茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第1102回「勉強ができる子の知っている、たった一つの習慣」
- toshi3636_1
- 10028
- 0
- 3
- 107
連続ツイート第1102回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、ビジネス書っぽいタイトルで、いってみようかな。
2013-11-27 07:28:39べた(1)先日、三条市の大島中学校を訪れたときのこと。生徒といろいろ話す中で、「あっ、そうか」と思ったことがある。彼ら、やっぱりゲームが好きで、中1の男の子たちは、ナントカとかいうプレステ3でやるオンラインのサバイバルゲームをやっているんだと言っていた。
2013-11-27 07:29:49べた(2)それで、「そうか、で、どれくらいやるの?」とか聞くと、5時間でも6時間でもやってしまって、「やべえ」と思うんだと言う。「じゃあ、勉強は?」と聞くと、「せいぜい30分」とか言っている。「どうして?」と聞くと、「ゲームと違ってつまらないから」なんて言っている。
2013-11-27 07:30:43べた(3)「勉強が得意なやつ」と聞いたら、自薦、他薦で何人か手があがった。「どれくらい勉強することある?」と聞くと、長いときで6時間やることもあるという。「それで、君はゲームもやるの?」「ええ」「勉強が、ゲームと同じくらい楽しいと感じることある?」「あります」ここだよ、諸君。
2013-11-27 07:31:54べた(4)チクセントミハイのフロー理論によれば、フローに入れば、時が経つのを忘れ、また自分の存在も忘れ、自分の行為自体が歓びの源泉になる。そのような時に、パフォーマンスは最大になり、また学びも進む。だから、フローの感覚をつかむことが大切なのだが、問題は偏見があることだ。
2013-11-27 07:33:24べた(5)その偏見とは、ゲームは楽しいが、勉強は楽しくない、という偏見。そんなの、誰が決めたんだ? 勉強が苦手、と自分で思い込んでしまっている子は、勉強に、ゲームをやっている時と同じような「フロー」の状態があるということを想像できない。もったいないことだと思う。
2013-11-27 07:34:25べた(6)ぼくは、中学生に聞いた。「君は、ゲームやっていて、ラスボスに出会って、やべえ、こいつ倒さないと、またダンジョンの入り口に戻されちゃう、というl ことあるだろう。あの時、プレッシャー感じるけど、楽しいよね。勉強も同じなんだ。自分に、無茶ぶりしないとダメなんだよ。」
2013-11-27 07:35:59べた(7)「RPGで、いきなり目の前にクッパみたいなのが現れて、闘わなくてはならないって、無茶ぶりじゃん。勉強も同じだよ。自分で、自分に無茶ぶりして、そのプレッシャーを集中して、リラックスして、楽しめるようになれば、フローに入れるんだよ。勉強のラスボスつくってみなよ!」
2013-11-27 07:37:21べた(8)「勉強ができる子の知っている、たった一つの習慣」。これが、ビジネス書のタイトルっぽい、今朝の連続ツイートのテーマだけど、その答えは、「フロー」。ホント、これに尽きると思う。フローはゲームにはあるけど、勉強にはないと思い込んでいる子どもたちがたくさんいる。もったいない。
2013-11-27 07:38:36べた(9)これは、仕事でも同じで、ある程度高いプレッシャーをかけて、つまりハードルを上げて、それを楽しめるようにすれば、パフォーマンスも上がるし、学びも進むし、仕事自体が報酬になるし、いいことづくめ。やるべきことをフローに変えることが、ストレスなく生きる魔法の杖だと私は思う。
2013-11-27 07:39:39以上、連続ツイート第1102回「勉強ができる子の知っている、たった一つの習慣」でした。全国の小中高生諸君、ぜひ、フローで学びを楽しんでくれたまえ。そして、大学生諸君、あんまりさぼるなよ。
2013-11-27 07:40:34