週刊朝日2013年10月4日号の記事「セシウム検査で判明した子どもの体内被曝の深刻度」「食品の放射性物質 厳戒の福島より近隣県にリスク」の問題点
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(巻頭言)
昨日の週刊朝日の記事みたいなのとか、特に見習うべき。「データの精度に疑問があれば確認し、場合によっては掲載を見送る」「正しい文脈で」「元データの検証を」「予測報道は慎重に」→データジャーナリズムでやってはいけないこと | 新聞紙学的 http://t.co/dT5lHZmfsE
2013-10-07 08:51:55三宅晴輝氏『不正確な科学記事 』(昭和36年・原子力委員会月報 第6巻 第12号) http://t.co/vCwjVzr6gN 「外部から絶えず抗議して注意を促すことが必要。面倒でも、これはジャーナリズムを良くするゆえんだから、その労を嫌わずに、その社に忠告してやることが肝要」
2013-10-08 08:42:02(その1:牛乳編)
何だこれは。震災から2年半たってレンタルの測定装置で栃木県産の牛乳を測定して4.43ベクレル(これで総量といいたいのか?)のセシウム検出だと!?http://t.co/s773ps0gOy 機種は?試料の使用量は?測定時間は?装置を貸し出していたレンタル業者はどこ?
2013-09-27 11:14:35牛乳は結構カリウム含量が多く(脱脂処理や脂肪分・タンパク質の添加を行わない普通の牛乳で150 mg/g可食部と報告)http://t.co/s773ps0gOy 成分無調整なら季節変動も。NaI検出器入りの簡易測定装置はカリウム補正が甘いとカリウムの多い試料をセシウム検出と誤判定
2013-09-27 11:28:22(↑すみません、引用を間違えました。カリウムが多い食品の一覧表はこちらhttp://bit.ly/guYATX です)
私が栃木県畜産振興課の担当者なら、この記者http://t.co/s773ps0gOy が自分の測定で牛乳からセシウムが出たと主張するなら真っ先にGe半導体検出器で測定したのかと聞くだろう。
2013-09-27 11:41:44再掲:もし、ジャーナリストと称して「お宅の××から放射性セシウムが検出されました」と「取材」をうけたら。その想定問答集。http://t.co/Lbx5TnqG9L
2013-09-27 11:42:39もう1つ。桐島瞬氏http://t.co/s773ps0gOy が1台300万円のレンタル測定器(値段見ただけで1台1000-2000万円のGe半導体検出器でないのは明白)で測定し26.12ベクレル(重量あたり?)を検出というホウレンソウのカリウム含量は490 mg/100 g
2013-09-27 12:10:37食品用γ線測定装置は微量の放射性物質を正確に測定する必要上、サンプルチェンバーを鉛で内張りしてバックグラウンドの放射線を遮蔽(消費者庁の貸出し装置の入札仕様では厚さ3 cm以上。自治体の簡易検査や市民測定所で使っているのは5 cm)。だから簡単に動かせず、レンタルスペース形式が主
2013-09-27 12:20:47逆に言えば簡単に持ち運べるような食品用γ線測定装置はたいてい鉛遮蔽壁の厚さが不足していて(1.5 cmとか2 cmとか)、バックグラウンドの変動の影響を受ける。またスペクトルを見られる機能がなく、液晶画面に数字が出るだけの機種はカリウムとセシウムの区別など望むべくもない。
2013-09-27 12:26:33測定結果を公表するつもりなら買ってもいけないし借りてもいけない食品用γ線測定装置:このページのレンタル機種一覧http://t.co/TSk45L1Io1 の上から2つめ=ANNA Ver.1(遮蔽壁厚さ2.5 cm)と3つめ=EL25(遮蔽壁厚さ1 cm)
2013-09-27 12:37:11(ANNA Ver.1は現在ではドイツの製造元が鉛の外箱を付属品として追加したVer.2を発売し、厚生労働省の食品スクリーニングの検出限界値25 Bq/kgに対応http://t.co/zh8fNjB6D6 )
2013-09-27 12:47:01(EL25も鉛外箱を別売りhttp://t.co/3zujcBp3uh するようになったけれど、スペクトル表示機能がないのでカリウムとセシウムを区別できず、結果公表用としてはお勧めできないのは相変わらず)
2013-09-27 12:49:50たまたまぐぐったら記事の筆者のTwitterアカウントが見つかったので直接質問
首都圏に住む子供を対象に尿検査を実施したところ、約7割からセシウムが検出された。都内で売られている食べ物を調べると、サバ缶、キャベツ、ほうれん草などから次々とセシウムが。さらに東京から1000キロ離れた大分産シイタケにも。今週の週刊朝日に詳しい記事を書いた。是非、読んで欲しい。
2013-09-23 15:58:51@shunkirishima はじめまして。レンタルで使用できる価格300万円程度の食品用測定装置といえば、1台1000-2000万円のGe半導体検出器ではなく、正しい補正が行われていなければカリウムをセシウムと誤検出する可能性のあるNaI検出器入りの簡易測定装置と拝察します。
2013-09-27 13:25:46@shunkirishima 測定結果を記事にして公表なさるなら、使用測定装置の機種、試料の使用量、測定時間(できれば装置をレンタルした業者名)も測定条件として書き添えてしかるべきではないでしょうか。それがないとデータを見た第3者は結果を正しく判断できません。
2013-09-27 13:29:52@shunkirishima 正しく調整されていなければ天然放射性物質のK40をCs134、Cs137と誤判定する危険性のあるNaI検出器入りの食品用測定装置を使う際には、機種を問わずカリウムを多く含む食品の一覧表http://t.co/3AFHdqnIGH が手放せません。
2013-09-27 13:39:13@shunkirishima たとえばホウレンソウのカリウム含有量は490 mg/100g可食部で、カリウムの多い身近な食品の代表としてよくとりあげられるバナナの360 mg/100 を上回ります。
2013-09-27 13:43:44@shunkirishima またレンコンは地表近く水平方向に根を張るのでセシウムを吸収しやすい野菜ではありますが、カリウム含有量は240 mg/100 gで決して少ないほうではありません。生シイタケもカリウム含有量が280 mg/100gあります。
2013-09-27 13:47:03@shunkirishima NaI検出器入りの食品用測定装置が天然放射性物質のK40を放射性セシウムと誤検出していないか一番簡単に知る方法は、やさしお(塩化カリウム50%入り。固体のままでも水溶液でもいい)を測定することです。これが放射性セシウム検出と判定なら装置は使用不可
2013-09-27 13:51:28@shunkirishima 記事http://t.co/s773ps0gOy の測定に使用の測定装置の機種名、試料の使用量、測定時間の追加公表とあわせて、先ほどご紹介した方法で使用装置の検証を行い、K40をCs134、Cs137と誤検出した可能性がないか再確認をお願いします
2013-09-27 14:00:05@kaztsuda さんからご教示いただきました