国と国民の関係を誤解している国と国民の特定秘密保護法案

なんで特定秘密保護法なんて変な法律を立憲国家の日本政府が提案して立憲主義自体を骨抜きにして民主主義をやめようとしているのか、それって、政権も、国民も、自分たちがこのシステムの中でどんな役割をもっているかを忘れちゃったからじゃないのかと思う今日このごろ。自分のためにもいっぺん整理しておこうと思ってした連続ツィートのまとめです。内田樹さんのブログを触媒に使っちゃいましたが、他意はありません。
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kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

1 内田樹氏のこのブログエントリー http://t.co/52c3yK5Pmb にはおおむね賛成の僕だけど、一点だけ同意しない所がある。それは内田氏が国と国民との関係を経営陣と社員(や労組)の関係と喩えた部分。国と国民の関係は、経営陣と株主の関係であって国民は社員じゃない。

2013-11-23 20:25:15
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

2 国ってのは国民が自分の暮らすコミュニティーの経営を経営陣である政府に信託したもので、そのためにおさめるのが税金であり、余裕のある国民は国債を買って経営を支援する。その意味で国民は出資者であって経営陣の上に立つ。だから日本国憲法は主権が国民にあるとし、米大統領も社長と呼ばれる。

2013-11-23 20:27:59
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

3 立憲国家では、アメリカがその頭目を正直に「社長(president)」と呼ぶように、経営陣は出資者たる国民の信託を裏切る事を許されない。日本の経営陣すなわち政府が勘違いしているのはその辺で、首相や内閣は経営陣であり、官僚はその事務仕事を行なう人間でしかない。主はあくまで国民。

2013-11-23 20:30:32
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

4 国家と国民の関係をいちばん勘違いしているのは、実は国民かもしれない。明治憲法から日本国憲法になって、自分たちが主人になったことにいまだに気がついていない人が多いから、つい内田樹氏のたとえ話(国=経営陣、国民=社員)にそうかと思ってしまう。

2013-11-23 20:33:02
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

5 でも、国と国民の関係を本来の経営陣と出資者の関係として捉えれば、経営陣が出資者(株主)になにか経営上の重要な決定に際してすべての情報を公開する事を求めるのは当然であって、もしそれをしない経営者なら、出資者は資金を引き上げるか経営陣を解任する事が出来る。それを保証するのが憲法。

2013-11-23 20:35:11
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

6 ここまで考えると、政権が憲法を変えたいのも、特定秘密保護法みたいな変な法律を株主にのませて出資者に内緒で好き放題にやりたい気持ちもわからないではない。でも、それをゆるしてしまうことは出資者(株主)たる国民の怠慢だと思う。国家経営の究極的な責任が国民にあるってのはそういうこと。

2013-11-23 20:38:27
齋藤 昌夫 @750ryder

@reservologic内田氏はここで「『この法案』こそが、(本来経営陣と株主の関係である筈の)国と国民との関係を経営陣と社員(や労組)の関係に変えてしまうことを狙っている」と言っていると私は受け取りましたが・・・。

2013-11-23 22:11:06
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

@750ryder はい、内田氏が誤解しているとは僕も思っていません。ただ、彼が安倍政権は国の株式会社化を目指している言ったときに、僕はすでに国家って株式会社のアナロジーとして成立してるじゃないかと思ったわけです。でも内田氏はいきなり経営者と社員という関係で話を始めてしまった。

2013-11-23 22:27:11
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

@750ryder 国家がすでに株式会社のアナロジーとして成立しているならば、国家と国民の位置づけは経営者と「出資者」でなければならない。そのあたりの説明を内田氏はしなかった。そこに僕は不満だったのです。

2013-11-23 22:28:54