「チョップ」という技の起源・歴史研究

既に「チョップ」という言葉は説明不要…いわゆる「手刀」ですが、あの言葉(概念)はどこから生まれ、どこから(海外および日本で)一般化したのでしょう。プロレス?武道?映画?コミック? また<オリエンタル>なイメージとも関係しています。こういうテーマに非常に詳しい@Leo_thunderbolt さん(http://blogs.masoyama.net/ 管理人)、@baritsu さんの論考を中心に。
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Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

さて、その内「空手チョップ」ネタをやろうかと思いまして、昨日から資料を集めてました。 今の所、手持ちで一番古い資料だと、1947年の"ジュードー・ジャック"・テリーの記事が最初ですねぇ。 無論、その時は「ジュードー・チョップ」と呼ばれてましたが。

2013-06-23 16:10:26
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

というか、今でもアメリカでは「空手チョップ」よりも「ジュードー・チョップ」の方が主流な呼び名っぽいですねぇ。

2013-06-23 16:12:05
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

元々は戦前の柔術家がアメリカで披露した手刀を「ジュードー・チョップ」と呼んでいた様ですが、「ジュージュツ・チョップ」の呼び名は殆ど見当たらず。 発音的な問題かな?英語だと「ジュジツ・チョップ」とか「ジュジュツ・チョップ」だし、言い辛いでしょうしw

2013-06-23 16:15:24
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

アメリカで「空手チョップ」が使われる様になったはのは多分力道山が最初だとは思いますが、広まったのは54年頃だと思います。

2013-06-23 16:20:55
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

前にも少し書きましたが、テキサスの方で活躍していたフィル・シルバというレスラーが空手を売り物にした頃です。 このレスラーのチョップが「空手チョップ」と呼ばれていたと。

2013-06-23 16:21:02
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

昔のオリエンタル風味なレスラーにとって、アイデンティティーとなる技が2つあって、1つがスリーパーホールド、んでもう1つがジュードー・チョップだった様ですね。 これに裸足、ステテコが揃うと立派な日系レスラーになります。

2013-06-23 16:23:23
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

いや、ステテコじゃなくてプロレス的には田吾作かw この田吾作なんですが、戦前のアメリカのレスラーも履いていたので、実は「グラウンドが出来るレスラーのアピールなのでは?」と思ってます。 革の膝当ては寝技で便利ですし。

2013-06-23 16:26:20
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

という話をとある方にしたら「日本は貧乏アピールのコスチューム」というのが一般的な見方らしいのですが、その発想は面白いとお褒め戴きましたw

2013-06-23 16:27:36
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

@baritsu そうですねぇ。 日本だと「てがたな」の漢字ですから、刀の様に振り回すんだな、って想像は付くと思いますが、アメリカの場合は刀剣文化じゃないですし、例えば(多分)現在主流の"Knife hand blow"とか見ても、素手で叩くイメージは湧かないかもですw

2013-06-25 00:05:13
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

という事で、現在「空手チョップ」についてアレコレ調査中。 元々アメリカでは柔道チョップと呼ばれていた、というのは以前書きましたが、プロレスのリングで最初に登場したのは1920年代という説が有力っぽいです。

2013-07-13 15:29:00
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

マティ松田、タロー三宅が柔道チョップを使ったらしいという話で、ラバーメン樋上曰く、自身も柔道チョップを使ったそうな。 ただ、マティ松田は以前記事で書いた通り、柔道経験者ではありますが、正統派のキャッチ・アズ・キャッチ・キャンのレスラーみたいなので、タロー三宅が最初かもです。

2013-07-13 15:33:42
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

アメリカにはそもそも手刀打ちが無かった様なのですが、この技術自体が刀剣の技術を模した物なので、ナイフやサーベル以外の技術を持たないアメリカ文化では育たなかったのかな。

2013-07-13 15:41:04
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

では、アメリカで最初に手刀打ちが公開されたのはいつかというと…多分1904年。 ハンコックの"Jiu-jitsu combat trick"にてThe edge of the handと紹介されています。

2013-07-13 15:50:59
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

その後気が付けば柔道チョップは日系レスラー、もしくは柔道の技を使うレスラーの代名詞になり、一般的になるのが恐らく1947年頃。

2013-07-13 15:54:08
Leo (「拳の眼」管理人) @Leo_thunderbolt

あ、今回の調査の過程で、以前書いたマティ松田の記事 http://t.co/4KVzhYMaVa でデビュー推定年を1909年と書きましたが、1909年にレスリングのコンテストに出場していたという記事が見付かりました。

2013-07-13 16:02:20
ちていのき @baritsu

拳の眼さんのジュードーチョップ探索は面白いから自分でも調べてみようかな

2013-07-14 02:56:25
ちていのき @baritsu

どっかの掲示板でオースティン・パワーズが「ジュードーチョップ!」というのを「なんで空手チョップじゃないんだよ」と書いてた人がいたが、海外の質問サイトなんかでも「ジュードチョップってネタですよね」みたいなのが結構ある。今時の人は日本外国問わず知らんのだなぁ

2013-07-14 03:05:04
ちていのき @baritsu

日本や、後にはアジアの武術が欧米で広く認知されていくのには大衆文化がかなり深くかかわっていると思う。以前のBBCのイギリス武道史の番組では、柔道、空手、クンフー各々がどんな階級から広まっていったかと面白い視点があった。もちろん各時代のメディア事情も関わってる。そういう研究誰か早

2013-07-14 03:12:39

※少しこのへんから枝分かれして「ニンジャの海外浸透経緯」が話題に

六葉@猫がねこんだアナコンダ @h_rokuyou

ウィザードリィに出てきたサムライやニンジャ、アメコミや映画の中のニンジャがどういう変遷をたどったのか起源がどこなのか、誰か書いてくれませんかねえ……。 RT@baritsu 大衆文化がかなり深くかかわっている

2013-07-14 03:16:43
ちていのき @baritsu

ニンジャは歴史が浅いけど、広がりが大きいので難物かもしれませんねw RT @h_rokuyou: ウィザードリィに出てきたサムライやニンジャ、アメコミや映画の中のニンジャがどういう変遷をたどったのか起源がどこなのか、誰か書いてくれませんかねえ……。 

2013-07-14 03:21:47
ちていのき @baritsu

あ、なるほど、嘉納治五郎の旅行者向け紹介本「柔道」1937年の当技のところにも chop て使われてるのか。この本は復刻版持ってるから明日見てみよ

2013-07-14 03:34:40
ちていのき @baritsu

1973年のブラックベルトに「雑誌に柔道チョップと空手チョップが混在して書かれているのを見る。私は高段者の先生に柔道を習い、敵を止める多くのホールドを習ったけど、柔道チョップというのは見たことも聞いたこともない」とか書いてるw

2013-07-14 03:44:51
ちていのき @baritsu

検索で見る限りブラックベルト誌でのニンジャ初出は1970年か。「Ninja: The Invisible Assassins」の出版がこの年だし、67年以後だから関係ないな。

2013-07-14 04:12:39
六葉@猫がねこんだアナコンダ @h_rokuyou

@baritsu 80年代にニンジャ映画が吹いているので、その頃には完全にジャンクな文化として浸透してるようですね。大量制作っていっても低予算の極みで、話の適当さは駄目マカロニ・ウエスタン映画大量制作時代と重なるものがありますが。 http://t.co/02sCBohbVo

2013-07-14 04:21:44
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