第一回大罪大戦SIN【戦闘フェーズ03】

黒(ノワール)は色欲、ルクスーリア[ @whycame_sin ] 黒(ノワール)は旧紅色欲、ラスト[ @temari_sin ] 黒(ノワール)は嫉妬、『唯一』ウーヌス[ @nobara_sin ] 紅(ルージュ)は憤怒、ラース[ @RougeWrath ] 紅(ルージュ)は怠惰、スロウス[ @siroeda_sin ] 続きを読む
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LiljaのIra @Fiteenl_sin

——夢を見ていた。覚醒しているのかいないのか、眠っているのかいないのか、不思議な場所で、不思議な夢。 開いたのかなと、穏やかな思考がゆったりと浮かび上がる。『なに』が『ひら』いて、『なに』が『はじ』まるのかは、霧がかかったように分からないけれど。 ——鍵が、ひとつ、新たに落ちる。

2013-07-13 14:42:20
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

―――降り立つ。 周りを見回してみるとどうなっているのか遠くに自分たちの拠点である屋敷がみえた。 違う方角に二つの城…恐らくは他の陣営の拠点だろう。 自分が降り立ったのは円状に広がる荒れ地…まるで円卓のようだった。 「3つに見守られて…『化け物』の最後としては上等かしら」

2013-07-13 13:01:07
【暴食の雛】 @gomokumame_sin

先に入ったフェイに続くように降りて、まず聞かなければならないことがある。 今の言葉、それに、扉に入る前に俺に言った、あの意味は、 「アンタ、まるで」 ――死にに行くみたい、じゃないか。 訊ねかけた言葉は途切れる。虚ではない、他の気配。二つ、それぞれ見知らぬ建物の方から。

2013-07-13 13:28:31
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

他の気配のうち一つ。降り立ったその継ぎ接ぎは――泣いていた。 音も無くただ静かに頬を伝う。夢であって夢じゃない。 優しさに包まれている。声を覚えている。狭間の狭間で見た、確かな記憶―― 一度、ルクスーリアを見て微かに笑った後、涙は右手で拭う。 後ろは振り返らない。唯前を、見て。

2013-07-13 13:59:52
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

『暴食』の言葉に答える前に、前方から、気配… まずは、言葉を交わそう。 「そこの継ぎ接ぎのあなた…『大罪』でいいのかしら?」 半ば確信をもって言葉を続ける。 「こちらは虚の陣営…戦いを始める前に、提案があるわ」 相手の眼を、見据えて。

2013-07-13 15:39:37
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

声に其方をまっすぐと見る。見覚えは無いけれど分かる。同じ『大罪』だと 「初めまして、虚の大罪。僕は黒の嫉妬(インヴィディア)真名はウーヌス。…提案?」 好戦的では無い様子に目を見開き驚くも、続きを促す様、小さく頷く。 その嫉妬の姿から、殺意を持っていない事は見てとれるだろうか。

2013-07-13 17:02:00
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

よかった、一先ず話はしてくれるようだ。 「簡単なことよ。 今回のこの場、『暴食』は此処にいる虚の『暴食』だけ…同じ座に二人もいらないというならばこの子はもう戦う理由がない… この子は戦いに巻き込まないであげて欲しいの」 一つ一つ、己の決意を紡ぐ→

2013-07-13 17:20:01
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

「この提案を飲んでくれるならば、代わりにはならないかも知れないけれど私の『消滅』を約束するわ」 相手の眼から自分のそれを逸らさずに誓う。 「ここからは私と同じ『色欲』の気配があと二つある…ならばそれこそ同じ『座』はいらないならば、私は手を引くわ」

2013-07-13 17:24:36
【暴食の雛】 @gomokumame_sin

「おい……」 待て、そんなこと。 「聞いてない……」 フェイの言葉が、通り抜けてゆく。今、なんて言った? しょう、めつ? 「……ふざけんな、消える必要なんてない」 辿り着けた気がするのに。『知恵』が、この手にあるはずなのに。 俺の中でまとまらない。何かが足りていない。

2013-07-13 18:18:11
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

色欲の言葉に目を見開く。違う、そうじゃない。そうじゃない。 「…待って。最初にこっちからも言わせてよ!『僕』は戦いに、座を奪いあいにこの場に来たんじゃない。…戦わないですむ方法を、探しに、話にきたんだから!」 同時に、暴食の言葉に驚き、そして頷いた。消える必要なんて、無い。

2013-07-13 18:26:24
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

「…そう…」 強い瞳、強い意思…あぁ、純粋だ。 目の前のこの『大罪』は純粋なくらいに真っ直ぐだ… この子ならば… 「…あなたに、お願いをしていいかしら」

2013-07-13 18:37:10
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

「あなたのその言葉を信じるわ。 …けれど、もうひとつの陣営が皆そうとは限らない」 未だに相手の眼から眼を逸らさずに。 「この子を…『イストリーブ』を守ってくれる?」 身勝手なお願いだと言うのはわかっているつもりだ。

2013-07-13 18:44:54
アヴァリーティア @ebleco_sin

――静寂の中、或いは、その女は

2013-07-13 18:50:35
アヴァリーティア @ebleco_sin

『母親』の顔をしていたのかも知れない。――

2013-07-13 18:50:58
ラスト/アドウェナ @temari_sin

荘厳な建物が三つ。うちひとつは見覚えがある。さっきまで自分自身が居た城だ。こうして見ると、かなり大きい。残りの二つの建物のうち片方に、テジャヴを感じ。この建物、何処かで見たような……。ぶるん、と頭を振る。近くに大罪の気配が幾つかあるのだ。

2013-07-13 19:17:54
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「……申し訳ないけど、守れる程の余裕は無いかな」 気持ちの上では受けたいけどと苦笑する姿は腕も捥げたまま。傷だらけのいつ倒れても不思議では無い死に損ないの有体。 「それに多分僕がそのお願いを聞いたら…きっと君は『消滅』を選びそうな気がする」 それは本意じゃない。と緩く首を振った。

2013-07-13 20:42:12
【暴食の雛】 @gomokumame_sin

『黒』、エダクスの仲間。少なくとも、ウーヌスと名乗った『嫉妬』に戦意のないことに安堵する。ああ、俺だって戦いたくない。殺し合う必要なんて最初からなかった。お互いに、気づくのが遅すぎただけで。 「よかった。俺も、戦いたくなかったから」 ほんの少し、穏やかさを含んだ微笑を浮かべる。

2013-07-13 20:54:00
【暴食の雛】 @gomokumame_sin

俺としては不本意なフェイの頼みに答えたウーヌスたちは、見れば確かにぼろぼろだった。これではきっと、仮に戦いになってしまったら、守る守られる以前に戦えない。 「フェイ、その前に怪我、治してやろうぜ」 先程俺も治してもらった右肩の傷跡を撫でながら、そう提案した。

2013-07-13 20:54:09
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

「…そうね」 『暴食』の言葉に頷き、ウーヌスと名乗った少女…少年?に近づく。 あぁ、この子はわかっていないのだろうか。 女が消滅することを『選びそう』なのではなく『選んだ』のだという事を→

2013-07-13 20:56:17
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

「その怪我、見せて御覧なさい」 見れば見るほどひどい怪我だ、今までこうして話が出来ていたことすら奇跡だろうに。 「…治しても、いいものなのかしら?」 ウーヌスに問う。

2013-07-13 20:57:27
スロウス @siroeda_sin

虚の色欲が問うた、その時。その場に、新たな気配が降り立った。 ――二人の、『紅』。少なくとも『ウーヌス』には、見覚えがあるだろう。 ……その、一方。剣を携えた灰色の男が、『混ざった』空間を一度、ぐるりと見回す。 そしてもう一方を。煌々と炎を噴き上げる男を、ちらと見遣った。

2013-07-13 20:58:29
暴食(イストリーブ)の色欲(かあさん) @reclew_sin

「っ!?」 ぞわり、と。 身の毛のよだつ感覚がした。 こちらに向けられる敵意、それはもう言葉を交わすなどという段階すらないものなのだと、一瞬で理解した。 問うておきながら答えも聞かずウーヌスの身体を『増殖』で治し、急ぎイストリーブに近づきウーヌスの元へ突き飛ばした。→

2013-07-13 21:06:15
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