リプで貰ったキーワードやモチーフを使って世界観や世界を作ろうとした結果がこれだよ
「やあ、僕の名前はクルツ-クルツ。 今日は僕の住まう世界を説明して欲しいと依頼され、解説役として任命されたんだ。 しばらくこの場を借りる事になるだろうから、興味が無い方には申し訳ないがご容赦願いたい」 #ある箱世界
2013-07-03 18:35:51「まずはビジュアル的な部分から話そうか。 僕の世界は、"ヘドロ"の大地…いや、海かな?…兎に角、ドロドロしたものに一面が覆われてるんだ」 #ある箱世界
2013-07-03 18:47:05「場所によっては液体のようにゆるかったり、ある程度隆起して丘になっていたり… でも、ほとんどが一箇所に安定する事なく変動し続けている。 だから"地形"がとても不安定なんだ」 #ある箱世界
2013-07-03 18:48:22「足下の次は頭上の話をしよう。 空は"砂嵐"で埋め尽くされてる。 あ、砂が吹き荒れる方の"砂嵐"でなくて"テレビの砂嵐"の方だ、伝わらない人もいるのかな? どこであろうといつであろうと、変わり映えのないモノクロのノイズが広がってる…つまらない光景だよ」 #ある箱世界
2013-07-03 19:02:15「空はこれ以上面白みもないし… そうだ昼夜について、解説しておこう。 …正しくは昼夜とは違うものなのだけど、それは後で。 昼間・明るい時間は、例の白黒単調な空が続いていて、 夜は夜で、閉塞感のある真っ暗闇なんだ。 嫌になっちゃうね」 #ある箱世界
2013-07-03 19:07:39「星にあたるような物もないから、本当に真っ暗なだけな世界で。 それを理由の一つとして、夜に外出する人間はほとんどいないよ。 大抵"ガスタンク"のような丸い家の中に籠もって、夜を過ごすんだ」
2013-07-06 03:06:46「ヘドロの大地は地盤の安定感なんてあったモノではないから、 柔らかいヘドロの上に浮かぶ構造物が望ましいんだ。 そうそう"ガスタンク"に例えた通り、密閉化出来る構造だよ」 #ある箱世界
2013-07-06 03:13:55「ちなみに建材はヘドロを加工したモノなんだよ。 粘土のような…金属のような… プラスチックのような特性もあるかな? 兎に角、何かと便利な素材になるんだ」
2013-07-06 03:19:06「それじゃあ今回は、この世界の姿形について説明するよ。
今現在考えられてる姿形を解説すれば良いのかも知れないけど、
その結論にたどり着くまでの、先人達の歴史も重要だと思うから、
併せて順序よく説明していくよ」
「まず前に、砂嵐の空が広がる昼と
閉塞した真っ暗闇の夜があると言ったよね?
古来の人達は閉塞感のある夜を、
長いトンネルを潜り抜けている時間と考えて、
昼と夜はそれを繰り返して出来ていると考えていたんだ」
「その原初の世界説を覆したのが、シエナ-シエトという人物の発見だ。
昔から代わり映えのないヘドロ大地には、目印となる物を設置していたんだ。
…簡単に動いてズレちゃうんだけどね…」
「ある時、シエナさんは夜になっても家に帰れずに、野宿する事になってしまったんだ。
恐怖に震えつつも、彼は発光する物体が、高い位置に浮かんでいるのを見たんだ。
それは夜が更けるに連れ、高い位置に登り、
朝が近付くに連れ、沈んでいき遂には見えなくなった」
「後日、その不思議な物体の正体は、遠くの集落にある発光する目印だということがわかった。
この発見から、世界は夜になると丸く閉じる…
そんな挙動をしているのではないか、と言う仮説が誕生したんだ」
「外側に向けば明るい昼で、 内側に入れば暗い夜になる。 この説明を"レモンの皮"を使って説明した事から、 一般的に"レモンの皮世界仮説"と呼ばれているんだ」 #ある箱世界
2013-07-07 07:20:00「レモンの皮世界仮説をきっかけに、多くの人々が世界の形に関心を持った。 僕達の種は特に知的好奇心が強く、 様々なアプローチで、世界の形を研究しはじめたんだ。」 #ある箱世界
2013-07-13 19:54:54「その中で、イオス-イオスと言う探検家とその仲間の作成した世界地図は、 世界の形を知る上で、重要な一歩になったんだ」 #ある箱世界
2013-07-13 20:00:54「地図と言っても、明確な"地形"もなく、流動して不安定なヘドロの大地では、 測量なんて、とても無理だ。 そこで彼らは、等間隔の長いロープをつなぎ合わせて、 世界中でつなぎ合わせてマス目で区切ると言う、途方もないことをしたんだ。」 #ある箱世界
2013-07-13 20:04:56