斎藤環『時代の風』の「ホメオパシー批判"批判"」9つの間違い

後藤和智@技術書典-え13/冬コミ申し込み済み🏳️‍🌈🏳️‍⚧️ @kazugoto

ま た 斎 藤 環か…って、えええええぇぇ！！？？こんなところまで来ちゃったの！？本当に何もわかっていない人の言説としか言いようがない。これがかつて「ゲーム脳」論を非科学的と一刀両断した人の言説なの！？ / 時代の風：「ホメオパシー」を… http://htn.to/ypVQVA

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特定のニセ科学が「なぜ」「どのような根拠で」批判されているのかが明らかであり、なおかつネット上でも「祭り」というよりは、冷静な批判が主である状況下において、それらを「祭り」と貶め、特定の思想に対する排除であるかの如く論ずるのは、少なくとも若者論では何度も経験してきたんだよね。

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（承前）やっぱり、これは統計学や疫学の素養云々というよりも、ある種の「社会理論」、てか「あらゆるものを相対化する自分を相対化しない理論」に対する肩入れといったほうがいいんだよね。ま、自分を相対化しない相対主義なぞ、単なる厨二病にすぎんのだけどな（まさに外道）。

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件の斎藤環によるホメオパシーに関する論説について、わかっていない、もしくは認識が暢気な人がちらほら見られたので問題点をおさらいしておく。第一に、そもそもホメオパシーは「根拠がないことが証明されている」ものであるということ。斎藤の記事では200年ほど続いてきたのに（続く）

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（承前）先々月の学術会議の会長談話でいきなり否定されたかのような書きぶりだが、少なくともホメオパシーの「効果」を否定するような研究はいくらでもある。とりあえずそれについてはSingh, Ernst『代替医療のトリック』（青木薫：訳、新潮社、2010年）を紹介するにとどめる。

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（承前）その2。ホメオパシー批判については「バッシング」と呼べるほど盛り上がっているとはあんまり言えない。またホメオパシーに対する（ネット上のものも含めて）批判には、すでに言い尽くされたと言っても過言ではない根拠がある。（続く）

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（承前）《ホメオパシーバッシングの背景にあるエビデンス（医学的根拠）至上主義の危険性》おいおい、あんたは後藤和智（笑）を批判する東浩紀やその支持者かよ。というのはさておき、そもそも正当な医療というのはevidenceによって成り立っているもの。精神医学だってそうじゃないの？

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（承前）ごめんなさい、さっきのはその3です。その4。《相反する治療方針のそれぞれにエビデンスがある、などということもざらにあるからだ》複数のことなるevidenceを統合する手法もあるんだけど。メタ・アナリシスって知らない？ちなみにホメオパシーが否定されているのは、（続く）

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（承前）ホメオパシーに効果が「ある」という研究と「ない」という研究を統合した上で（メタ・アナリシスを行った上で）効果がないから。その5。《代替医療の強みは、まず安価であること（例外もあるが）、それが有効だった場合に、患者の自己コントロール感を高めてくれることだ》（続く）

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（承前）効かなかった場合はどーなるの。その6。《この種の医療は、単なる治療である以上に、強力な自己承認の契機でもあり得るため》そこにつけ込んで人の病状を悪化させたり、場合によっては死に至らしめているのがホメオパシーなんだが。（続く）

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（承前）その7、《どれほど過激なバッシングを展開しても、＜信者＞の態度変更にはつながりにくい。場合によっては逆効果ですらある》、スーパーそんなことはすでにわかってんだよタイム。《排除の論理よりも共存の道をさぐること》や、通常医療に対して排除の論理を振りかざしているのは（続く）

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（承前）むしろホメオパシーの側なのぜ。その8。その1～その7は、すべてホメオパシーについてそれなりに関心があって追い続けているのであればすでにわかりきっていることばかり。いまさらしたり顔で「「祭り」はよくない」的な批判されても困るの。（続く）

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（承前）最後に。《倫理や真理とは無関係な説明責任の問題である。エビデンスに従わないと訴訟に負けるのだ》呆然。evidenceに従うのは《倫理や真理》じゃないとでも？evidenceの外に《倫理や真理》があるとでも？

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（承前）これだけは言っておきたい。明確に誤っている言説に対する根拠のある批判に対し、それが比較的冷静で、かつあまり盛り上がっているわけではないにも関わらず、「「祭り」はよくない」「自分とは違う意見を排除しているように見える」と態度だけ難癖をつけるというやり方は、（続く）

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（承前）ある意味では物事をよく知らないよりも遙かに危険。第一に単なる衒学趣味であり、「上から目線の反教養主義」という厨二病でしかないこと、第二に結局は明らかに間違っている言説に対する肩入れにしかならないこと。この手のメタぶった批判は、今までニセ科学批判や（続く）

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（承前）俗流若者論批判に対して何度も行われてきた。いいかげん、自分をメタな立場に置いて、傍観者ぶりつつ実際はニセ科学、もしくは差別主義に肩入れするような行為はやめていただきたい。