@STEALTH_G さんによる 「自然は人類より想像力に富んでいる - X線天文学の歴史とその世界」レポ

science cafe @bizen 馬場彩(ばんば あや)さんが語る 「自然は人類より想像力に富んでいる - X線天文学の歴史とその世界」 http://tokyo.sci-fest.net/2010/ja/event/event.php?eid=240
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ステルス @STEALTH_G

参加レポートを作りました。 BLOGが無いのでこの後に20TWほど続きます。 http://tokyo.sci-fest.net/2010/ja/event/event.php?eid=240 【SC:馬場彩さんが語る】X線天文学の歴史とその世界 #jaxa #TISF

2010-10-03 23:06:49
ステルス @STEALTH_G

最初に、 予定を2時間もオーバーし4時間もお付き合い下さりこの場を借りて 馬場先生とお店の方にお礼申し上げます。 Astro-Hには”はやぶさ”と同じ”人”を感じました。 PLANET-Bと同様にAstro-Eの経験があるからでしょうか?

2010-10-03 23:07:47
ステルス @STEALTH_G

宇宙からのX線が気球によって発見されたのは1912年。 X線天文学は1962年Rossi,Giacconiのロケット観測が始まり。 ”自然は人間よりはるかに想像力に富んでる”by Rossi。 これは日本語訳がすばらしい。(原文はもう少し簡素らしい。)

2010-10-03 23:09:26
ステルス @STEALTH_G

実は、月からのX線を調査する目的だった。 その月ひとつ分はなれた所になんと偶然に天体で一番強くX線を放射する天体があった。 当時の検出器ではこの天体以外は検出できなかった。 X線天文学はこのときが始まりで、まだ50年の歴史しかない。

2010-10-03 23:10:04
ステルス @STEALTH_G

日本では1963年、小田実先生により開花する。それ以来日本はX線天文学の中心的 存在。2002年Giacconi氏がノーベル賞を受賞するが存命であれば小田先生だったと。 Giacconi氏は小田先生を称え受賞以後日本で公演を積極的に行った。

2010-10-03 23:10:50
ステルス @STEALTH_G

(小田先生が関わった検出器”すだれ”は英語でもSUDAREだそうです。) 日本のX線衛星は”はくちょう”、”てんま”、”ぎんが”、”あすか”、”すざく” 海外で運用中なのが”Chandra”、”Newton”でAstro-Hが打ちあがる頃には 引退している。

2010-10-03 23:11:38
ステルス @STEALTH_G

世界がAstro-Hに期待している。これが作れないとX線天文学に穴が空く。 X線は電波、光と同じ電磁波、違いは波長のみ。 光で見える物質は4%だけ、そのうち光で見えるのは極限られている。 X線を使うと光の何倍も見える世界が広がる。

2010-10-03 23:12:53
ステルス @STEALTH_G

たとえば、太陽系?は100万度の温度を持った空間に存在。 暑くないのは1cm^3当たり1個の電子?陽子?しかないから。 太陽をX線で観測すると光で見えている以上にダイナミックに変化している。 (動画デモではダイナミックに動いていました。(地球20個分くらいのフレヤみたいな感じ)

2010-10-03 23:15:09
ステルス @STEALTH_G

可視光では変化のないへびつかい座分子雲をX線で観測するととても綺麗。 NASAは「宇宙のクリスマスツリー」と紹介。 馬場先生の1年上の先輩が観測したデータが元だそうです。 名前の付け方が特筆だそうでNASAのネーミングはすごいと思ったそうです。

2010-10-03 23:15:53
ステルス @STEALTH_G

最近みつかった不思議な星として”マグネター”がある。 磁場の強さが10^14-15もある。ピップエレキバンは10^3くらい。 このマグネターの一つは60万光年離れているが、2004/12/24に大フレアが到来し 地球の電離層に乱れを起こし衛星放送が映りづらくなる現象が発生。

2010-10-03 23:17:02
ステルス @STEALTH_G

X線天文衛星はすべて目がくらんでしまい観測データが取れなかった。 しかし感度が非常に低いGEOTALE衛星や地球の裏にいて月からの反射を受けたKonus衛星でかろうじて観測しデータを残すことができた。 20年に一度くらいの頻度で発生するらしい。

2010-10-03 23:17:57
ステルス @STEALTH_G

”マグネター”がなぜ存在するのかとかなぜ磁場が強いのかわからない。 天文学者は必死になって正体を突き詰めようとがんばっている。

2010-10-03 23:18:25
ステルス @STEALTH_G

Astro-Hが目指す”誰も知らない宇宙”とは? Astro-Hの研究会にはこんなに(写真)人々が参加しています。 (ざっくり200人-300人くらい写っていた。) Astro-Hは2010年台には世界で唯一のX線天文台になる。

2010-10-03 23:18:58
ステルス @STEALTH_G

閑話休題:アイルランドも加わりたいが技術が無いので馬場先生の お給料を負担することで一枚カンでいるそうです。だからタンブリン研究所所属 となっている。

2010-10-03 23:19:27
ステルス @STEALTH_G

Astro-Hには沢山の世界一がある。X線の”色(波長)”を詳細に観測。 最高感度のガンマ線検出器。最高性能のLow-Noise-X線CCD。初めて10keV以上の硬X線観測。結果として、ブラックホールの近傍の挙動を精密に観測。水素とHe以外の物質が生成される現場を精密に観測。

2010-10-03 23:21:14
ステルス @STEALTH_G

Q:すざくのカロリーメータが動作しなかったが大丈夫か? A:沢山のチェックや専門家のレビューを受け万全を期す。(すざくでは新しいことにチャレンジした上での失敗なんだからSTEALTH_Gには何が悪いのかわからない。何で新しい知見が得られたと考えられないんだろう-->ALL)

2010-10-03 23:22:38
ステルス @STEALTH_G

Q:先生が関わっている部分は? A:X線CCD。(これは医療に応用するとレントゲン撮影の被爆量を1/100に するらしく医学にも貢献できる可能性があるそうです。(すごいです))

2010-10-03 23:24:02
ステルス @STEALTH_G

Q:先生がこの衛星で一番見たい天体は? A:SN1006。(この”ふち”には100年来のなぞ(シンクロトロン放射)があるらしく Astro-HのX線CCDで現場を捕らえることができるらしい)

2010-10-03 23:24:34
ステルス @STEALTH_G

Q:もし金銭抜きで作れるとしたらなにがしたい? A:レンズ部分と観測機器を別々の衛星にして50m離して観測したい 欲を言えばこれを2セット欲しい。(イカ坊なみに面白い企画)

2010-10-03 23:25:01
ステルス @STEALTH_G

A:宇宙デブリでChandra/Newton/すざくの観測装置にデブリ被害。 A:宇宙機は打ち上げた時に財産上”廃却”扱い。(財産シール貼れない) A:Chandraは解像度優先で作っているから画がいい。 職人が引退しているため次期Astro-Hでもこの解像度は出せない。

2010-10-03 23:26:12
ステルス @STEALTH_G

以上です。ご清聴ありがとうございました。 フォローされている方ごめんなさい。本来はBLOGでやるのが筋だと考えていますが、自分なりにできることをして見ました。

2010-10-03 23:30:00