福島で暮らしていない人の間に起きている困難の一例

birdtaka @birdtaka

東京での原発事故の一番の被害は、人間関係がいろいろ面倒になったこと、と以前に何度か言ったけど、昨日のおかみさんの連ツイを読んでそれだと思うと共に思っていたより深刻だと思った。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

福島で暮らしていなくても「原発事故」で悩むお母さんは多いことが、今更ながらわかった。いわゆる放射能被害を心配するということではなくて、にわかに主義主張を強要してくる周りの大人たちの存在に。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

彼の事故以降、距離に関係なく「目覚めて」しまった大人たちは（それはママ友で会ったり、お世話になった年上の方で会ったり様々だけど）、何も考えずに普通に暮らしている周りに「目覚めよ」と自分の主義主張を強要することがあるようだ。それに対する戸惑い、どう接していいのかと頭を悩ます。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

特に小さな子供を持つ若いママは、ただでさえ子育てで様々な不安や悩みを抱えているのに、「目覚めた」人たちの格好のターゲットになる。ある程度年齢を重ねれば上手に受け流せるような話でも、余裕のない彼女たちはどう対処したらいいのかわからない。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

宗教の勧誘とか、知育玩具のセールスとか、そういうのだったらある程度対処法もわかるし、そもそもそういう人たちと接する時はバリアを張っていたりして防御態勢を取っているんだけど、昨日まで普通に接していた普通の人たちが突然に「目覚め」るからたまったもんじゃない。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

この話を知った時、むしろ福島で暮らしていた方が安心して暮らせるんじゃないかとさえ思った。こういう話はとてもデリケートで簡単に周りに自分の考えを強要するべきものではない、とみんなが気付き始めているから（もちろんそれで弊害もあるけど）。ところが、遠方ではそういう「暗黙の了解」はない。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

「子供たちがどうなってもいいのか」「子供の将来にも関係がある」なんて言われてしまえば、簡単に聞き流すわけにもいかないし、「目覚めた」大人たちから発せられる（こちらから見たらもう使い古してボロが出まくっている）「隠された真実」が本当かどうか考える時間すら与えられない。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

事実かどうかを確かめる余裕もなく、「聞きたくない」「やめて」ということでこれまで築いてきた関係を壊したくないという気持ちもあって、なんだかよくわからないけど「目覚めなくてはいけないのか」という雰囲気だけが残る。もんもんと「あの事故さえなければ」なんて言う雰囲気だけが残っていく。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

たまたま今回、とあるきっかけで古い知人がその渦の中にいることを知り「それおかしいよ」って声をかけた。そしてこういう話を聞くことになったんだけれども、彼女は「辛かった」と。「なんだか分からないうちに周りを疑って、真実を知らなくちゃいけないんじゃないかと追いたてられてた」と。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

ええ。そして、最初じゃなくても人とのつながりって、本当に大切。本当に。　RT @DEEPBLUE1219 最初に出会う人がどんな人かって、とても大切な要素だと思います

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

放射能汚染がどう、とか福島県に対する忌避感とかがなくても、「なんとなく」その雰囲気にのみ込まれることがあるんだなと思った。そして、そういう人たちの「なんとなくの雰囲気」が世の中を動かす力になるんじゃないかとも。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

ええ。そしてそれは同じ人の中でも何度も繰り返される。RT @rt_luckdragon 昔は、無農薬野菜とか、遺伝子組み換えでした。歴史は、原発で繰り返されています。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

…いかん、ちょっと暴走しすぎた。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

私は彼女と何度もやり取りをして(残念ながら直接会って話したのではなく、メールだけど)、彼女の気持ちを知ることができたし、私も｢それはおかしいよ」と言えたけれど、それはこうなるずっと前から彼女とその仲間とはものすごく濃密な関係が作れていたからできたことだ。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

私は彼女に「それは無意識にいじめに加担しているのと同じだ」といった。「いじめ」と同じだって（ここに至るまでについては説明が必要だな。誤解を招くかもしれないけれど、私はこの表現は適切だと思っている）。でも、例えば私のママ友が彼女と同じ状況に陥った時、そこまでのことはきっと言えない。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

私は彼女のことを信頼しているし、彼女もまた私のことを信頼してくれている。だからこそ言えるけど、「仲がいい」関係くらいだったらきっと二の足を踏むだろう。私も、彼女と同じくこれまで築いた人間関係を壊したくない、という気持ちになると思うから。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

いかん、本当に暴走しすぎた。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

言いっぱなしで、離脱。後でもうちょっと書き足します。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

そういうパターンが多いでしょうが、そこまで考えてなくてただ「幸せに暮らしたい」と思っている人でさえも、この空気感には飲まれるような。 RT @aizujin_k @rt_luckdragon 良識ある人間でいたい、向上心を持ち続けたいと願う人ほど、追い立てられてしまうところが辛い

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

ちょっと連ツイで自分が一番思ったことを書き忘れたんだけど、今ちょっと暴走した自分を反省中なので、一休み。ちょっといつもらしい自分を取り戻したいと思います。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

昼間の続き。ツイートします。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

最初に断っておかなくちゃいけないのは、今回私が連ツイしている「彼女」は「放射能が怖い」とか「フクシマ危険」とかは思っていませんでした。きっと私がここで普通に暮らしていることが、簡単には「危険」とか「こわい」っていう風よけになっていたんじゃないかと思います。

さかな家おかみ＠矢祭町 @okami_sakanaya

それが、一番最初に書いた「いわゆる放射能被害を心配するということではなくて、にわかに主義主張を強要してくる周りの大人たちの存在に」「『原発事故』で悩むお母さん」っていうところに繋がっています。彼女のような人が、実は多いんじゃないかなと思うんです。福島から離れているところでは特に。