LDLコレステロールの誤解を晴らそう
- Breath_Design
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HDLを「善玉」コレステロール、LDLを「悪玉」コレステロールと名づけた人はとても罪深い。これによって多くの誤解を生んでいる。前者は High Density Lipoprotein、後者はLow Density Lipoprotein。比重が高いか低いかの違いだというのに。
2013-10-25 00:33:31コレステロールは単独で血管の中を移動できないので、アポタンパク質に包まれて血管内を移動する。この脂質がタンパク質に包まれたものをリポタンパク質という。HDLもLDLもリポタンパク質の一種で善でも悪でもない。
2013-10-25 00:41:44LDLはコレステロールを肝臓から体の組織に運ぶ役割。HDLは増えすぎたコレステロールや血管壁にたまったコレステロールを取り除いて、もう一度肝臓へもどす役割。なので、動脈硬化を抑制する働きがある。LDLはコレステロールを体の隅々に送る大切な仕事をしている。悪玉でもなんでもない。
2013-10-25 00:47:30LDLは体の隅々に運ぶためたくさんのコレステロールを含んでいる。問題はLDLが活性酸素によって酸化された時に起こる。酸化されたLDLはマクロファージに食べられて血管の壁に溜まっていって、動脈硬化の原因となる。LDLは酸化されて初めて悪者となる。
2013-10-25 00:59:15悪玉コレステロールというのは「酸化したLDLコレステロール」なのです。真の悪玉というのは「LDLを酸化させるもの」です。ちなみに果糖(フルクトース)は、ブドウ糖(グルコース)と比べても有意に「LDL」と「酸化LDL」を増やします。
2013-10-25 01:01:41要は酸化ストレスがなければLDLは悪さをしない。酸化ストレスが生じる原因とは、糖質摂取、喫煙、大量の飲酒、激しい運動など。精神的なストレス自体でも生じる。
2013-10-25 01:05:14コレステロールが腸から吸収されて、肝臓に運ぶものは「カイロミクロン」というリポタンパクです。これは血液検査では「中性脂肪」としてカウントされるので、直接的には「LDLコレステロール」とは関係ありません。
2013-10-25 01:05:26身体の中では、コレステロールはアセチルCoA(活性酢酸)から作られます。アセチルCoAは、クエン酸回路のスタート地点にある物質。クエン酸回路の処理スピードが落ちていたり、キャパを超える量のアセチルCoAがあると増えてくるでしょう。
2013-10-25 01:09:29体内のコレステロールは食べたものから来るものよりも肝臓でつくられるものの方がずっと多いので、食べ物に神経質になるよりも体の中の代謝のことを考える方が大切。
2013-10-25 01:10:08ブドウ糖は「解糖系」というステップを踏んでからアセチルCoAになるので、比較的代謝が遅いです。それに対して、果糖はそのステップを飛ばしてしまうので、急激にアセチルCoAを増やすことにつながります。果糖は「血糖値をあげにくい」と安心している方… 気をつけてくださいね。
2013-10-25 01:13:02肝機能が落ちていたり、タンパク質が足りてなければ… 検査数値も本来の値にならないので油断ならんのですけどね。
2013-10-25 01:15:42ブドウ糖によって血糖値の急上昇があると酸化ストレスが発生し… と以前書いていたのですが、果糖の方がしっかりと「悪いデータ」が出ています。なので、少し着目点を変えています。結論は変わりませんが。
2013-10-25 01:19:29リポタンパク質は肝臓という港を基点に周遊する船です。大切な脂をたくさん載せて肝臓を出発するのがLDL、余ったりこぼれている脂を回収して肝臓に戻ってくるのがHDL。脂が海にこぼれなければ安全です。脂をたくさん載せているから危険だとLDLを減らしてしまえば、大切な脂が不足します。
2013-10-25 01:31:25LDLの船は常に「酸化」という海賊に狙われています。この海賊は船を壊すので脂が海にこぼれてしまいます。脂が海にこぼれてしまうと、海水はべとべと海はどろどろになってしまいます。そして、航海路がつまってしまう危険があります。悪いのは海賊なのであって船はとてもいい仕事をするのです。
2013-10-25 01:36:56大切な油… ビタミンD、性ホルモン、ステロイド、CoQ10など。すべて、コレステロールから生み出される重要な物質です。
2013-10-25 01:37:27脂の酸化を防いでいるものの代表が、脂溶性の抗酸化ビタミンE。そして、ビタミンEをしっかり機能させるためには(同じく抗酸化物質の)CoQ10だったりします。コレステロールを減らそうとして、CoQ10も減らしたら… どうなるでしょうね。
2013-10-25 01:45:18抗酸化物質をリサイクルするためには、酸化還元反応を起こして「還元状態」に戻してやる必要があります。この反応に関与してくるのが、ナイアシン(ビタミンB3)です。ですから、やはり結論は変わりません。
2013-10-25 01:49:44最近、LDL(悪玉コレステロール)に関する質問をよく受ける。今は総コレステロールではなくLDLの値をターゲットに薬を出すようになったようだ。でもね、LDLは悪玉でもなんでもないんですよ。単に、コレステロールを血液中で運ぶために脂質と結合したタンパク質のことなんです。
2013-11-06 21:36:25骨は日光に浴びることと、運動をすることで強くなります。 紫外線は人間にとって必要なものでもあるのです。 紫外線には他に、細胞の生まれ変わりを促進し若返らせる作用や、血圧を下げたり、コレステロールの減少させる効果もあります。
2013-11-07 19:16:06低コレステロールと暴力とのつながりにはほぼ間違いなくセロトニンが関わっている。低コレステロールの餌を与えられているサルは(体重の減少はなくても)短気で攻撃的な性格になる。
2013-11-07 19:31:28本日の定期健診の結果。先月より摂取カロリーは増えていたにもかかわらず、総コレステロール204→173、悪玉コレステロール135→106、中性脂肪101→75、HbA1cも5.8で正常値。炭水化物減らしただけでこの効果、たまげた*\(^o^)/*
2013-11-07 19:53:41【ビタミンC】 ビタミンCは体内でカルニチンの合成に関わるため不足すると脂肪燃焼が滞り、疲労を引き起こす原因になると考えられている。 また、胆汁酸の合成にもかかわるため、不足すると胆汁酸の材料であるコレステロールが余り、血中コレステロール濃度の上昇につながる可能性もある。
2013-11-07 21:40:01