木野さん遮蔽壁

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木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

記者会見でも、東電が現実に正面から向き合えば会見時間が短縮できるのだけど。。。→東電、汚染水の遮水壁越え可能性認める 識者ら現場視察 http://t.co/jXHW4wKBrJ

2013-08-06 23:01:08
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見】汚染水が遮水壁を越えて海に出ているかもしれないという指摘は、原子力規制委員会でも出ているし、会見でも出ている。流れているものを止めればどこかに溜まっていくか、あるいは他所に流れていくかしかないので、部分的な遮水壁で流出が止まると思っていた専門家はいないかもしれない。

2013-08-06 23:09:13
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見2】遮水壁についていえば、せき止めると水位が上がって他に広がるリスク、建屋周辺の水位も上がって建屋への流入量が増えて汚染水の処理量、保管量が増えるリスクがあるので、建屋周辺に事故前から設置されているサブドレンという地下水汲み上げ用井戸や地下水バイパス稼働がセットだった。

2013-08-06 23:10:54
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見3】一方で福島第一は、地下貯水槽が使用不能になったことなどで汚染水の保管量を減らすことが急務になった。だから東電は地下水バイパスを先行して動かすことに躍起になってた。ここで不思議なのは、同様に地下水の流入量を抑える効果を狙っていたサブドレンの復旧工事が止まってること。

2013-08-06 23:15:52
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見4】サブドレンの復旧工事は一昨年から計画されていて、2011年12月頃の合同会見では、汚染水の発生量を減らす対策という説明があった。昨年春には汲み上げる水を浄化する試験も実施していて、6月には完了している。ところがその後の動きがない。理由は不明だ。

2013-08-06 23:32:24
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見5】サブドレンの動きが止まった後で、地下水バイパスの計画が浮上してきた。これらの計画にどのような相関があるのかはわからないけど、サブドレンの計画がストップしているのは腑に落ちない。会見で聞いても、東電は「確認中」というばかり。工事を止めている理由の説明が出てこない。

2013-08-06 23:35:55
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見6】現場では、工事計画を東電に出しているらしい。あとは東電の承認待ち。でも何か月も止まったままになっていると。考えられるのは、東電のコストカットの可能性。あくまでも印象だけども疑いは消えない。この「コスト」の確認ができないことが、現在の事故収束作業の最大のネックだ。

2013-08-06 23:38:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見7】福島第一の現場で何かが行われているのか、何を基準に工法や、工事の優先順位を決めているのか、この判断理由が外からはまったく見えない。事故収束作業の管理監督をしているのは資源エネルギー庁を事務局とする廃炉対策推進会議だけども、エネ庁はコストの確認をしていない。

2013-08-06 23:40:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見8】エネ庁がコスト管理を放置しているので、東電が安かろう悪かろうの工法を選択してもチェックができない。会見でコストを確認しようにも、東電は「私契約」を盾に開示しない。それが顕著だったのが、地下貯水槽の漏洩だった。そもそも鋼製タンクではなく貯水槽を選択した理由が不透明。

2013-08-06 23:42:51
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見9】東電は今年に入ってから丸型鋼製タンクの増設をストップし、代わりに地下貯水槽を使い始めた。その結果、春先からの漏洩事故が起き、タンク計画が逼迫した。鋼製タンクの増設を止めた理由は不明。東電は計画通りといっているが、いったいなんの計画なのかがわからない。

2013-08-06 23:44:43
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見10】考えられるのは、コストだった。地下貯水槽は鋼製タンクに比べて建設費が安い。せっかく作ったのだから使おうと、そういうことになったのかもしれないし、そうではないかもしれない。ただ、前述したように東電は、鋼製タンクの代わりに地下貯水槽を使っていた理由を明確にしていない。

2013-08-06 23:46:51
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見11】同じことがサブドレンの工事でも起きてないのだろうか。海側だけに遮水壁を作れば陸側の地下水位が上がるのは明白なので、サブドレンなり地下水バイパスなりは必須のはずだった。東電も会見で、そのことを認めていた。でも時々、今でも、東電の会見担当者は・・・

2013-08-06 23:48:31
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見12】・・・遮水壁がサブドレン工事と一体運用を前提にしているという説明を省いたり、誤魔化したりすることがある。つい先週も、「遮水壁は地下水バイパスが前提か」という朝日の記者の質問に対して、尾野氏は「前提かどうかはあれだが、必要性は変わらない。重要なこと」と回答。

2013-08-06 23:52:15
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見13】さらに尾野氏は「今回の対策とは無関係に地下水バイパスは必要と思っている」とも応えている。これらの説明は、事実を隠す姑息な回答としか思えない。東電は、海側遮水壁だけを先行して設置すれば、今回のように水位が上がるリスクを認識していたのは間違いない。

2013-08-06 23:56:01
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見14】尾野氏の説明は、このリスクを事前に認識していたことを少しでも隠そうという主旨にしか聞こえなかった。東電は今でも、サブドレンや地下水バイパスを稼働せずに遮水壁だけを設置した場合に、地下水位がどのくらい上がるかという試算を公表せず、過去に試算はしてないと説明している。

2013-08-06 23:58:09
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見15】でも、これもおかしな話。試算をしてなければ、サブドレンや地下水バイパスの汲み上げ量の計画を出せないと思う。ポンプの大きさも決めることができない。もしほんとに試算していないとしたら、あまりにも杜撰な工事計画だというしかない。そんな会社に事故収束作業は無理だろう。

2013-08-07 00:00:05
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見16】今すぐ必要なのは、東電の事故処理コストを透明化することや、事故処理作業の全体管理を東電経営陣から切り離した別組織に移すこと、そうしたことを統括する国側の責任部署を明確化すること等だと思う。あ、ここで国側の問題点も。

2013-08-07 00:03:35
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見17】福島第一原発事故の中心を担う廃炉対策推進会議の事務局、エネ庁事故収束対応室の室長は、6月に新しい人が就任した。これで昨年1月の同室発足から数えて3人目になった。事故収束作業の国側の責任部署が、通常の人事異動と同じように1年半程度でコロコロ変わるのである。

2013-08-07 00:07:02
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見18】こんな馬鹿な話はない。溶けた燃料の取り出しまでに(今の甘い見通しでも)40年、現場を更地するまでの期間は見えないのに、国の意責任者は普通の人事異動でどんどん代わっていくのだ。これで東電の監督などできるわけがない。今回の海洋流出は明らかに、国の監督不行届も一因だ。

2013-08-07 00:10:34
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見19】最近は、福島第一の監督責任をどこが担うかで、エネ庁と規制庁の綱引きが始まったらしい。綱引きというか、エネ庁が規制庁に責任を押しつけようとしていると言った方がいいのか。そもそも責任部署はエネ庁なのだから。つまりエネ庁のキャリア達は福島に関わりたくないのだろう。

2013-08-07 00:13:55
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見20】こうした責任の押し付け合いを避けるためにも、独立した事故管理組織が必要なのではないか。そしてこの組織は事故の原因調査、事故後の対応の調査も担う。そこから始めないと現在の福島第一の全貌は把握できない。ここまでやらないと、今回のような後手後手の対応がいつまでも続きそう

2013-08-07 00:18:58
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見21】いずれにしても、東電を中心にした今の体制は、破綻していると思う。付け加えれば、汚染水の処理計画も破綻している。なんとか軌道を戻すには、組織、体制の抜本改正しかないのではないか。それが日本を救う道ではないかと思うのです。

2013-08-07 00:20:34