脳卒中のわかりにくい初期症状~それは突然の頭痛から始まった
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2013-07-29 12:22:36【脳卒中】前回、「脳卒中」についての基礎知識をお届けしましたが、今回は治療現場の声をお届けします。可能性のあるかたが初期症状に気づいて早く対処できますようにという願いを込めた実話レポートです。
2013-07-29 12:24:32【脳卒中2】山田さん(仮名)は、45歳の会社員です。若い頃から頭痛持ちでしたが、その点を除けば、いたって健康でした。
2013-07-29 12:24:52【脳卒中3】というのも、彼が30歳の頃、お父さんが57歳の若さで突然死したため(死因はくも膜下出血)、それ以来とても健康を気遣っているのです。(中略)
2013-07-29 12:25:09【脳卒中4】頭痛は、医者に偏頭痛であるといわれて、痛み止めをもらっていました。そんなにしょっちゅう頭痛があるわけではないのですが、2~3カ月に一度くらいは、目の前がチカチカしたあとに、左のこめかみを中心に、ズキンズキンとした拍動性のある痛みに襲われ、
2013-07-29 12:25:35【脳卒中5】薬を服(の)むタイミングが遅れると頭全体がガンガンして吐き気をもよおし、実際に吐いてしまうこともありました。
2013-07-29 12:25:48【脳卒中6】山田さんは、お父さんのこともあるので、あまりにも頭痛が激しい場合には病院に行ってCT検査を受けるようにしていました。(中略)
2013-07-29 12:25:58【脳卒中7】しかし、毎回「異常なし」と言われるため、最近では、「多少の頭痛でも大丈夫なんだ」と考えるようになってきていました。そして、頭痛があっても我慢するようになり、次第に病院から足が遠のいてきていました。
2013-07-29 12:26:08【脳卒中8】そんなある日、突然、ハンマーで後頭部を殴られたような頭痛に襲われました。しばらくすると強い吐き気がしてきて、もどしてしまいました。
2013-07-29 12:26:20【脳卒中9】「今までに経験したことがないような頭痛」だったのですが、休日だったこともあって、しばらくベッドで横になっていると、頭痛はかなり落ち着いてきました。「これなら、病院に行くほどでもないか」と考えて、そのまま寝てしまいました。
2013-07-29 12:26:29【脳卒中10】一晩寝ると頭痛はかなり落ち着いて、普通に会社に行くことができました。しかし、朝の定例会議でプレゼンテーションをしている最中に、またしてもすさまじい頭痛に襲われ、
2013-07-29 12:26:46【脳卒中11】崩れるようにして倒れてしまい、全身性の激しい痙攣(けいれん)を起こして意識を失ってしまったのです。会議室は騒然となり、山田さんは救急車で救急病院に運ばれました。
2013-07-29 12:26:59【脳卒中12】救急病院での診断は、「脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)の破裂によるくも膜下出血」でした。担当の脳神経外科医の話によれば、くも膜下出血の程度が重篤(じゅうとく)で、手術が成功しても命が助かる見込みは50%、という厳しい判断でした。
2013-07-29 12:27:13【脳卒中13】奥さんから昨日の山田さんに起こった頭痛の状況を聴取した脳神経外科医は、「おそらく、昨日の頭痛は、すでに脳動脈瘤が破れて出血を起こしていたことによるものでしょう。
2013-07-29 12:27:26【脳卒中14】そして、“かさぶた”のようなものができて、いったんは、脳動脈瘤の破裂部位がふさがって出血が止まったのではないかと思います。軽いくも膜下出血の状態になっていたのでしょう。
2013-07-29 12:27:37【脳卒中15】そして、今日の会議中に、ストレスがかかり、血圧などが変化した際に、脳動脈瘤の本格的な破裂が起き、重篤なくも膜下出血が起こったのでしょう」と奥さんに説明しました。(中略)
2013-07-29 12:27:46【脳卒中18】 ■過去配信記事 知っておきたい“脳卒中”の基礎知識 【Facebook】⇒ http://t.co/V1gqYcA73B 【togetter】⇒ http://t.co/AEKdv6Z94K
2013-07-29 12:28:28【脳卒中19】脳卒中とそれを防ぐ方法を知るならこちらの本をどうぞ>> http://t.co/KC0WuB1usQ
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