増殖するブラック企業 - ロックアウト解雇、入社後すぐ自宅待機、社長は自家用ヘリ持ち社員ボーナスなし

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増殖するブラック企業-ロックアウト解雇、入社後すぐ自宅待機、社長は自家用ヘリ持ち社員ボーナスなし http://t.co/cBHvka3UcI 座談会「ブラック企業と『ブラック公務』が日本を食いつぶす」を行ったときのＪＭＩＵ（全日本金属情報機器労働組合）三木陵一書記長のお話を紹介

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◆日本ＩＢＭのロックアウト解雇◆マスコミでもロックアウト解雇が注目されていますが、実は日本ＩＢＭという会社は今に始まったわけではなくて、もう10年以上前からある意味ではブラック企業化していると言ってもいいと思うのですね。 http://t.co/cBHvka3UcI

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10年くらい前から「ボトムテン」という言葉があって、これはどういうことかというと、ＩＢＭではいわゆる「成果主義人事制度」「成果主義賃金」が導入されていて、ＰＢＣ評価というものが毎年やられるわけですね。 http://t.co/cBHvka3UcI

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このＰＢＣ評価（相対評価）で全労働者の10％から15％にあたる「低評価」とされる３ないし４がついた労働者が退職強要の対象にされてしまうわけです。 http://t.co/cBHvka3UcI

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このＰＢＣ評価で３ないし４がつくと、ＰＩＰと呼ばれる「業務改善プログラム」が指示をされて、さらにＰＩＰでも成績が低いと、「もうあなたにはやれる仕事がない」と退職が迫られます。 http://t.co/cBHvka3UcI

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これは相対評価でそれぞれの管理職に対して、いわばノルマとして人減らしが義務づけられるわけですから、当然その退職強要のやり方はひどいものになります。 http://t.co/cBHvka3UcI

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退職強要の実態はかなりひどいもので、繰り返し繰り返し呼び出しては、「お前にできる仕事はない」「お前には能力がない」などと言って自ら辞めざるを得ない状況に追い込んでいきます。 http://t.co/cBHvka3UcI

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とりわけひどかったのがリーマンショック後の08年から09年で、ＩＢＭは公にしていなかったのですが、ＲＡプログラムというリストラ計画が裏で走っていて、全従業員の約15％の人員削減をめざして大量の退職強要が公然とやられたのです http://t.co/cBHvka3UcI

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この退職強要に対して、私たちＪＭＩＵはたたかって数十人規模で組合員を増やしました。すると、会社側は2012年になって、形式的には自ら辞めさせるというこれまでの手法から、いきなり解雇通告をするというやり方に変えてきたのです。 http://t.co/cBHvka3UcI

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ロックアウト解雇というやり方は非常に陰湿でパターンは決まっています。夕方５時頃に突然上司から「ちょっと会議室に来い」と呼び出されて、会議室へ行くと、さらに上の上司と人事担当者がいて、いきなり解雇通告書を読み上げられるのです http://t.co/cBHvka3UcI

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解雇通告書に書いてあるのは、経営が大変だから辞めてくれといういわゆる経営上の都合ではなくて、あくまでもあなたの業務が劣っていることが解雇の理由ということです。 http://t.co/cBHvka3UcI

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就業規則に、成績が悪いものについては解雇ができるという普通解雇という条項があって、それに該当するという内容の主旨が、淡々と読み上げられて質問もできない状況なのです。 http://t.co/cBHvka3UcI

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午後５時頃に呼び出され午後５時36分の終業時間までに私物をまとめて会社から出て行けと一方的に言われる。その後、ＩＤカードも社内イントラネットも使えなくなって名簿からも消されてしまう。まさに突然ロックアウトされてしまうのです http://t.co/cBHvka3UcI

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ＰＩＰを使った退職強要やロックアウト解雇は、外資系のＩＴ企業に広がってきています。例えば日本マイクロソフトもこのＰＩＰを活用していますしＤＥＬＬからも退職強要の労働相談からＪＭＩＵの組合員になられた方もいらっしゃいます http://t.co/cBHvka3UcI

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ＪＭＩＵに寄せられる労働相談の新しい特徴として４つほどあげられると考えています。１つはボロ雑巾のように若者が使い捨てられているということです。日産自動車を相手に裁判でたたかっているＪＭＩＵの組合員にＯさんという若者がいます http://t.co/cBHvka3UcI

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彼は日産自動車で派遣労働者として働き、重労働のために足腰をやられ立ち上がれないような状況にまでなってしまって、病院に行くと、お医者さんからどうしてこんなにひどくなるまでほったらかしにしていたんだと言われました。 http://t.co/cBHvka3UcI

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会社に連絡して彼が労災だと主張した途端、その日の夜、派遣会社がやってきて「明日から仕事に行かなくていい、日産は辞めさせられた」と言う。ただし労災ではないかと抵抗し日産車体という職場を紹介してもらうことができました http://t.co/cBHvka3UcI

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ところが日産車体で働き始めた途端に派遣切りにあって、彼は一文なしの状態で寮も追い出されてしまいます。彼は神奈川県から実家のある群馬県の伊勢崎まで歩いて帰ったのですが、実家とは音信不通だったこともあって親とも会えなかった http://t.co/cBHvka3UcI

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彼は、高校時代の友達にお金を借りて神奈川に戻ってきて、私たちＪＭＩＵに出会って、今、仲間に支えられながら頑張っているのです。このように、若者を使い捨てにするひどい実態が横行しています。 http://t.co/cBHvka3UcI

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ＪＭＩＵに寄せられた労働相談で、ある企業に入社した途端、１カ月余りで自宅待機を命ぜられたという事例があります。このケースでは相当数の新入社員が自宅待機になったということで、労働相談から組合をつくるに至っています。 http://t.co/cBHvka3UcI

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単に低賃金や低処遇というだけではなくて、若者をモノのように扱い、使い捨てにするというのが最近の労働相談の大きな特徴の１つになっています。 http://t.co/cBHvka3UcI

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２つめの特徴は、労働条件の不利益変更や労働基準法違反も極めて乱暴化してきているという点です。 http://t.co/cBHvka3UcI

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私が実際に受けたＩＴ企業の労働者からの相談のケースでは、年俸制で残業代が出ないと言う相談だったのですが、よくよく聞いてみると、有期雇用の社員なんですね。雇用は１年契約で、成果主義で年俸制だと言われて、残業代は一切出ない。 http://t.co/cBHvka3UcI

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また別の労働相談のケースで、入社の時に基本給は20万円払いますと言っていたのに残業代がまったく出ない。よくよく話を聞いてみると月60時間分の残業代込みで20万円だったという。こうした問題も増えています。 http://t.co/cBHvka3UcI

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千葉県にあるＩＴ企業で働く労働者からの相談だったのですが、ここでも基本給に残業代込みというケースの上にさらに15％の賃金カットが強制されて、もう我慢できないという相談がＪＭＩＵにあって労働組合をつくりました。 http://t.co/cBHvka3UcI