第二回ぽつくにて自ら失神せし大井浩明氏の蘇りの言葉

おもろいです。
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كسبك أو @xupoaku_ou_jscm

そういや、京都のプロデューサーのおっさんが、来年児玉桃のために藤倉大へピアノ新作を委嘱した、と言ってました。新作と聞いて、てっきりまたユルク・ヴィドマンやヨハネス・マリア・シュタウトあたりかと思ったんだけれど・・・

2010-10-17 12:20:31
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門天ホール向かいのイタリアンは、ピザはちゃんとゴルゴンゾーラを使ってたし、ハウスワインは一杯300円だったし、都内では偉い部類では無かったか。

2010-10-17 12:13:02
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このjscmアカウント、藤倉大みたいに用済み放置するにせよ、とりあえず今回のPOC2のプログラムについては、ダダダッとつぶやき総括しておきますね @11時間失神からやっと復活。

2010-10-17 12:14:40
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カマチさん、差し入れ有難う御座いました。「北部オレンセ地方で収穫されたマロンをコンポートにし、クーベルチュールでコーティングしました」。栗の砂糖漬をチョコレートで包んだ、となぜ言えない。

2010-10-17 12:24:14
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山本裕之《東京コンチェルト》(1993)。今回、一から譜読みをし直して、余りの難しさに仰天しました。音も譜面も見覚えがあるのに、自分が弾いたとは信じられないaway感。恐らく初演当時の自分(25歳)が麁雑に扱っていた面としては、まず「右手=協和音程」「左手=不協和音程」の(続く)

2010-10-17 12:40:11
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(続)役割分担の徹底でしょう。2つの手が綱引き/ゲームをしつつ曲が進行していくので、和音が押さえにくいとか跳躍がしにくい、といった技術的難事よりも、音楽的綱捌きを優先するべき。ソステヌート・ペダルも余り役に立ちません。

2010-10-17 12:47:34
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《東京コンチェルト》では、テンポ指定が頻繁に変わります。今更だけれど、もちろんメトロノームで何度もテンポ感の変化を体に馴染ませておくべきでしょう。まずは基準テンポ(56)、すなわち「基準の気分」がいつ出現するかをチェック。音楽が一番前のめりになる、あるいは停滞するのはどこか。

2010-10-17 12:51:11
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左手に現れる、三角マーク/sfは、「最低音域のクラスター」の意味です。初演当時は、元気良くガンガン殴りつけていたと思われますが(汗)、「右手と左手のゲーム」が最も面白く響くバランスにしても良い筈です。

2010-10-17 12:54:09
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山本裕之《東京舞曲》(2010)は、9度・7度(と2度)の掴みにくい16分音程が延々と続く、という点ではクセナキス・エブリアリを思い出させる難曲でした。9度や10度を掴む際、手首や肘や肩を硬くする習慣は、1846年製のフォルテピアノ(バプティスト・シュトライヒャー)で・・(続く)

2010-10-17 13:04:18
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(続)リスト編の「田園」や「英雄」を弾いた際に、根本的脱却を迫られました。「田園」第2楽章では、田園というより熱帯密林のような連続10度の音符群を、(押さえ込んだり叩いたりするとフォルテピアノでは音が出ないので、)出来るだけリラックスした状態で打鍵しなければなりません。

2010-10-17 13:07:04
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目の前で吼えかかって来るライオンへ、微笑みながら抱きつくような脱力法をイメージすること。単に音高を確保するためのみならず、《東京舞曲》で指定されるレガート線、ひいてはその先にある「舞曲感」の達成のためにも、ガチガチの手首は有害でしょう。

2010-10-17 13:12:10
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残りの曲目については、初演者の中村和枝さん、宜しくお願いしますd(^^*)

2010-10-17 13:14:52
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山本裕之《フォールマ》(1996)、現音新人賞受賞作品。いままでに、渋谷淑子、中村和枝、中川賢一の各氏、それに「バッファローのお姉ちゃん」が再演しているそうな。山本ピアノ作品で、唯一の公刊曲でもある。

2010-10-17 13:22:27
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セブンスのアルペジオ(《フォールマ》)やトリル(《月の役割》)は、幾ら単なる素材とはいえ、どうしてもべリオやイルカム周りのしゃべくり漫才類型を連想させるため、こういう個展でもなければ、単体では取り上げにくいところ。恐惶謹言。

2010-10-17 13:27:38
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そもそも、現代音楽なんて、一般の聞き手には、どうやったって不明瞭なシロモノなんだから、表層的なモヤモヤ感は別段アピールする必要も無いのでは・・・

2010-10-17 13:31:22
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《フォールマ》では、四和音がスラーによってグルーピングされている。グルーピングとは、(現在の私にとっては)フィンガリングに他ならない。してみると、《フォールマ》は弾きにくい密集音域におけるリゲティ的ポリリズム練習曲に他ならない。今回大紛糾しました。。

2010-10-17 13:34:49
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Il piu presto che possibile、との指定のあとに、ma sempre regolarmente (senza rubato)とあるので、32分音符で2つあるいは3つの和音毎に左右が交替する終わり近くの難所を、基準テンポに選ぶことになってしまうけれども。

2010-10-17 13:37:44
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世の中には、「天才のイメージ」というものがある。幼少にして大人顔負けだったり、あるいは気が触れたようなパフォーマンスの事である。山本裕之は、天才のフリをしてみせる必要が無い。

2010-10-17 13:43:42
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山本裕之《月の役割》では、「出来る限り速く弾く」べき音符群に、右手・左手の割り振りが指定してある。割り振りがある事で、個々のグループに音の身振りが発生するが、これは「出来る限り速く弾く」ことを阻害する。どないせーっちゅーねん。

2010-10-17 13:59:43
كسبك أو @xupoaku_ou_jscm

「どうしてタイトルは全部ラテン語なんですか」「いやあ、英語やフランス語よりも、意味が曖昧な感じになるから・・・」

2010-10-17 14:00:55
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山本裕之《テルプシコーレ舞踏者》(2000)。プレトリウスのテルプシコーレや、ナルバエス「牛を見張れ」は、ギター初心者なら誰でも弾く有名曲だけれど(あとはブラバンとか?)、ピアニストは知らんだろうなぁ。タイトルは「for piano」ではなくて、「in piano」。

2010-10-17 14:16:51
كسبك أو @xupoaku_ou_jscm

山本裕之《足の起源I/II》(2002/2004)。ダンパー・ペダルを踏み、そのままソステヌート・ペダルを踏み、ダンパーペダルを一旦あげ、そしてソステヌート・ペダルをあげつつ同時にダンパーペダルを踏み込むと、「ぼ~ん。」という大きめの残響音が発生します。

2010-10-17 14:21:16
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一方、ソステヌートペダルを踏み、そのままダンパーペダルを踏んで、ソステヌートペダルを「普通な感じで」あげると、ペタッともカチッともつかぬ小さな音が発生します。それぞれが楽譜では「Boom!」「Crack!」と表記されています。この曲の譜面は、手鍵盤2段+ペダル3段譜の合計5段。

2010-10-17 14:23:27
كسبك أو @xupoaku_ou_jscm

ダンパーペダルを踏み、そのままソステヌートペダルを踏み込み、ダンパーペダルをあげた後で、ソステヌートペダルを徐々に緩やかにあげていくと、諸鍵盤があどけなくランダムに消音される効果が発生します。これとtonlosハーモニクスを組み合わせたのが、《足の起源I》の終結部。

2010-10-17 14:25:55
كسبك أو @xupoaku_ou_jscm

なにか奏法の御質問などありましたら、直接@xupoaku_ou_jscm宛てでも結構ですよ。せめて楽譜が出版されていればねぇ・・・

2010-10-17 14:29:15