同時多発ツイート連詩夏組【あの夏の日を 完全版】pw夏組
★同時多発ツイート連詩・夏組いよいよ、本日最終日です。お題は【あの夏の日を】です。☆ラストスパート、ことばの花火を打ち上げてファイナルとしましょう!どうぞ、よろしく!! #pw夏組
2013-08-11 00:07:45***
うだるような暑さのなか さっきまで見ていた夢を 思いだそうと悪あがき 掴み損ねた記憶の尻尾を 麦茶と一緒に飲み込んだ ぱきん からり 音をたてて踊る氷のなか 君の姿を探している夏の午後 (夏のあの日を) #pw夏組
2013-08-11 23:14:53「浅丘ルリ子が来ても、今は無理」という見事なセリフで振られたわけよ。三年D組西村君に。夏の放課後に、きれいな口笛の音色が聞こえてきて。たどりついたのが彼の、後ろ姿。将来板前の口笛男子。曲名は「太陽はひとりぼっち」。振られた時思ったよ「わたしも、太陽だ」。(あの夏の日を)#pw夏組
2013-08-11 00:02:25思い出すたび 微かに胸が痛む 忘れたくないと願い 祈ったはずのあの日 壊してしまった、あの日 尊かったはずの 愛しかったはずの もう戻れない あの夏の日を 僕はまだ ずっと (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:31:36忘れない、と、 そう先に呟いたのはどちらだろう。 結んだ小指を離してしまったのは? 過去を割り切れない私、 全てを受け入れようとするあなた。 あの夏は永遠になりました。 本当に?ううん、あの日のこと。 泣き出しそうな空から胸騒ぎの夕立、 晴れてくれ、 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:13:32靴の片割れ投げ飛ばして 明日の是非を願ってもいい 結んだ手を開いたならば その手は 上に 手の向こう 雨の向こう 甘やかな虹が解けたその刹那は 誰が知らなくても 確かに たしかに 在った わたしは、けして 嘘は 吐かない (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:58:55君が欲しいものは何でしたか。それは僕の心臓でしょうか。それは僕の隣でしょうか。好きでした。好きなのです。どうしようもないのです。僕は揺れていて、手が、壊してしまうかもしれません。君は怒るでしょうね。だけど、側にはいてあげたいのです。わがままですよね。 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:18:48ひとつめ、トキジクノカグノコノミ。ふたつめ、朝いちにオレンジジュース。みっつめ、バターケースにバターナイフを入れたままにしない。よっつめ、バナナボートのサンオイル。いつつめ、忘れちゃった。むっつめは、ななつめと同じ。以上が揃ったら、取り戻せます。二人の。(あの夏の日を)#pw夏組
2013-08-11 08:30:17子守唄は日向の馨り ねんねんころりよおころりよ 皺深い手は土の馨り ねんねんころりよおころりよ ぼうやのおもりはどこへいった どこへいった 低く巡る声 誘われる淵で佇み わたしは、ここだよ 汗と涙混じらせ微睡んだ ねえ今は あなたが どこへ (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:44:03貧乏旅行と銘打って、君と向かった湘南の海。 (水族館に興味は無いの) そう言って、君が笑った。 北国生まれの僕には、暑過ぎる夏だった。 そんな思い手話に花を咲かせた受話器越しに、潮風の匂いが過る。 綺麗な魚を、君に見せたかった。 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:39:25揺らめく陽炎がアスファルトを溶かしていた 溶けたアスファルトに足跡を残さぬように、大きな向日葵の陰の下から出ぬように、小さな妹の手を引いて 注意深く歩いたあの夏の日 突然ここまで歩いてきたようでもあり 地球を何周もしたかのような今 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 00:34:03地球は丸く果てなどないから 何周しようともあなたのもとには辿り着けない それでも徒に“永遠”なんて言葉を信じてみたくて 灼けた線路の上を歩いてみたりした 終わらない夏の繰り返しの中で 色鮮やかな記憶 蝶の羽根が埋め尽くす (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 08:09:10そこ、に、 確かに存在していた。 していたはずだった、感情を。 嘘ではなかった、と、 言い切れる強さがあったのなら。 今日の天気は、そう呟いて見上げた空。 青はどこまでも澄んでいた、 曇り空なんて知らないのだと嘯く。 虹の向こうに見えた夢はもう、 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 01:18:36雨 去る あの日 あの子が 言い出した さようならを 情けないけれど 飲み込めずにいる この僕を笑ってくれ 今も動かないまま 期待してるんだ 嘘と言うこと そして笑う 夢を見た なんて 差す 日 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 02:43:52切り刻んだ皮膚 握りしめた刃 縫われ食い込む糸 腕に巻かれた包帯 寝転んだ砂浜 広がる星空 打ち寄せる波音 眺めた天井 座り込んだ廊下 そして、 全ての記憶を にじりよる太陽の熱射が照り付け 遮られる 白 【あの夏の日を】#pw夏組
2013-08-11 01:08:06闇を消すために 重心を低くして 言葉の底をなお 引っ掻きまわす ぬめっていても 祈りの陰影だけ 撫でまわしても 祈りの断面だけ 心の静かな芯が 私の裂け目へと 夏の表明を煽り 埋立地の候補だ 嗚咽の地図には 私の根拠が手を 差し出している (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 02:09:18「あなたの言葉がひとの心に深く届いて、よいと思う根拠は何ですか」この方が深く届くと思って…という歌人の話に、投げ掛けた音楽家の言葉だ。「人に届けて良いという」私は戦慄する。私は恐怖する。私は嘔吐する。それはナイフではない。それは毒薬ではない。根拠は何か。(あの夏の日を)#pw夏組
2013-08-11 07:18:49どうしても結び目がほどけなくて 地図帳の海に浮かぶ青いリボンを きみは持て余してる 青は 海より深い翠色の水位で 触れた指先から透けていく 根底のない夏を ぼくは潜る 青いリボンが透明なきみの真上に見える (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 22:38:12突きつけようとした銛を静かに見てその人は言った。深く、もっと深くと、求めてきた私たちの 引き揚げられる、見せつけられる、ただじっとして、蓋をされて、眠っていたかったのに! 届かせないで。 私の深くて汚いさびしく暗いところを鋭利な銛で突かないで。 (あの夏の日) #pw夏組
2013-08-11 12:04:28別の場所で 光った (間違いではないかと思うほど強烈に 澄ました恐怖が たったひとつ 破壊の極みを 本当は 私の頭上にあったはずの 不穏な音のする翼は 優を救い 可を殺めた それでも だからこそ 生きねば 遠ざかる黒い夏の日を 背負ってでも (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 07:20:28数えられるだけの夏をすって まばたきは 小さな火、 さっきの虹、覚えてる? 赤が少しかすれていたのは いっせいに摘んだばらの花、 それとも 小さな火が、小さく消える、 夏は 誰かの呼びまちがえた水 (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 04:45:27ここに僕 今 独りぼっちなんだ なぜ 理由なんか分からない もちろん寂しいに決まってるよ でも 水面のきらめきが一緒 泡 吐きながら独りで 夏を游ぐ 廻る廻る廻る、 世界が優しいわけないと 魚が吐いた泡 忘れてくれ (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 03:20:08あの夏の日を手に 旅に出たのは私でした 『涙はやがて雨になる』 そう、言っていたね 『そして虹が、』と 回り道も 手放した夢も やっぱり忘れられない、忘れない 弱さ、なら知っている 知っていることを 強さ、と呼んで この夏も歩くよ、ね? (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 06:49:11過去を辿れば 胸に去来するのは後悔ばかり 悪いのは全部私なの。 そんなふうに自分を責めていれば 免罪符になると思っている 誰かの同情を待っている 加害者のフリして被害者面 夏の戒めに縛られるのはもうたくさん ねえ、(忘れさせて) (あの夏の日を) #pw夏組
2013-08-11 07:31:26