【2/25更新】柿谷先生の山Pに関するつぶやきまとめ

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】 このドラマは「3」をめぐる物語だと、第1話で既に強調されていた。三度目の夏、三年前の賢二夫婦の結婚、「三」厨という名前、渚で夜を明かし朝日がみる朝日＝SUN…これが次第に大きくなって、恋の大三角形、三年目の花火へ接続する。 #サマーヌード #山下智久

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】三厨朝日という名の意味は大きい(手紙でしっかり夏希に漢字で伝わっている点も見逃せない)。彼は、夏希を守る役割を与えられて、物語に現れ、存在する。名前に、厨人＝料理人の略で、夏希を暗示する「厨」の語が包みこまれているのが象徴的。 #山下智久 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】夏希が砂を掘って作る「これからの幸せを心より祈っております」の文字。それは朝日と夏希だけが知りうる、初めて〈共有される記憶〉でありメッセージ。この文字が二人を結んでいることは誰も知らない。つまり完璧な〈二人だけの風景〉なのだ。 #サマーヌード #山下智久

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】冒頭の夏希の結婚式シーン。幸福の絶頂であるウェディングキスの瞬間を映像は描いていない。本当の幸せの一瞬を見たのは朝日だけ。朝日のカメラだけが記録をした。幸せを凝縮した完全な一枚の写真は朝日の〈記憶〉として物語に保管される。 #山下智久 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】なぜ朝日は「48時間PART1」は借りないか。彼は〈思い出〉に浸りたくはない。むしろ〈思い出〉等ないというべきか。あるのは〈記憶〉。花火・バーベキュー・夢…無意識の内で不意に訪れる〈記憶〉と朝日は闘い、ドラマはその苦悩を描く。 #サマーヌード #山下智久

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】不在の元カノ・香澄の看板に律儀に〈お辞儀〉する朝日。これと同じ身ぶりは、第1話で無意識の形で夏希に対し、振る舞わ(反復さ)れる。駅前での初対面の挨拶、店長就任のお祝いシーン等…。朝日の生真面目な〈お辞儀〉が、香澄/夏希の重なりを暗示する。 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【復習篇・サマーヌード①】「10年」も、この物語のモチーフの1つ。波奈江の10年の片想い、10年前に大失恋した友人を支えた夏希、10数年ぶりに帰郷したあおい…。詳細に回想されない長い空白。過去と記憶、思い出すことと昔を語ること。この大きな差をドラマは見逃さない。 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

ドラマ「サマーヌード」今回のラスト。たまたま現代文化概論の授業で触れたことでしたね。 フジファブリック『若者のすべて』の解釈をめぐる、山下智久と長澤まさみのやりとり。歌詞の中の恋人は再会したのか。恋人は帰ってきたのか。あの歌詞には、書かれていないこと・言葉が存在する…

柿谷浩一(kaki) @prince9093

そして(これは二人のやりとりにはなかったけど)「最後の花火(に今年もなったな)」には、２つの意味・風景が折り重なってる… ドラマの展開とともに、もう一度考える楽しみができそう。

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【サマーヌード④】メディアと恋。写真だけではない。朝日をめぐる夏希とハナエの位置・距離・歴史が、スマートフォン画面に集約されている。夏希の電話帳登録は「三厨朝日」、ハナエは「朝日」。敬語の話題といい、ドラマの節々で、呼び名が示す人間関係がうまく描かれている。 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【サマーヌード④】 ん？ ゆうたの本音＝海に入りたい。が気になった。 誰か海に入ったシーン、ここまであったっけ？ ヌード＝自己をまとっている衣服を脱ぎ捨てて、他者と真に関わる〈皮膚〉をメインキャストが本格的に見せるのは、まだ先？ #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【サマーヌード④】 告白して、「ありがとう」は辛い。「ありがとうってなんだよ」と言った光の一言は、男からすると、言えそうで言えない。かっこいい…。 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

月９の視聴者は10代20代が多いだろうから意味ないかもしれないけれど…(今日は出てこなかったが)ドラマのキーになっているフジファブリック「若者のすべて」は、約20年前、ミスチル主題歌でも話題になったドラマ「若者のすべて」を思い出させてやまない。 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【サマーヌード④】 言葉の立体、が印象的だった。 ハナエを誘った朝日の電話「また今度誘うよ」と切った。この二人の距離…少年・ゆうたの口を借り重ねられる。大手術を控えるゆうたは「今度なんてあるのかよ」といい放つ。「今度」の二人の約束/誘いの電話はあるのか…。 #サマーヌード

柿谷浩一(kaki) @prince9093

まだまだ途中段階の、雑な私見だけど、今期３つのドラマ(サマーヌード・半沢直樹・woman)は実は立体をなしていて、現代社会の要請する見えないある線で、結ばれているように、重ねながらも見ている。 生の根源の多角化と複数化。

柿谷浩一(kaki) @prince9093

サマーヌードは、過去の陰を免れない現在を、 半沢は、危機的状況としての現在自体を、 そしてwomanは、過去・現在がそのまま光を閉ざしていく未来を、 それぞれの主人公が変えられるかが問われ、戦っているかのよう。 #サマーヌード #半沢 #woman

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【立体図②】訂正 サマーヌードは、恋愛とそれをめぐるコミュニケーションに、 半沢は、正義と真実を実現化するために、 そしてwomanは、記憶そのものとして、 物語はいま写真(カメラ)を必要としている。これが2013年という文化のかたち。 #サマーヌード #半沢 #woman

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【立体図③】主題歌の方法も対照的。 サマーヌードは、物語とドラマ空間を支える枠として前面に。 半沢は、真逆。不在にすることで、物語の「倍返しだ」のﾒｯｾｰｼﾞを強調。 womanは、まだ十分に物語と直結せず、可能性を担ったBGMのよう。 #サマーヌード #半沢 #woman