだったのだ。

2013-07-04 00:34:18
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

今日のライヴも、多くのカキン・ソルジャーたちが集まった。そしてアイドルソウルから発せられる歌声を聴くたび、トークンを惜しげもなくばら撒いたのだ。

2013-07-04 00:40:15
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

カキン・ソルジャーはオダイジンではなく、そのほとんどがネオサイタマには掃いて捨てるほどいるマケグミ・サラリマンである。そのなけなしのサラリーからでも、彼らはアイドルに金を落とす。アイドルは彼らから搾れるだけ搾る。この構図はここではチャメシ・インシデントなのだ。

2013-07-04 00:43:46
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「なんでよ……! 何がいけないのよ……カキンスレイヤーめ……!」

2013-07-04 00:47:37
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

灰色の街並みを、ダリーナはサラリマンたちを突き飛ばしながら駆ける。「アーイエエエ!」と叫びながら一人の狂人がタールの水たまりに突っ伏したが、そんなチャメシ・インシデントには行き交う人々も見向きもしなかった。

2013-07-04 00:49:14
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「ハァーッ……ハァーッ……!」どれほど走っただろう? ダリーナはいつしか足を止めていた。怠け癖に任せ、トレーニングをサボタージュしていたツケが回ってきたのだ。彼女のスタミナはほとんど限界だった。

2013-07-04 00:53:24
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「マジメにトレーニングしろよな、ダリー」懐かしいナツキチの声が脳裏に響き、ダリーナは嗚咽を漏らした。重酸性雨と涙が混ざり、彼女のアイドルメイクされた顔をグシャグシャに乱した。

2013-07-04 00:57:27
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

ダリーナにわずかに残っていたアイドル第六感が反応し、その場から飛び上がった。コンマ二秒前に彼女が立っていた場所には、深々とプラチナオーディションチケットが刺さっていた……スリケンだ!

2013-07-04 01:02:23
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

ダリーナはすぐさま見上げた。いつしかそこは寂しい路地裏になっており、そばの4階建てビルの頂上から、センコめいた眼光を宿した視線がダリーナを見下ろしていた。

2013-07-04 01:06:59
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

その影はアンブッシュに失敗したと見るや、すぐさま飛び降りて姿を見せた。見る者を震え上がらせるショッキンググリーンの衣装に、金属のメンポ。そこには禍々しいミンチョ体で「無」「金」とショドーされていた。

2013-07-04 01:09:47
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

「ドーモ、カキンスレイヤーです」緑の影、カキンスレイヤーはすばやくオジギした。「ドーモ、カキンスレイヤー=サン。ロックンローラーです」ダリーナは声を震わせながらオジギを返した。

2013-07-04 01:13:58
[無課金Pの味方]千川ちひろ+ @chihiro_nomoney

それは恐怖によるものか? ……否! 今、ダリーナを震わせるのは怒りであった! 同じロック・クランのアイドルソウルを宿し、苦楽を共にした戦友を殺した、殺戮者の姿に、彼女の中の怒りが爆発したのだ!

2013-07-04 01:18:54