「かぐや姫の物語」ノート情報・叶精二氏(高畑勲監督ジブリ作品)The Tale of the Princess Kaguya
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◆『かぐや姫の物語』ノート(26)◆森康二、大塚康生、小田部羊一、宮崎駿、押井守、ユーリー・ノルシュテイン、イグナシオ・フェレーラスの各氏。叶のセレクションとなっておりますが、本当は大量に挙げた候補コメント集の部分抜粋です。許諾の関係など諸々あって、このようなメンバーに。
2013-11-19 19:14:23◆『かぐや姫の物語』ノート(27)◆やたらと宮崎駿監督との対比で高畑勲監督が語られることに異議があったので、あえて東映動画メンバーは入社順としました。特に先頭は森康二さんにすべきだと思っておりました。大塚康生さんと小田部羊一さんには直接叶がお願いして御了承を頂きました。感謝です。
2013-11-19 22:22:24◆『かぐや姫の物語』ノート(28)◆明日22日発売「かぐや姫の物語 ビジュアルガイド」(角川書店)見本誌が届きました。 ギリギリまで編集が難航していたそうです。 P73〜76 田辺修さんインタビューとキャプションを寄稿しました http://t.co/lOkKqRgjNO
2013-11-21 19:32:49◆『かぐや姫の物語』ノート(29)◆「かぐや姫の物語 ビジュアルガイド」http://t.co/lTSwN54qAw @AmazonJPさんから 実は、この本に寄稿の予定はなかったのですが、締切間際に急転直下で田辺修さんのインタビューのみ叶が担当することになりました。
2013-11-21 19:37:37◆『かぐや姫の物語』ノート(30)◆特集誌は続々出ますが、田辺修さんのインタビューは皆無。 「SWITCH Vol.31 No.12」 http://t.co/9Koal6Hr7S 「キネマ旬報 2013年12月上旬号」http://t.co/XX5oZBUt6n
2013-11-21 19:49:56◆『かぐや姫の物語』ノート(31)◆田辺修さんは基本的に取材を受けない方なので、叶のインタビューのみと聞きました。(「RA」「THE ART」には載るのでは…)元々叶は別社の取材だったのですが、叶の単独取材(2人きり)、1回だけという条件で受けて下さったのです。感謝感激です。
2013-11-21 20:18:00◆『かぐや姫の物語』ノート(32)◆田辺修さんは「寡黙な天才」と伺っていたので大変緊張したのですが、噂とは違って実に気さくで素敵な方でした。同じ歳だったこともあり、様々な話題で盛り上がり、気付けば5時間半…。翌週もお邪魔させて頂き、調子に乗って計12時間もご一緒させて頂きました。
2013-11-21 20:31:43◆『かぐや姫の物語』ノート(33)◆インタビューは楽しかったのですが、「1回きりの取材なら」と一時は他複数社から依頼が来て困惑。結局角川さんと本来の依頼の2つの原稿のみに淘汰。そんなわけで、現在丁度田辺さんの別原稿に取り組んでいます。内容が重複しないように気をつけないと。
2013-11-21 20:42:25◆『かぐや姫の物語』ノート(34)◆『火垂るの墓』は、『かぐや姫の物語』人物造形・作画設計の田辺修さんが初めて参加した高畑作品です。当時はオープロダクション所属の動画マンでした。田辺さんの動画担当シーンは、おばさんがお米を広口瓶にあける粒々、氷屋の削りカスの粒々…(続く)
2013-11-22 22:31:15◆『かぐや姫の物語』ノート(35)◆(続き)それから、父の死を知った清太が「お父ちゃんのアホーッ」と駆け出すカットだそうです。当時、オープロさんでは『トトロ』でなく『火垂る』をやりたがる人が断然多かったそうです。 実は松本憲生さんも当時オープロで動画を担当されていたそうです。
2013-11-22 22:33:36◆『かぐや姫の物語』ノート(36)◆スタジオジブリ作品 歴代長回しカット ベストテン 第2位『火垂るの墓』シーン6 C-108 清太がスイカを置いて横穴を出る「節子はそのまま目をさまさなかった」 何と 52秒! 珍しくカメラもパン・ダウンします。
2013-11-22 22:40:13※編注:(37)
◆『かぐや姫の物語』ノート(36)◆劇場で100万人に配布されたという6分間の予告「かぐや姫の物語 プロローグ―序章―」。ハイハイの姫は濱田高行さん、御簾を上げてから歓喜の引越は松本憲生さん(ノンクレジット)、桜の大樹下のくるくると憤怒の疾走は橋本晋治さんがそれぞれ原画を担当。
2013-11-22 23:02:20◆『かぐや姫の物語』ノート(38)◆いよいよ本日公開。昔は徹夜組が各劇場前に並んでいたものでした。個人的には、原稿に追い立てられながら公開日を迎えたのは久しぶりです。大抵公開前に終わっているので。全く余裕はありませんが、研究者としては幸せなことですね。というわけで原稿に戻ります。
2013-11-23 00:50:51◆『かぐや姫の物語』ノート(39)◆大人気の女童(めのわらわ)。相模の稽古中は居眠り、ラブレター運びで奮闘、下向きに羽子板を打つ仕草も印象的。設定にもパンフにも名が記されていませんが、確か絵コンテの初登場シーンに「女童(ウメ)」と記されていた記憶が。名ナシに途中改変されたのかも。
2013-11-24 23:54:53◆『かぐや姫の物語』ノート(40)◆女童はかぐや姫といつも一緒ですが、座っているカットが多め。姫と2人で歩くカットは初対面・転居後の廊下、阿倍右大臣が帰った後くらいで、いつも女童が後ろから付いていく感じ。立って向き合うのは、羽子板シーンと桜の大樹下の丘のカットくらいだと思います。
2013-11-25 00:04:15◆『かぐや姫の物語』ノート(41)◆田辺修さんによると、姫と女童は余りに頭身・顔の造形が違うので、立たせてツーショットにすると違和感が出てしまうのではないかと、かなり心配されたそうです。共に歩くシーンが少ないことで、結果として上手い具合に分からなくなっています。巧みですね。
2013-11-25 00:10:21◆『かぐや姫の物語』ノート(42)◆羽子板について、絵コンテの端に高畑監督の記述が。平安時代は木槌で木の玉を打つ「毬杖(ぎっちょう)」しか確認されておらず、羽子板が登場する最古の文献は室町時代とする資料類に対しご不満(平安になかったという証拠もない?)とか。そこまで調べるのかと。
2013-11-25 00:23:15◆『かぐや姫の物語』ノート(43)◆作画の話-1。『かぐや姫の物語』では通常のジブリ作品で使用される、所謂「劇場用」の横長動画用紙(約235×350mm)はほぼ使用されていません。代わりに、面積約2/3の小さいテレビサイズの動画用紙(210×297mm)が使われているようです。
2013-11-26 01:29:17◆『かぐや姫の物語』ノート(44)◆作画の話-2。更にその動画用紙内に鉛筆でフレーム(最大150~最小40フレーム程度)を描き、その中にレイアウトや作画を描き込むという、前代未聞の体制になっていました。つまり、アニメーターは異常に小さな画を大量に描いて動かしていたわけです。
2013-11-26 01:29:53◆『かぐや姫の物語』ノート(45)◆作画の話-3。橋本晋治さんの例の姫の疾走を横位置で捉えたカットの原画を見ましたが、姫のサイズは10センチくらいしかありませんでした。しかも、それは拡大加工した後の原画だそうで、元絵はもっと小さかったとか…。拡大は今回の大きなポイントです。
2013-11-26 01:30:13