著名人『風立ちぬ』感想 その3
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あさりよしとお @hologon15
漫画や文章書きが生業。自作を自讃する卑しさ、こう書いた、こう読めみたいな勘違いした傲慢さは物書きの恥なので、(書いたものが全て。言い足すのはただの言い訳でしかない)仕事と分離した一個人として在るべく、ハンドルでツイート中。歯車とレンズが好き。
『風立ちぬ』は、作中で変貌を遂げてゆく飛行機の容(かたち)が主人公のドラマだよな。結果として。そっち側で見た方が、ゆるぎない。(てか、俺はそっちで涙が出た)
2013-07-22 09:41:09風立ちぬはさすが宮崎駿とは思っても、こ、これが宮崎駿! という驚きはなかった。 もののけ姫以降のすべての作品にそれがあって、どんどん加速していただけに、ちょっと残念な気もするが、トトロがそうであったように、自分の作れるものの再確認だったのかもしれない。
2013-07-22 00:42:34『風立ちぬ』も観客から若年層が引いちゃって、『宇宙戦艦ヤマト 2199』みたいに、劇場に加齢臭が立ち込める展開になるのだろうか。
2013-07-22 20:47:57@shachi ガキの頃に、零戦や大和のプラモを作ったり、似て無くても絵を描いた世代ったら、1970年代頭生まれが限界ではなかろうか。 最後の戦記ブームの洗礼と言うか。 以降は、そういう下地無しに観る訳だから……。(ジェット戦闘機の方が、飛行機というもののデフォ世代ってのも)
2013-07-22 21:58:47@Grid_leak @kzmakino ゼロ戦の姿に美しさを感じた事が無いと、キツイだろうと分析。 主人公の頭の中で変貌を遂げてゆく、飛行機の姿に萌えられないと、カビ臭のする、ステレオタイプのメロドラマでしか、味わう所が無い。(BL成分でOKという意見もあるけどw)
2013-07-23 23:05:59@Grid_leak @kzmakino 最後に向かって、見ている人間をどん底へ突き落として終わるからねぇ。 褒める人間も、黙って席を立つよ。
2013-07-23 21:44:13@Grid_leak @kzmakino 飛行機を軸に流れを見られないと、「え?これなんだったの?」になるのは必至だし、飛行機が出来上がってゆく成功譚でもないので、正方向のカタルシスが全く無いのだけは注意。 時々夢の中に迷い込むシーンがあるけど、実は全編ゆるい悪夢のような話。
2013-07-23 21:56:04@nobkoba @Grid_leak @kzmakino 確かに宮崎駿作品だというのは良く分かった。そして終わったふりだけをしたハウルやポニョと違って、ちゃんと終わっていたので、ラストで涙が零れた。しかし原作読み直したら、こっちでやれば、もっと受け口を広く同じ事出来たのではと。
2013-07-23 22:06:42@hologon15 こちらのほうがボニョやハウルより終わってないと思った。映画的に無難に終わった体は取ってるけど。それは文法上だけのことで、才能は10年だなんだというのも、風が吹いているうちは、というのもミスディレクションだと思う。終わるようでそこでは終わらないという話かと。
2013-07-23 22:11:33@nobkoba だから『実は終わらない』という事だけを告げて終わってるんでしょ。エンドマークは出るけど、内容は終わっていない。風が吹かなくなっても、生きなきゃならないというバッドエンド。ハウルもポニョも、そこへ辿り着く前にお茶を濁してエンドマークを出してしまった。
2013-07-23 22:17:05@hologon15 ハウルの場合は逃げろと言って終わっている、ボニョは楽しめ、と言って終わっている。正確に言うと言わずに、ただ、見せている。風立ちぬは、言っちゃってる。そこが違う。ちょうどボンボコのラストで、あろうことか観客にテーマを語り出した狸に似ているんじゃないかしらん。
2013-07-23 22:22:44@nobkoba いや『ハウル』も『ポニョ』も終盤に向かっては辻褄を合わせに行っているので、まさにぽんぽこの結末語りと同じ事。 『風立ちぬ』は、普通に起承転結が流れるんだけど、それは方便で(そのつもりだったかどうかは知らんが)、ストーリーと違う所に変な山を築けたのが違っている。
2013-07-23 22:36:46@hologon15 全く逆の印象なんだなぁ。ハウルもボニョも普通の起承転結が無いのは同意だけど。ボニョなんか山は中盤に意識して置いてあるでしょう。あそこが人生のクライマックスであって、その後は余生という描き方で、でも最後に再生するわけで、そういう独自の文法がちゃんと築けてる。
2013-07-23 22:41:00