電力インフラの予備率に関する会話

07/06の、 jun_makino 様との会話です。 ツイートの削除部分について、元ツイートを示す形で補足しました。 続き http://togetter.com/li/531342
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http://t.co/dpKL2U9PO2 総合資源エネルギー調査会 総合部会 電力需給検証小委員会(第 2 回)‐配付資料

http://twitter.com/jun_makino/status/353433522737913857



今年の夏、原発 2 基だけであまり問題ない、と書いてある→ http://t.co/qwKVVSq0cF 資料 4

http://twitter.com/jun_makino/status/353433531692752898



引用 :2012 年度冬季に節電がより定着したこと、最新の経済状況を踏まえた等を踏まえると、 2013 年度夏季の需給見通しは、 各社ともに予備率 +3% 以上を確保できる見通し

http://twitter.com/jun_makino/status/353433541054447618



3% 以上と書いてあるけど、 8 月の平均で 6.3% 。もっとも低いのは九電と 関電の 3.1, 3.0% 。

http://twitter.com/jun_makino/status/353433550143492096



「電力が足りない」というのは既に電力会社の主張でも国の主張でもない、ということであろう。

http://twitter.com/jun_makino/status/353433559006060545



(海法コメント)
・全部の発電所で3%は越えている
・国も東電も「電力が足りない」というのは既に電力会社の主張でも国の主張でもない

と、まきのさんはおっしゃっているように読めます。これだと予備が3%以上あるから安心、と政府が言っているように読めますね。
ほう、そうだったのか。なるほど。と、思って、参照されている資料に当たってみました。

○電力需要は、常に上下最大3%程度の間で、時々刻々と需要が変動。これに対応するために、最低でも3%の供給予備率を確保することが必要。
○1.計画外の電源脱落、2.予期しない気温上昇による需要増に対応するためには、更に4~5%以上の供給予備率が必要と考えられる。
○よって安定的な電力供給には7~8%以上の予備率確保が望ましいとされている。
(p29)

3%ではなく、7~8%が正しいようです。

で、8月の電力需要予測と比べた場合の予備率は、平均は6.3%。関電、九電は3%。
これって、どうみても、ギリギリ未満なんじゃぁ……。

多くの人命がかかっている国の基幹インフラが必要とすべき余裕は確保されていないように思えます。



(海法コメント)追記2013/07/09 1:00追加

コメント欄で、tei21 様にご指摘をいただきました。
http://d.hatena.ne.jp/tei_wa1421/20130708/power

上記では7~8%の予備率が望ましいとなりますが、この中には気温変動に対する予備も含まれています。
しかし、この電力需要は猛暑であった2010年を想定されているので、その分は既に繰り込んである。
なので、最大5%あればいい、ということのようです。
現状、5%未満のところもありますが、電力の融通で乗り切れそうである、と。

今年の夏が乗り切れそうなことは安心しましたが、
1.節電が前提
2.現在の経済状況が前提
3.電力融通が前提
という時点で、素人目にはかなり綱渡りに見えます。

政府はそのあたり、どう考えているのかなと確認したところ、第4回 電力需給検証小委員会報告書では以下のようなまとめがありました。

http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/jukyu_kensho/pdf/004_06_00.pdf

1.2013 年度夏季の電力需給の見通しは、2010 年度夏季並の猛暑となるリスクを織り込んだ上で、国民各層の節電の取組が継続されれば、いずれの電力管内も、電力の安定供給に最低限必要な予備率 3%以上を確保できる見通しである。
2.しかし、大規模な電源脱落等によって電力需給がひっ迫する可能性もあり、引き続き、電力需給は予断を許さない状況である。
3.なお、原子力発電の稼働停止に伴う火力発電の焚き増しによる燃料費は、為替レートを 1 ドル 100 円として試算を行ったところ、2013 年度には 2010年度比で 3.8 兆円増加するとの結果となった。電力需給の量的なバランスだけでなく、コスト増も深刻な問題である。

(実際に足りているかどうかはさておいて、まきの氏が根拠とした資料の範囲では)私はあまり足りてない気がします。


海法 紀光 @nk12

@jun_makino 「需要変動に対応できるために最低でも3%の予備率確保が必要」「安定的な電力供給には7~8%以上の予備率確保が望ましい」とあり「各社ともに予備率+3%以上を確保できる見通し」となっていますね。6%程度のところもあるにせよ問題ないとも足りてるとも違うのでは?

2013-07-06 19:48:00
海法 紀光 @nk12

@jun_makino つまり、九電と関電は、通常の需要変動はかろうじて満たせるが、計画外の電源脱落・ 気温上昇による需要増 に対応する予備力は全く無いことになりますよ?

2013-07-06 19:49:14
海法 紀光 @nk12

@jun_makino 「「電力が足りない」というのは既に電力会社の主張でも国の主張でもない、ということであろう。」というのは、おかしいのではないか、という意見です。

2013-07-06 20:55:47

@nk12 http://t.co/onLSHBERKz では、「不測の事態により、電力供給がひっ迫することも考えられる」なので、「足りない」という主張ではないと思います。

http://twitter.com/jun_makino/status/353488149332234241



(海法コメント)
「不測の事態により、電力供給がひっ迫することも考えられる」というのは、確かに厳密には「足りないという意味では無い」かもしれませんね。
しかし、それをもって「電力会社は、もう足りないとは言ってない」と言うのは論理の飛躍ですし、わかって言ってるなら詭弁ですね。


海法 紀光 @nk12

@jun_makino まきのさんが引用された政府資料では「予備は最低3%」「7~8%が望ましい」とあり「全体でも6%」「関電、九電は3%」となっています。これを指して、「足りている」とは言えないだろうと言っています。あるいは本文中で「足りている」という結論は書かれていますか?

2013-07-06 21:25:01
海法 紀光 @nk12

@jun_makino そして、「不測の事態により、電力供給がひっ迫することも考えられる」ことを説明しなければいけない状態を「足りてる」とは、私は思いません。不測の事態による備えも、ある程度確保できてるのが足りてる状態で、今は確保できてないわけですから。

2013-07-06 21:25:59

@nk12 3や6では『望ましい」より小さいから足りない、というのは海法さんの主張ですね。私が書いたのは、国は足りないとは主張していない、ということです。これは足りている、と主張している、ということではありません。

http://twitter.com/jun_makino/status/353490884769230849



(海法コメント)
「計画外の電源脱落や予期しない気温上昇による需要増に対応できない状態」は、私は足りてないと言って差し支えないと思います。

もちろん、厳密には「足りないと言っているわけではない」と言えないこともありませんが、少なくとも「足りているという印象を与えるような言葉遣いをすべきではありませんね。


海法 紀光 @nk12

@jun_makino まきのさんは「国は足りないとは主張していない」の根拠として政府資料1を引用しました。確かに「足りる、足りない」と具体的には書いていません。しかし、単にそれだけだとすると「この資料では政府の意見は判断できない」という意味にしかなりません。

2013-07-06 21:35:08
海法 紀光 @nk12

@jun_makino よって、まきのさんが資料を引用して根拠にしたことは、「この資料からは、政府が電力が足りないと考えてないことが読み取れる」でなくてはいけません。で、私は、それは読み取れないと主張しています。

2013-07-06 21:36:07
海法 紀光 @nk12

@jun_makino まきのさんが、あの資料から「「電力が足りない」というのは既に電力会社の主張でも国の主張でもない」と考える根拠を示していただければと思います。

2013-07-06 21:36:36

@nk12 まあ、どういうわけか現時点で関電の供給能力はこの資料の数字より100万kW程度多いので、http://t.co/x2epmD8CAV それもほぼ準備できたようですね。

http://twitter.com/jun_makino/status/353493358783631362


海法 紀光 @nk12

@jun_makino 話をそらさないでいただけると助かります。また予備率が5.7%になったところで、余裕がないのは変わりません。

2013-07-06 21:43:36

@nk12 この資料では国が××という主張をしていない、というためには、その資料に××と書いてなければ十分であり、××でない、と書いてある、とか海法さんに××でないと読み取れる必要はありません。

http://twitter.com/jun_makino/status/353494358886064129


海法 紀光 @nk12

@jun_makino いいえ、まきのさんは「国は、××という主張をしていない」と言ったのであって「この資料では国は××という主張をしていない」と言ったのではありません。

2013-07-06 21:44:30
海法 紀光 @nk12

@jun_makino https://t.co/0Zapx7SHWj 「「電力が足りない」というのは既に電力会社の主張でも国の主張でもない、ということであろう。」と書かれていますよね。これは「この資料では~」と限定した話ではない。違いますか?

2013-07-06 21:46:31

@nk12 この資料の話をしていたのは文脈から読み取れる範囲だと思いますが、そこは確かに解釈の余地はありますね。この資料では、ということです。なお、関電についてはホームページに書いてあることと資料にあることは同じなので、「この資料では」と限定する必要はないと判断しています。

http://twitter.com/jun_makino/status/353495581517299714


海法 紀光 @nk12

@jun_makino ええ、この資料の話をしていたのは文脈から読み取れる範囲ですね。もちろんそれを前提にしています。問題は、どう前提にするかです。まきのさんが、「「電力が足りない」というのは既に電力会社の主張でも国の主張でもない、ということであろう。」と書いた時(続)

2013-07-06 21:50:14
海法 紀光 @nk12

@jun_makino 1.「例えばこの資料から、電力は足りていないわけではない、という政府の主張が読み取れる」 2.「この資料に書いてないというだけのことを説明してるのであって、それと政府の主張を結びつけるわけではない」 のどちらの意味で言われましたか?

2013-07-06 21:52:39

@nk12 どちらでもなく、この資料では足りないと主張していない、という意味です。

http://twitter.com/jun_makino/status/353497300254986241


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