思想地図β vol.4-2 福島第一原発観光地化計画についての東浩紀さんツィートまとめ(2013.11.13)

2013.11.15発売『思想地図β vol.4-2福島第一原発観光地化計画』について、責任編集の東浩紀さんのつぶやき、まとめ。
7
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

7時間の突発生放送(最近はいっつもこんな感じ)を終え、社員は帰ったが、おれはひとり研ぎ澄まされて原稿を直すぜ!

2013-11-12 02:47:01
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

まじめな話もしているのだけど、途中、若手論壇ディスは入るは、中学校時代のオタクトークは入るは、ゲンロン経営問題は入るは、やりたい放題のジェットコースター動画です。『福島第一原発観光地化計画』の哲学とそのゆくえ #nicoch1324 http://t.co/tKTffeEm7h

2013-11-12 02:49:07
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

しかし、昨日はなんとかしてフクイチ本の宣伝動画にしようと(あれでも)努力したのだけど、どうしてもならなかった。福島第一原発観光地化計画については、もう本を読んでもらうしかない。あそこにすべてが入っているし、現時点であれに付け加えるべきものはなにもない。

2013-11-12 11:58:01
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

ただひとつ、昨日話したことだけど、福島復興云々とは別に、この書籍の出版で「ゼロ年代の思想」を終わらせるつもりだというのはっこう本気。社会学優位で、国内志向で、人間関係とコミュニケーションの問題ばかり扱っている若手論壇の傾向に、この書籍で大きな刺激を与えたい。

2013-11-12 12:01:33
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

人間と自然の関係とか、人間と神(理念)の関係とか、異なった価値観をもつ社会と社会のあいだの関係(国際関係)とか、ゼロ年代思想が扱わなかった問題はとても多い。ゼロ年代思想は逆に学生の心の問題ばかり扱ってきた。フクイチ本はそういう思潮に訣別を告げる本になっているはず。

2013-11-12 12:03:52
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

ま、とにかく読んでください……。読めばすべてわかります。

2013-11-12 12:04:23
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

しかし、とにかく、自分で動画を撮ってもこの本については冗談しか言わないことが判明したので、もう宣伝動画は諦めた。共同執筆者のみなさんの宣伝に期待したいw

2013-11-12 12:05:59
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

『動ポモ』は発売当時「なんだかよくわからん本」だったけど、いまでも版を重ねている。『福島第一原発観光地化計画』も、10年後確実にそうなっていると思う。参加者のみなさんもみな偉くなるだろうから、あとで振り返れば奇跡のような本だと言われるだろう。

2013-11-12 12:11:38
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

そのおかげで、ぼくはすっかり燃え尽きた。ほんと、つぎなにやろうかなー。

2013-11-12 12:12:24
速水健朗 @gotanda6

「福島第一原発観光化計画」での僕の役割は「観光」というものの半分、もしくはそれ以上を占める、「下世話」要素を隠蔽しないこと。そう思ってた。プールリゾート計画とか、モール併設案とかが炎上要素だったりしたわけで。そもそも開沼さんも津田さんも、そんな下世話なことは言い出さない。

2013-11-13 00:34:41
速水健朗 @gotanda6

「下世話」じゃないな。もっと別の言葉ないかな。「娯楽」とか「レジャー」「消費パート」とかそういう感じかな。まあ「下世話」でいいか。

2013-11-13 00:35:44
速水健朗 @gotanda6

森の石松は、次郎長一家と九六との喧嘩のお礼参りの金比羅に代参し、色町で遊ぶ小遣いももらう。まじめな祈願とお色気は昔からワンセット。真剣に観光に取り組むって、そういうことだというのが、僕の考え方。

2013-11-13 00:52:50
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

Amazonでも販売が始まったようですので、『福島大地原発観光地化計画』について連ツイします。

2013-11-13 11:41:47
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(1)震災が起きて2年半、ぼくは「文学や哲学になにができるか」をずっと考えてきました。文学にできることがないというのは簡単。けれど僕はその課題から逃げたくなかった。文学者だからこそできる、政治家や官僚や社会学者やジャーナリストにはできない計画をやってみたかった。これがそれです。

2013-11-13 11:43:49
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(2)しかしこの計画は僕一人のものではありません。8人の研究会委員に支えられて、また多くの協力者に支えられてはじめて可能になった。ぼくの突拍子もないアイデアが、仲間たちによって現実味を帯び政治的社会的意義のあるものに変わっていく過程はじつにスリリングでした。その過程も魅力の一つ。

2013-11-13 11:46:07
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(3)フクイチ本自体の紹介をすると、全体は4部構成です。第一部は取材編。富岡浪江南相馬を豊富な写真で紹介、「観光地化」がすでに始まっていることを示します。井出明がツアー制度化について、@kainumahiroshi が食について、@hwtnv がデジタルアーカイブについて提言。

2013-11-13 11:49:02
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(4)第二部は2020年を目標にした計画編。東京五輪にあわせ、品川に災害博物館を作り常磐線でJヴィレッジ跡地と直結、跡地では災害復興博を開きます。東京ー福島を「災害と文明が共存するアジア」の軸にする。@Hiroki_Komazaki が寄稿、@inosenaoki の談話も掲載。

2013-11-13 11:52:14
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(5)第三部は2036年を目標。ここが観光地化計画の本体であり、またもっとも野心的な部分です。原発見学の拠点としてJヴィレッジを大幅再開発。@gotanda6 のプールドーム、@umelabo のモニュメントなどを統合した @ryuji_fujimura の建築案が公開されます。

2013-11-13 11:54:35
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(6)再開発されたJヴィレッジは観光拠点であると同時に研究教育の拠点でもあります。@tsuda は課題解決センターを提案、 @shi3z は南相馬にシリコンバレーを作れという。見学の実現性は @mutevox が調査を寄稿、ほか @hiroshitasaka の談話も頂きました。

2013-11-13 11:58:16
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(7)Jヴィレッジ再開発案は戦後日本建築史の総決算でもある。八束はじめ氏を迎えての藤村東の座談会は緊張感に満ちてます。建築学生必読。他方で「もうひとつの計画」として @takapon_jp @hachiya による「福島宇宙港計画」概要も掲載。36年の東北観光経済予測もあります。

2013-11-13 12:01:09
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(8)ここまででもすでにかなりの分量ですが、残る第四部は補遺。@yuvmsk らによるチェルノブイリ報告続編、@taroigarashi による福島復興計画資料集。後者は類書がないので貴重です。井出明のダークツーリズム論考に続き、東電復興本社代表の談話。

2013-11-13 12:04:53
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(9)そして最後に差し挟まれるのが @Happy11311 @sunnysunnynismo さん二人の原発作業員の方との短い会話です。じつは第一部の直前 @tsuda @masayoshih との鼎談があり、ぜひ作業員と話してほしいと言われている。ここで長い伏線が閉じるのです。

2013-11-13 12:07:10
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(10)書籍全体は、「作業員と話せ」→「作業員と話した」という大枠のなかに、2036年を見据えた観光地化計画が包み込まれている構造です。その外側にまえがきとあとがきがある。まえがきはネットで公開中。けれど本当に読んでもらいたいのはあとがき。これはぜひ、書籍の最後にお読みください。

2013-11-13 12:08:54
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(11)以上、ずいぶん駆け足で見てきましたが、福島第一原発観光地化計画、怖ろしく高密度で、そしてかつてない多領域コラボレーションの成果になっています。福島復興という大義があったからこそできた共同作業。「フクシマ」を希望の言葉に変えるための全力の提案です。ぜひご一読ください!

2013-11-13 12:11:28
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

(12)最後にリンクを貼っておきます。序文&書籍一部公開中→ http://t.co/Vavxmn5AxZ Amazon販売ページ → http://t.co/7lqJY9yCOw

2013-11-13 12:13:19
1 ・・ 19 次へ