• toriyamazine
    Tamny_in_Africaさんとの会話で面白かったので、日本の化粧史を少しだけ。明治期の女学生は化粧をするのがマナーで、すっぴんはこれに反すると考えられていた。その理由は結婚で、当時の良家の子女は女学校在学中に縁談が決まり、退学→結婚というのが理想のコースだった。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)このため、女学校卒業はブスと同義語で、女学校卒業後に教師として就職は酷いブスと同義だった。当時は女性の社会進出はまだまだ認められていなかったため、このような価値観が浸透したものと思われる。従って、化粧をして見目麗しくするのは必須のテクニックだったわけだ。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)それでは、当時の女学生はどこを重点的に化粧したのかと言えば、これは肌だった。白くきめの細かい肌は江戸時代から美人の十分条件で、実は現代でも変わらない。このため、日本人女性の化粧品における消費傾向は、現在でも基礎化粧品に集中している。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)これは欧米女性の化粧品の消費傾向と比較すると分かり易い。欧米で消費量の多い化粧品は、口紅、目周り関係、そして香水であって、肌のケアはそれほど重視されない。そして、肌をきめ細かく見せると言うことは、表皮、特に顔の毛を剃り、化粧水などで保湿する事を意味している。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)日本人男性の言うところの「すっぴん」とは、実は事前に手入れをされた肌の状態であって、決して「すのまま」という意味ではない。これは、男性が化粧品やスキンケアに対する知識が欠損しているせいで、たいていの男性は「顔を石けんで洗っているだけ」だと本気で信じている。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)このため、化粧の手順が分からない男性のかなりの割合が「石鹸信仰」の信者となった。これは「すっぴんの女性は接見で顔を洗っているだけのはずなので、石鹸の匂いがするはずだ」という妄想で、もう少しロリコンが入ると「8×4信仰」になる。こちらは女子高生は制汗剤を……(続く)
  • toriyamazine
    (続き)……使っているはずだという妄想(でもないか)から、8×4の香料を嗅ぐと、女子高生を妄想して興奮するというものである。余談になるが、外国にも近い妄想を抱く男性はいるようで、各社から「石鹸の香のする香水」が発売されている。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)この他に、日本人独特の審美基準として「巨目信仰」が挙げられる。これは、目の大きい女性が美しく見えるというもので、戦前では少女雑誌に、戦後では少年少女向けマンガ雑誌などで、極端に目の大きいキャラクターが跋扈するするようになった。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)「巨目信仰」の背景にあるのは西欧コンプレックスで、西洋人のように二重で目が大きく見える面相になりたいという憧れがある。このため、割と欧米で重視される美人の条件である、頬の表情金が発達していることと、顎が横方向に発達していることの2点は、日本では重視されていない。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)頬の表情筋が盛り上がるほど発達していると、年老いても顔の肌がたるまず、顎が横方向に広ければ、やはり肌がたるまない。これは老化をしづらい顔の形状なのだが、日本人の男性はむしろこれらの条件を嫌う傾向がある。表情筋が隆起していると、鼻の横のほうれい線が目立つからだ。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)むしろ日本では、ほうれい線こそ女性が老化した証という、現実とは真逆の審美基準が普及した。このため、やはりマンガなどではほうれい線を排除したデフォルメ表現が普及した。美の基準のガラパゴス化である。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)余談になるが、日本人の目に対するコンプレックスは意外な事件を契機に解消の方向に向かう。太平洋戦争の敗北である。これを契機に米軍が進駐し、日本人女性との間に子供が生まれたことによって、二重で目の大きい日本人が激増した。(続く)
  • toriyamazine
    (続き)そういう次第で、私は二重で目の大きい女性が好きな「保守日本人」とか「反米日本人」の言説は一切信用しないことにしている。典型的なダブルスタンダードで「いい加減にしろよ」と思うのだ。ちゃんちゃん。
  • marianna_ave
    .@toriyamazine さんの一連の化粧史のお話が面白い。
  • marianna_ave
    「すっぴん」とは、に迫ったか。これ、確かに、意味が異なる。ほったらかしの意味で言ってる人もいるんだけどね。面白い。
  • ruckatz3
    @toriyamazine さんのツイートが先ほどから興味深い。
  • toriyamazine
    @marianna_ave ありがとうございます。男性はもうちょい基礎化粧について勉強すべきですよね。
  • marianna_ave
    @toriyamazine 男性の妄想や、漫画の話、海外の化粧品との違いなど、とても面白いお話です!海外では、水も違いますね。男性は、そういうことを知る機会が殆ど無いように思います。
  • toriyamazine
    @ruckatz3 プラチナブロンドの西欧人なら、毛を放置しても金色だから目立たないですけど、日本人の毛の色はだいたい黒色だから、剃らなきゃどうなるかは想像するまでもないでしょって話ですね。
  • toriyamazine
    @marianna_ave 男性も一度は化粧をしてみれば良いだけの話なんですけどね。あんな面白いこと、女性にだけやらせるのは勿体ない(笑)
  • ruckatz3
    @toriyamazine 戦前の少女雑誌の目がでっかい絵って見てみたいですねえ。
  • toriyamazine
    @ruckatz3 「中原淳一」で画像検索すると出てくると思います。この人なんかは戦前から戦後にかけてのイメージリーダーですよね。
  • ruckatz3
    @toriyamazine おおー。ありがとうございます。…なるほどこれは現代にも通じるものを感じる。絵柄ちょっといじったら戦前だって気づかれないかもしれない。
  • toriyamazine
    @ruckatz3 今でもいける絵柄だと思います。戦前から日本人の美の基準はそんなに変わってないんですよね。中原がイメージ形成に寄与した部分が大ということもありますし。
  • naiad_eridu
    江戸時代、大名の奥方や姫は厚化粧するのが嗜みで、確かお仕えする女子にも化粧崩れがないよう指南されていたようですね RT @marianna_ave: .@toriyamazine さんの一連の化粧史のお話が面白い。
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コメント

  • sleepsounds
    面白かった!多くの男性が「すっぴん」と思い込んでる状態はそう見えるよう作り込まれたものだってのは女性からはよく言われてますな。
  • marianna_ave
    コメント幾つか追加しました 化粧史のお話
  • shiolate
    大きな目が好かれるのは東アジア人共通な気がする。明治維新前から「鈴を張ったような黒目がちな」という美人の形容が古典落語や講談にも出てくるし、西欧コンプはあまり関係ないんじゃないかな。
  • YOW_
    化粧のおしろいは古代エジプト、ギリシャの時代からあって、18世紀でも男性もおしろいと紅をさしていた。ヴィクトリア時代・アメリカ南北戦争時代を舞台にした小説で見るとこの一時期、良家の女性は化粧はしなくなったよう。ただ20世紀に入ると西欧でもおしろい塗る化粧が復活。
  • YOW_
    昔、化粧に使われる素材は、画材でも使われていて、古代の文献にも「金属製のおしろいや紅は有害なので化粧はヤメた方が良い」と医師が書き残しているのがある。兵庫県立美術館の図書館で分厚い化粧史の本で見たのだが、こうした化粧の有害性を訴える言葉は色んな時代を通じて見られた。
  • izumiumi
    「太平洋戦争の敗北である。これを契機に米軍が進駐し、日本人女性との間に子供が生まれたことによって、二重で目の大きい日本人が激増した。」ありえない。どれだけ日米ハーフが居ると?
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