#manabiai_20100216

2010年2月16日、参議院議員会館で開催した「学校の人材リソースを活かす『学び合い』の授業」について、千葉大学の藤川先生による中継とその後の藤川先生・西川先生による教科書談義です。・・・概要はこちらをご覧ください。東京ライフ→http://bit.ly/a3yZPK
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藤川大祐 @daisukef

勉強会、始まりました。座席が足りなくなりつつあります。って、私が文字中継しちゃっていいかわかりませんが、適度にツイートします。

2010-02-16 16:32:33
藤川大祐 @daisukef

三長先生のプレゼン、開始。「教室の人材リソースをいかす『学び合い』の授業」です。

2010-02-16 16:33:19
藤川大祐 @daisukef

三長先生、意味不明授業を受けた経験はないか?と問いかけます。中学校、高校、大学と行くにつれ、先生の話がわからない授業が増えていく、とのこと。

2010-02-16 16:35:24
藤川大祐 @daisukef

よくできる人でも理解できないことが多い。教科書の半分以上が理解できない小学生は、55%(中央教育研究所調べ)。教師から見ると、感じている教師は13%。

2010-02-16 16:36:56
藤川大祐 @daisukef

教室の現場では逆の現実がある。授業で行うことをもう習っている子どもが46%(ベネッセ、2005)。

2010-02-16 16:37:51
藤川大祐 @daisukef

大都市圏では、すでに習っている子どもの率はもっと高い。子どもたちは、わからないふりをしてくれる。多くの教師が感じているが、なかなか言わない。

2010-02-16 16:39:55
藤川大祐 @daisukef

大人なら、わからないとき、どうするか。近くに詳しい人がいたら、教えてもらうだろう。職員室でも、パソコンの使い方や書類の書き方などを互いに教える。

2010-02-16 16:41:12
藤川大祐 @daisukef

わからなければ得意な人に教えてもらうということが、『学び合い』(カッコマナビアイと発音)のもとになっている。これが三長先生が『学び合い』に取り組んだ動機。(1年前から)

2010-02-16 16:42:25
藤川大祐 @daisukef

自分の授業についてヒマな子どもがいるのではないか、『学び合い』の授業であれば動く、と言われた。腹が立ったので、その晩のうちにインターネットで検索し、西川純上越教育大教授のことを知った。手引き書という100ページもあるプリントを全部読んだ。批判するのでなくやってみようと思った。

2010-02-16 16:44:34
藤川大祐 @daisukef

その場で西川先生にメールを送り、明日から『学び合い』をやると伝えた。『学び合い』の考え方は3つ。学校観、教師観、子ども観から成る。

2010-02-16 16:45:34
藤川大祐 @daisukef

見方を変え、会社になぞらえる。会社観、上司観、部下観。

2010-02-16 16:46:02
藤川大祐 @daisukef

第一に、学校観。みんなで幸せをつくるところ。現実には、学校で不幸なことが起きていることを新聞で読む。自分、友だちだけでなく、池の中にいるヤゴの幸せ、ハイチの被災者…かもしれない。『学び合い』に出会う前からそう考えていた。会社も同じだろう。

2010-02-16 16:47:47
藤川大祐 @daisukef

友人が『日本でいちばん大切にしたい会社』という本を書いている。涙が出る。このことと同じだ。

2010-02-16 16:49:13
藤川大祐 @daisukef

第二に、教師観。教師がすべきことは、目標を示す、環境を整える、評価をするの三つ。

2010-02-16 16:49:35
藤川大祐 @daisukef

子どもたちは優秀なので、教師は邪魔をしないことが大切だ。先生が「教える」というのは入っていない。望ましい会社の上司も、目標を示し、環境を整え、評価をする。

2010-02-16 16:50:58
藤川大祐 @daisukef

第三に、子ども観。子どもを有能であると考える。よく教師は、「子どもに可能性がある」と言いながら、失敗をさせないように細かく指示を出している。目的意識を持てれば、子どもは自分たちで信じている。子どもが有能だとどこまで信じられるかによって、『学び合い』がどこまで成功するかが決まる。

2010-02-16 16:52:06
藤川大祐 @daisukef

社員が有能であると思ってくれる会社と、すべてマニュアル化する会社とは違う。信じてくれる会社であれば、社員は懸命に働くだろう。…能書きはここまでにする。実際の『学び合い』の風景を。

2010-02-16 16:53:06
藤川大祐 @daisukef

社会科、産業学習のビデオ。教師が課題を出している。子どもたちは、どこに行って学習するかを黒板に書く。コンピュータで作業をする子どもたち、本で調べる子どもたち、議論をする子どもたち。熱帯雨林を守るため、エビをとるな、という話らしい。

2010-02-16 16:54:41
藤川大祐 @daisukef

算数の授業のビデオ。帯グラフと円グラフ? 徐々に議論が始まる。全員ができたことを確認したら、席に戻る。最後に、教師が全員できたかどうかを確認し、拍手。

2010-02-16 16:55:58
藤川大祐 @daisukef

『学び合い』で最も重要なこと。それは、教師の語り。授業の最初に語る。みんなでみんなができるようになることが大切だと語る。見捨てられている友だちを、一人も見捨てるな、ということを繰り返し語っている。その上で、課題を出す。

2010-02-16 16:57:08
藤川大祐 @daisukef

課題を出すときに意識するのは、教師の語り、課題の説明は5分と決めている。次に15分、いちばん得意な子どもが課題を達成できる分量を出す。その後、子どもたちは教え合う。

2010-02-16 16:59:29
藤川大祐 @daisukef

課題達成のための自由を保障する。他のクラスに迷惑をかけなければ、どこに行ってもいい。見た目は「学級崩壊」に似ているが、これは「学級改革」! 子どもの話を聞いてもらえばわかる。

2010-02-16 17:00:36
藤川大祐 @daisukef

2400円のスニーカーの40%引きはいくら?という問題について、ある子は2000円のステーキ60%引きならいくらという問題をまず教えていた。なぜステーキか? 「だってこいつ、肉が好きだから」とのことでした。

2010-02-16 17:02:22
藤川大祐 @daisukef

直径1cm、2cm、3cm、4cm、5cmの円がある。円周は何倍に増えるか、という問題。本当に直径も、2倍、3倍…になるのか。ある子が、○がだめなら□でと言い、1辺が1cm、2cm…の正方形の周ならどうかと教えた。こういう教え方は、教師はなかなか思いつかない。脱帽。

2010-02-16 17:04:17
藤川大祐 @daisukef

教師は、必ずしも最善の教え手ではない。/チャイムが鳴っても教え続ける子どもがいる。最後の一人まで見捨てないということをわかってくれている。感涙。

2010-02-16 17:05:44