芝村裕吏氏がかたる手帳術 「リストと攻略法の力」
手帳というのは紙の束だ。 そして、紙とそこに書かれたものが人類に与えた影響力は、大変なものだ。 が、しかし。所詮は紙の束だ。 そりゃまあ、凄いことが出来ることもあるが、まったく役に立たない事だって。ある。
2010-01-25 00:16:10重要なのは、手帳に何を書き、何を読み取り、それが書きやすく、あるいは読みやすいのか、だ。 手帳云々を論じる前に、手帳にどんな情報を格納するかこそが、大切なんだよ。
2010-01-25 00:18:36では、どんな情報がいいんだろう。 2010年の今の環境で言えば、 書くべき事は、考え事。 読むべき事は、攻略情報、あるいは情報洪水に流されないための指針だ。
2010-01-25 00:20:15現代において、情報は洪水だ。 ほんの30年前と比較しても、情報は桁違いに増えて、人に押し寄せている。 これに流されて、思考停止したり、自分らしさをなくしたりしてる人は、非常に多い。 それより多いのは、やる気をなくしてただの消費者になってる人が多いことだ。
2010-01-25 00:22:03情報洪水との戦いは、今後10年の大切なテーマになるだろう。人は自分を押し流すような情報の暴力と、前例なしで、向き合うことになる。
2010-01-25 00:24:27情報洪水と戦う時には、指針や、フィルターが必要だが、それが宗教や思想というのも、ちょっと進めにくい話だ。 私はもっと簡単でアナクロな方法で、対処を教えてる。つまり。紙の束だよ。手帳はこうして、つかわれるわけだ。
2010-01-25 00:27:31さて。紙や紙の束の使い方や運用技術は、物語の作り方より遙かにパターンが多い。幾億もの技術だ。 全部教えるには大変な時間がかかるし、人によって無駄な知識もおおかろう。 そこで、誰もが使い、確実に役に立つだろう、二つの技術を教えよう。
2010-01-25 00:32:29重要:目的に応じて、重要度にそって、リスト(一覧)を作る。目的の数だけ、リストをつくるといい。 うろ覚えでいい。ぐぐらないで、自分の記憶で、書くといい。 なに。間違ってても、足りないでも、多すぎても、かまわない。
2010-01-25 00:40:54今年一年でやりたいこと。仕事でがんばりたいこと。プライベートでやりたいこと。twitterで言うべきこと。なんでもいい。まずは、紙の一番上の余白(タイトル部分)に、リストタイトルを書くことだ。
2010-01-25 00:42:37タイトルは重要だよ。 なにはなくても、タイトルと日付だけは、いれとけ。その後、書くことがなくても、それはそれでかまわない。紙を無駄遣いしてもいい。どうせ、たかが知れてるし、なんならリサイクルにだせばいい。
2010-01-25 00:45:48次に、なんとなくリストを作ったら、それを育てることだ。適切な形にね。一日一度と言わず、暇見つけてはみなおして、あーだこーだで、書き足したり、消したり、重要度で入れ替えたり、していく。完成に近づけるんだ。
2010-01-25 00:46:01とはいえ。具体的に何のリストを作ればいいかは分かりにくいだろうから。最初に5つのリストタイトルを教えてあげよう。 まずはそこから、リスト作りをはじめていくといい。
2010-01-25 00:49:091.自分が大切にしたい物は何か? 2.大切にしたい物XXを大切にするためには何をすべきか? 3.どうすれば自分は幸せになれるのか? 4.自分にとって無駄なことは何だろう? 5.話したい人は誰で、どんな話がしたい?
2010-01-25 00:52:18で。何をするにしても、まずはリストを一度は見てみることだ。 手帳に相談してみて、リストに沿ってるかどうか、考えるといい。沿ってないなら、貴方が間違ってるか、リストが間違ってる。 リストが間違ってるなら、リストを修正するといい。
2010-01-25 00:54:37ありていにいって、役に立たない情報は、リストにのこらんだろう。 すっきりする点では、非常に重要だし。脳にとってもいい。 手は、考え事するときにとても重要な働きをする。 キーボード叩くより、手で書いた方が、考え事ではかなりよくなるんだよ。
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