デス・トラップ、スーサイド・ラップ ＃４
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
@NJSLYR
（あらすじ：アマクダリ・セクトによる殲滅攻撃から逃れた愚連隊ニンジャ集団サークル・シマナガシの面々は、散開して追手を撒いた後に地下で再集合する手筈であった。地下に暮らす非合法ニンジャ組織サヴァイヴァー・ドージョーとシマナガシのフィルギアの間には有事に備えた秘密協定があったのだ）
2013-12-27 14:46:28
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（アマクダリの幹部ニンジャ、スターゲイザーの指揮下、サーガタナス、ソフトマインドといった強力なニンジャがシマナガシを追い詰める。アナイアレイターとルイナーの合流を待たず、サヴァイヴァー・ドージョーの者達と共に地下避難行動を開始したフィルギアとスーサイド。だが地下には別の敵が居た）
2013-12-27 14:48:23
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（それはツキジ・ダンジョンを支配する冒涜的ニンジャソウル研究集団「イモータル・ニンジャ・ワークショップ」の手先だ。ゾンビー再生クローンヤクザが群れをなし、危険な凶悪犯罪ゾンビーニンジャとともに、下水道で続々と襲いかかる。ALAS！フライパンから逃げて火の中に飛び込んだのか！？）
2013-12-27 14:51:26
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（しかし既に賽は投げられた。死ぬまで逃げるのだ！逃げて逃げて、目指す先はネオカブキチョ、ニチョーム・ストリート。アマクダリの邪悪権力に強制フランチャイズされたこの区画はしかし、依然として内に反抗的自由意志を秘めている。そこには反抗的ニンジャ達が居るはずなのだ。エクソダスせよ）
2013-12-27 14:54:06
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（やがて、逃亡者達は、太い柱が等間隔で並ぶ巨大な地下ホールじみた場所へ辿り着いた。柱には警戒色のシートが巻かれ、「危険場」の漢字表記……ドォン！ドォン！太鼓の音が追ってくる！フォレストは武器を構え、フィルギアはコヨーテに変身し、スーサイド達はカラテ警戒！）
2013-12-27 14:58:03
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（ドォン！ドォン！ドォン！ドォン！太鼓の音は脳をハンマーで殴るような爆音となり、彼らを苛む！そして、おお、ナムサン……今や、数百対もの目が彼らを取り囲んでいたのである。カラダニキヲツケテネ！）
2013-12-27 14:59:03
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「貴様ら」フォレスト・サワタリはマグライトで包囲者のゾンビー顔を照らし渡し、凄んだ。「腐れ脳にいまだ勇気がある奴から前に出るがいい。バラバラに解体してくれるぞ」「ヂェラッゴラー」「ズッゾー」濁った呟きを発する山ほどのクローンヤクザゾンビ。割れたサングラスの奥、血走った眼が光る。1
2013-12-27 15:03:25
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ゾンビー達は攻撃機会を伺いながら、いまだ動かず。ドォン！ドォン！太鼓轟音！「畜生！」ディスカバリーが耳を押さえ、呻いた。「なんて騒音だ」彼の眼は血走り、息は荒い。ヨロシ信号受信にも支障が生まれてしまうだろう。これが騒音兵器の恐ろしさだ。士気を挫き、抵抗意志を奪ってしまうのだ。 2
2013-12-27 15:09:47
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「大将！大将どうにかしろよ」カマイタチが言った。「ジリジリしちまうよ！」「黙れ！」フォレストが叱咤した。「機をはかり一点突破だ！」「ンなこと言ったってさァ」「ザッゲンナゴラー！」包囲ゾンビの一体が飛び出す！その首が折れ曲がり、倒れて痙攣！コヨーテ着地！首への閃くような一撃だ。3
2013-12-27 15:14:55
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雪崩を打って襲い来るかとおもいきや、クローンヤクザゾンビーは辛抱強く……ゾンビーに辛抱という概念があるのならば……包囲網を維持し続ける。まるでそれはお預けを食っている猟犬のようでもあり、不穏だ。チャラチャラと音が鳴り、彼らの手に持つドス・ダガーが光を受ける。 4
2013-12-27 15:16:32
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コヨーテが唸りながら、次の敵を見定めようとする。イクサは膠着状態……だがそれは明らかに崩壊寸前のダムだ。敵は崩壊のきっかけを待っている。打ち鳴らされる太鼓によって導かれる、その……「ア……」コヨーテが引きつった。フィルギアは不意に変身を解いた。彼は震え、座り込んだ。ドォン！ 5
2013-12-27 15:23:22
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「オイッ！」スーサイドがフィルギアの首根を掴み、立ち上がらせた。フィルギアはスーサイドに答えず、ただ、震える指先で、闇の中から視界内にかろうじて浮かび上がった巨大な影を指し示すばかりだった。「……」スーサイドは怪訝な顔をした。巨大な影。クローンヤクザゾンビが脇に退いていく。6
2013-12-27 15:25:24
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ドォン！ドォン！太鼓を打ち鳴らす二体のスモトリゾンビーすら小さく見えるほどの巨大な影は、背中の翼を窮屈そうに折りたたみ、超自然の炉めいた緑の眼を燃やした。そして、おお、ゴウランガ……その巨大なアンタッチャブル恐怖存在は、ゆっくりとオジギをしたのだ。「ドーモ。カラミティ、デス」7
2013-12-27 15:28:31
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「アア、アア、ダメだ、ダメだ」フィルギアは頭を抱え震えだした。「ナンデ……あんなものが」「オイッ！奴は何なんだ！確かにスゲエけどよ、あのクソ化け物が……何だ？」スーサイドは問うたが、フィルギアはもはや役に立たない。「後でZBRを打ってやる」フォレストが低く言った。「迎撃準備だ」8
2013-12-27 15:31:49
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クローンヤクザゾンビが脇に退いていき、邪悪な影に通ずる道ができた。カラミティの肩の上に、別の影があった。ニンジャ装束の上から白衣らしきものを着ている。「ドーモ。フォレスト・サワタリ＝サン。ブルーブラッドです」吸血鬼じみた眼を光らせ、そのニンジャはアイサツした。「ゴキゲンヨ！」9
2013-12-27 15:37:13
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「……ドーモ。フォレスト・サワタリです」フォレストは敵へアイサツを返した。頭を戻しながら素早く弓矢を構え、矢を射た。「イヤーッ！」ハヤイ！「グワーッ！」ブルーブラッドは鎖骨の間に矢を受け、カラミティの肩から落ちかかった。危うくバランスを取りながら、笑った。「ハハハ！無礼者！」10
2013-12-27 15:40:39
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「なンだあ？」スーサイドが訝しんだ。「オイ、いい加減にしろ！」フィルギアの耳元で叫んだ。フィルギアは我に返り、「アア、アイツからは逃げるしかない、フォレスト＝サン。ダメだ。逃げよう。肩の奴はどうでもいい。デカイ奴、あれだ。ダメだ。ただのゾンビじゃねえ。平安時代よりも昔の……」11
2013-12-27 15:46:03
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「ンンー」ブルーブラッドが芝居がかって耳に手を当てた。「詳しい奴がいるのか？聞き捨てならないぞ。僕のほうが詳しい！こいつの素体はサルベージが大変な手間だったんだ。いいか、僕の手柄だ。カラミティはなァ、僕が手塩にかけてこうして……」「ゴウオオオーン！」カラミティが吠えた！ 12
2013-12-27 15:49:08
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「「「アバーッ！」」」放射状の風が巻き起こり、カラミティの足元のクローンヤクザゾンビをなぎ倒した。ブルーブラッドは肩から落ちかかるのをこらえ、「いいか、ドブ水の害虫ども！こいつを出してきた僕の意図がわかるか？貴様らをINWの素材として全回収するべき時がいよいよ来たのだ！」 13
2013-12-27 15:52:50
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ドォン！合いの手めいて、スモトリゾンビーが太鼓を鳴らした。「当然断る！」フォレストがマチェーテの切っ先を向けた。「ゲリラ戦において、きらびやかな新兵器など何の意味もなし。それをわからせる時が来た。全てはフーリンカザンだぞ！」「黙れ、サラリマン！」ブルーブラッドが罵る。14
2013-12-27 15:56:45
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「貴様の妄想に付き合ってやるほど僕は寛容じゃないンだよ！」右腕付け根を矢が貫通！「何がフーリンカザンだ！360度を見渡せ！全部ウチの兵隊だぞ！」左腿付け根を矢が貫通！「そしてこのカラミティ！今この場でお前ら全員捕まえて、ヨロシサン製薬の取り分はゼロ……」左肩を矢が貫通！15
2013-12-27 16:03:09
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フォレストは弓からマチェーテへ再び持ち替え、ディスカバリーにトランシーバーを渡した。「どうだ！」「ガガピー」ディスカバリーは耳を近づけ、顔をしかめる。「ザリザリ……到……ザリザリ到達し、」「大将！フロッグマンだ」「よし」フォレストはいかめしく頷いた。「聞け！ゾンビーの小僧！」16
2013-12-27 16:07:21
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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「いいや聞く耳持たない。アイサツは終わりだ、ドロップアウト者」ブルーブラッドは矢を抜きながら言い放つと、カラミティのこめかみを叩いた。「やれッ！カラミティ！」「オオーン！」カラミティが仰け反る！ブルーブラッドは飛び降りる！カラミティが大きく口を開き……吐いた！緑の火を！17
2013-12-27 16:09:56
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer
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ZGGBOOOM！「「アバーッ！」」消し炭と化すクローンヤクザゾンビ諸共、ニンジャ達は炎に呑まれかかった。「イヤーッ！」彼らは危うくこの大火を跳んで躱す！「グワーッ！」ディスカバリーの背中に火が移る！地面の水に転がって消火！そこへ間髪入れず、カラミティの右腕が振り下ろされる！18
2013-12-27 16:15:48