為末大さんのつぶやきまとめ【不幸せ癖がある人々】について

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【不幸せ癖がある人々】について

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僕の知り合いの人でいつも嘆いている人がいた。会社の上司がよくない。会社がよくない。自分の人生はこうなるはずじゃなかった。本当はそんなに悪い状況じゃなくても、もうおしまいだ、最悪だ、がその人の口癖だった。

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そういう人を何人か観察して、また自分を観察して、いつしか不幸せは見方の癖ではないかと思うようになった。状況も多少は不幸せには影響するけれど、本人の感じ方の方が明らかに大きい。どんな状況でも不幸せでしかいられない人もいる。

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不幸せな人は、常に現実に不満がある。他人が気になりそれに口を出したくなる。悪い事ばかり世の中にも自分にも起きていると思っている。未来ではなく過去を見て生きている。あるものではなく無いものを見ている。許せないと思っているものがたくさんある。

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北京五輪の選考２週間前までほとんど走れなかった。もうおしまいだと思って毎日グラウンドに立っていた。ある日、ふと今置かれた状況は変えられないけど、どう見るかは変えたっていいじゃないかと思った。出来ない事ではなく、できる事を見ようと思った。

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不幸せな人は見方に癖がある。そして自分は不幸せ癖があるという事を自分では知らない、もしくは知っていても気がつけばすぐ不幸せなものの見方をしている。世の中をあるがままに見れない。すべき事、あるべき事は浮かんでも、したい事、自分が心底感じている事がわからない。

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【終わり】不幸せな人は、ものが不幸せに見える眼鏡をかけている。現実がそうなのではなくそう見がちな自分に気づく事。そして自分がどんな眼鏡をかけているのかを知る事。そしてずっと自分に裁かれ続けてきた内側の無邪気な自分を許す事が始まりのように思う。