「魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語」魚型の航空機の正体、顕在化した円環の理
魚型の航空機は、西欧の古地図の海に描かれていそうな尖った口先の胴体から帆を突き出しています。この時点でヒエロニムス・ボスの絵画を思い浮かべる人も多いでしょう。胴体には魔女文字があります。解読はできませんがδに似ています
2013-11-03 01:41:10元ネタはボスの絵画、快楽の園か最後の審判の空を飛ぶ謎の物体でしょう。これらは、地獄の上空には見当たりません。聖アントニウスの誘惑ではないでしょう。鍵を握るのは、叛逆の物語での登場と墜落の場面です
2013-11-03 01:41:19ボスの怪物には意味不明なのが多いのですが、魚には意味を後付可能です。ローマ帝国において魚は天国の門の象徴でしたから。地獄の上空にないのは当然ですね。この点が叛逆の物語での描かれ方と深い関係があります
2013-11-03 01:41:37この魚は、仁美の嘆きの場面でも爆音を響かせなかなか存在感があり、杏子にほむらが疑問をぶつける場面でも編隊を組み意味ありげです。しかし明確に正体を現すのはマミと戦った後にほむらがまどかと接する場面です
2013-11-03 01:41:48この場面での魚の挙動は、それまでの場面とは大きく違います。地上をサーチライトで照らし、まどかがほむらの髪を編み直す場面で彼女らの直上に達し、照らします。ほむらがまどかの救済を決意して以降は上空から一旦姿を消します。なんとなく円環の理による救済を連想させる演出です
2013-11-03 01:42:58魚型の航空機の墜落の場面は重要です。一番最初に墜落した魚は、ほむらを助けようとして駆け出した杏子を阻むようにして墜落します。救いを拒むほむらの姿勢と明らかにリンクして、魚が墜落していることがわかります。その後改めて魚に書かれた魔女文字が明らかになる場面があります
2013-11-03 01:43:35結局ほむらの魔女化の最中魚は墜落し続け姿を消します。というわけで、魚型の航空機は円環の理による救済の象徴ではないかと推測できます
2013-11-03 01:44:22杏子が魔女化したほむらの顔に手を添える前の場面で、杏子は明確に救済を拒むほむらの心を垣間見ているのです。牧師の娘の杏子は魚の墜落の意味を理解できたと思います
2013-11-03 01:44:32ちなみに、ワルプルギスの夜やホムリリィの使い魔のモデルはボスの描くエデンの園で湧きまくってる奇怪な飛翔生物でしょうね。そう考えるとまた、おもしろいです。自分にとっての楽園を作っているわけです。そう考えると、よく林檎を他人に与えている杏子のことが気になりますよね
2013-11-03 01:44:48杏子から林檎を受け取らなかった(ように見える)悪魔ほむらの行動にも、意味を見いだせる気がします。もっとも使い魔みたいなのは杏子の差し出した林檎を貪っているわけですが。興味深いです
2013-11-03 01:45:03魔女化カウントダウンの時の杏子の行動が全てを語っている気がします。ほむらとの思い出の場所である店を訪れて、待っていたほむらの分身らしきものに対して、手を添え、うなだれたのです
2013-11-03 01:45:43