蔵臼金助氏による追悼 ジュリアーノ・ジェンマ #マカロニウエスタン #蔵臼金助

蔵臼 金助 @klaus_kinske

2013年10月1日。ローマ近郊の街チヴィタヴェッキアで、1960年代から70年代にかけて多くの少年少女、映画ファンの心を掴み、ヒーローであり続けた一人のスターが亡くなりました。

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ジュリアーノ・ジェンマ。享年75歳。 “マカロニウエスタンの貴公子（プリンス）”として知られ、50代以上の映画ファンだったら誰でも憧れた、本当のスターでした。

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世界中の多くのファンが今も嘆き、悲しみに暮れていると思いますが、今一度彼の遺した軌跡の一部、ジェンマが出演したイタリア製西部劇の紹介をしたいと思います。 http://t.co/FJonT8owDv

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『夕陽の用心棒』 UNA PISTOLA PER RINGO（1965） http://t.co/czvzAj02JH

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INTRODUCTION マカロニウエスタンの貴公子ジュリアーノ・ジェンマの初登場作品（日本ではＴＶ放映のみ）。 監督のドウッチオ・テッサリはこの作品で彼の持つ魅力を最大限に引き出し、ジェンマの名を世界中に知らしめた。 http://t.co/5w9LJ5OXmG

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エンニオ・モリコーネ作曲、マウリツオ・グラーフが歌う主題歌も大ヒット。同じスタッフ＆キャストで同年に作った『続・荒野の１ドル銀貨』は、本作の正式な続編である。 http://t.co/OXU1Mr3qSc

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無数のマカロニウエスタンで山賊を演じたフェルナンド・サンチョも本作で役作りを完成させ、以降、『南から来た用心棒』等でジェンマの宿敵を演じた。 http://t.co/ajFjUwhzDO

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STORY クリスマス・イヴで浮かれ騒ぐテキサスの町で、山賊サンチョ（フェルナンド・サンチョ）一味に銀行が襲われ、１０万ドルが強奪された。国境を越える直前で追い詰められた一味は、東部から来た開拓者一家の農場に立て籠もる。 http://t.co/BEyNlqknId

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一味はメキシコへの逃亡を要求。拒むと人質にとった農場の家族を一人ずつ、見せしめに殺し始めた。 http://t.co/csiMNcWPbg

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保安官は膠着状態に陥った事態を打開するため、正当防衛で留置されていたガンマンのリンゴ（ジュリアーノ・ジェンマ）を釈放、農場への潜入を命じる。報酬は奪われた金の３０％だ。彼は人質を無事救い出すことが出来るのか？ http://t.co/tAe9qDxGYE

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蔵臼 金助 @klaus_kinske

ジェンマが亡くなった時、この『夕陽の用心棒』が彼の代表作みたいな形で、新聞やネットで紹介されていたのが釈然としませんでした。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

ジュリアーノ・ジェンマと言えば、『荒野の１ドル銀貨』に『怒りの荒野』だろうがよう。ごらぁ。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

どこぞのDVD紹介記事とか何かに載ったプロフィールをコピペして、ジェンマの経歴とかもよく調べもせずに鼻歌歌いながら発信しやがったんだろうぜ、トーシロがよう。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

※注：今回はジェンマのマカロニウエスタンのみをご紹介差し上げますので、時々口調がラテン系に偏りがちになるのをお許し下さい。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

何が“『夕陽の用心棒』のジェンマ死す”だよ、“『荒野の１ドル銀貨』のジェンマ死す”と書きやがれ、ライター諸君よう。 （『許されざる者』の“ライター”を頭に浮かべつつ）

蔵臼 金助 @klaus_kinske

だが、本作『夕陽の用心棒』と『荒野の１ドル銀貨』『続・荒野の１ドル銀貨』の関係はややこしい。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

日本未公開でTVで放映だけされた『夕陽の用心棒』こそが、ジュリアーノ・ジェンマの出世作であり、西部劇デビューであり、その後の彼のアクション映画スターとしての方向性を決めた作品なのだ。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

日本で彼の名は、続く『荒野の１ドル銀貨』で有名になるが、その続編みたいな邦題を冠された『続・荒野の１ドル銀貨』は、実は『夕陽の用心棒』の正式な続編なのである。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

この３作はモンゴメリー・ウッドという、まるでアメリカ人俳優みたいな芸名で彼は出演。続く『続・さすらいの一匹狼』（これも『さすらいの一匹狼』の続編ではない）から、本名ジュリアーノ・ジェンマを名乗ることになる。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

何故この『夕陽の用心棒』が日本で劇場公開されなかったかは、本作を観れば判る。 まだまだ稚拙と言うか、ストーリー展開は陳腐だし演出もかったるく、よくある「ジェンマのイタリア製西部劇」の中の１本にしか過ぎない。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

言葉を選んで書いたが、要は「つまらない」。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

私はジェンマの作品に対して厳しいが（アンソニー・ステファン出演作よりも）、とりわけこの『夕陽の用心棒』はつまらなく感じ、何故日本を除く世界中でヒットしたかが判らない。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

初めて観たのは中学生の時。確かまだモノクロ画面だったと記憶しているが、印象に残ったのは、フェルナンド・サンチョが使う銀色のピストルがかっけぇー、リアサイトまでついてるぜ♪ くらいである。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

脇の手下たちも中折れ式のリボルバーなんかを使っていて、あれは何て銃だろうと疑問を抱いて観ていたくらい。

蔵臼 金助 @klaus_kinske

マカロニウエスタンの作品群なんて、こう言っちゃあ何だが、昔観ててもつまらないのが多かったし、今観るとことさらにつまらないものばかりだ。