ねこのこと|「竹の子書房版アタゴオル」(仮)|発案:加藤一|本文募集中|表紙:募集中|
- Rin_MaDhara
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@Arikawa_ ねこや堂さんちの皆さん、一人っ子の室長、つくねさんちファミリーの一員、めっちょりさんちのJ、高田課長んとこのチビ、あとそれから誰んちに猫がいたかな。いっそ、竹の子書房版アタゴオルをやってまえばいいのではないかと思った。
2011-01-13 14:51:02@ts_p こんにちは。いつもお母さんがお世話になっています。 アタシ、もりか家の長女猫「花」です。 アタシがこの家にやってきたのは7年前の夏。生まれて三ヶ月が過ぎようとした頃でした。 アタシはドコかの家の床下で生まれて、暫くは母親や兄弟たちと暮らしていました。
2011-01-17 13:54:29@ts_p でもある日その家の住人に捕まって箱に詰められ、とある所へ連れて行かれました。 その時のことはよく憶えていません。 とにかく怖くて、必死に母親を呼んだことだけを憶えています。 連れて行かれた先は動物病院でした。そこで、アタシと兄弟は里親を待つことになったんです。
2011-01-17 13:55:03@ts_p そこには他にも何頭もの猫たちが、新しい家族を待っていました。 アタシのように連れてこられた子猫もいたし、事故で怪我をした大きな猫もいました。 暫くたった頃、お母さんとなるもりかさんがやってきて、アタシを今の家に連れて帰りました。
2011-01-17 13:55:41@ts_p アタシは久しぶりに歩き回れる広い部屋が嬉しくて、あちこちを探検しました。 本がいっぱいあって、爪を研ぐ場所には困らないなって思いました。 嬉しくて興奮していたのでしょう。アタシはソファーの背もたれから、その横にあった隙間にジャンプしました。
2011-01-17 13:56:10@ts_p 次の瞬間、お母さんの悲鳴が聞こえました。何が起こったのかと振り向こうとしましたが身動きができません。 アタシはタンスと壁の、ほんの何センチかの隙間にむけてジャンプしてしまっていたのです。 暴れようと思ってもきっちり嵌ってしまったからだはびくともしません。
2011-01-17 13:56:43@ts_p それから助けだされるまでの何分か、声を立てることもできずに助けを待ちました。 お母さんは中身の詰まったままのタンスを一人でずらして、アタシを抱き上げてくれました。 それからアタシは、絶対に隙間にはジャンプしないと心に決めました。
2011-01-17 13:57:12@ts_p もうあんなに苦しい思いをしたくないですからね。 それに、ずらされたあとのタンスがかなりの間そのままになっていたのも気になりましたしね。 でも、無事でよかったって抱っこしてくれたとき、この人がお母さんになるんだって心から思ったんです。
2011-01-17 13:57:45@ts_p こんばんは。「竹の子書房版アタゴオル」に投稿いたします。全16分割となっております。ペンネーム「とよね」、タイトル「文鳥飼ってシュビドゥバ」 #tknk かわいい小鳥さんに恋こがれるヒコにゃんのメルヒェンストーリー!
2011-06-29 22:07:52@ts_p [1]「文鳥かって! 文鳥ほしいの!」村の大通りに面した赤いやねのお家で、茶トラ白のヒコにゃんが泣いています。「ダメです!」と叱りつけるのは、三毛猫の福にゃん。ヒコにゃんは癇癪をおこし、テーブルクロスに爪を引っ掛けてテーブルからずり落として暴れています。
2011-06-29 22:08:54@ts_p [2]「かわいい文鳥さんと一緒にいたいの! 文鳥さんに居てほしいの!」「ヒコにゃんなんかに、世話が出来るもんか! どうせすぐに死なせてしまうよ」そう言うのはヒコにゃんの弟のおはぎにゃん。ヒコにゃんより体が大きくて、少しなまいきなキジトラ白です。
2011-06-29 22:09:48@ts_p [3]「死なせたりしないもん! お世話できるもん! だってぼく文鳥さんが大好きだもん!」ヒコにゃんの泣き声は止まりません。とうとう姉の福にゃんは堪忍袋の緒をきらし、ヒコにゃんに、「泣きやむまでお部屋から出てきては行けません!」と命令しました。
2011-06-29 22:10:27