【専門家】高度に発達した民主主義は大量の門外漢で満たされるため迷走しやすい【門外漢】

・高度に発達した民主主義は人口の増加に向かう ・増加した人口に雇用を作るため、社会は分業化に向かう ・分業化が進むと「専門外については疎い門外漢」を大量に作り出す ・大量の門外漢は社会全体を見渡せない(社会の大部分は自分の専門じゃないから) ・選挙権を持った大量の門外漢は、社会全体の問題に対する判断を求められたとき、門外漢であるが故に必ず間違える 続きを読む
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にのうらさとこ🌻 @ameayunon

「戦犯は人権」と言ってしまうと生きてることが悪いことのように聞こえるんだが、実際問題民主主義が高度に進むと人口が爆発的に増えやがて支えきれなくなり崩壊する、は自明の理かと。弱者が淘汰されない世界ですからの。(´・ω・`) QT http://t.co/NMaw7LXNnU

2014-01-07 08:37:27

【補足】
「民主主義が高度に進むと人口が爆発的に増えやがて支えきれなくなり崩壊する」のプロセスはこんな感じ。

  • 民主主義の普及で人命尊重が重視される(民主主義は意志決定に有権者の多数を必要とするので、多数派工作の必要性から有権者の母数を増やす必然があり、その結果、人命軽視→人命尊重傾向が強くなる)
  • その結果、医療・福祉などの社会保障が充実し、幼児の生存率が高まり、高齢者は延齢される
  • 子供が死ににくくなるので「幼児の人数」が増え、老人の寿命が延びて死ににくくなるので「高齢者を含めた総人口」が増える
  • 増えた人口=本来なら死んでいたはずの弱者が、社会保障によるリソースの投入で延命させられる
  • しかし、人口が増え続けると社会保障コストも増大し、社会全体の「重荷」になる
  • また、民主主義国は資本主義・自由主義・自由競争を導入しており、経済の拡大発展により生活品質も上がるので、生活コストも高くなる
  • 結果的に、幼児生存率が高いままだと育児コストが高負担になるため、育児コスト(に投入できるリソースは変わらない)との兼ね合いから少子化に転じる(死にやすい子供を大量に生み育てる→死ににくい子供を少量生み育てるへの変化)
  • 高齢者の延命は医療などの社会福祉コストを圧迫し続け、その結果として「一人当たりに投入できる金額」が減少する(社会福祉に使える費用には限界があるため)
  • すると、「減額された社会福祉コストでは延命できない弱者(貧乏で重病とか)」から順に淘汰され始める
  • 結果として、「費用の壁」によって少子化、高齢者の足切りが進み、民主主義に基づく社会福祉が弱者を支えきれなくなって瓦解し、人口減少に転じる――。
加藤AZUKI @azukiglg

民主主義が高度に発達すると増えすぎた人口に雇用を配分するために、分業化/社会的役割の細かい分担が進む。たびたび引き合いに出す「高度に分業化が進んだ社会」が出現するが、個々の専門性が非常に細かく区割りされるので、全体を見渡せない門外漢が多量に発生する。

2014-01-07 08:40:16
加藤AZUKI @azukiglg

自分の非常に狭い分野の担当に没入する専門家は、自分が所属する社会全体を見渡すことができないから、他の分野については極めて興味が薄くなり、民主主義に基づいた社会全体に関わる判断の権限を持たされていても、それを十分に正しく判断することができなくなる。

2014-01-07 08:41:29
加藤AZUKI @azukiglg

結果として、「判断を専門的に行う機関(日本で言えば官僚)」や政治家などに丸投げするための手段として選挙、間接民主制が機能するんだけど、それらの専門家が何をやってるかも分からないから、「成果が出る以前の経緯や過程」の段階で疑念を持ってしまい、「間違った処罰」を選挙で行うようになる。

2014-01-07 08:42:59
加藤AZUKI @azukiglg

こうして、高度に民主主義が発達し、人口が増え、雇用を配分するために高度に分業化が進んだ社会では、その末端で全体に方向性を与える権限を持つ『有権者』は個々の能力の問題でなく「構造的に」全体を見渡せないので、判断を間違える確率が上がる。

2014-01-07 08:44:13
加藤AZUKI @azukiglg

結果的に、高度に民主主義が発達した社会は、その進むべき道を間違いやすくなる。それらを補正するために、高度に発達した民主主義の正常な(というより、正確な)運用のためには、正しい(正確な)情報が必要になる。これは、「正解」ではなく「正確」が求められる。

2014-01-07 08:45:22
加藤AZUKI @azukiglg

ところが、民主主義の社会は資本主義を導入しているので、あらゆる事業の継続には「売れて収益が上がること」が必須になる。結果、情報提供を「事業者」が担う限り、それは「収益を上げるために最大化された手法や方針」に阿ってしまうので、情報の「正確性」は損なわれてしまう。

2014-01-07 08:46:34
加藤AZUKI @azukiglg

また、「高度に発達した民主主義は人口が増加し、高度に分業化が進む」ため、大量の門外漢を生む。その大量の門外漢に理解を促す必要から、報道(情報提供事業者)はより幅広く【正確】な知識と理解と説明能力が必要になるが、専門性の分野が広がりすぎて、報道従事者はそれに追いつけない。

2014-01-07 08:48:36
加藤AZUKI @azukiglg

僕は「報道事業者に恣意的な悪意はなく、自社の収益を最大化することに忠実にその方針が定まっている。恣意的に見える報道は、結果的に個々の報道事業者の収益の最大化を目指しているに過ぎない」と考える。

2014-01-07 08:50:14
加藤AZUKI @azukiglg

総じてまとめると、「民主主義が発達するほど人口は増え、それらに雇用を作るため社会は細分化され、細分化されることによって大量の【自分の分野以外は何も知らない門外漢】が生まれることになり、社会全体を見渡す判断をそれらの門外漢=有権者に委ねると、不正確な判断しか下せなくなる」。

2014-01-07 08:51:59
加藤AZUKI @azukiglg

その不正確な判断を補正するための「正確な情報」を司る報道事業者は、自社の存続(収益確保)を最優先とするために、収益の上がりやすい阿った情報選別に偏りがちになるが、これは構造上の問題。報道事業者を「事業という枷」から解いて、例えば公共事業にしてしまうのもひとつの解だとは思う。

2014-01-07 08:53:48
加藤AZUKI @azukiglg

ちなみにNHKは「日本放送協会」であって厳密には公共事業ではありません。政府広報に相当するくらいの放送局+新聞社+出版社に、国内の報道各社を一元化してしまってもいいんじゃないのか、と思う事はしばしばある。いやマジで。震災報道がそうだったけど、特番とかどうせ同じ内容だし。

2014-01-07 08:55:41
加藤AZUKI @azukiglg

ただ、現状で「民主的な社会」は思想信仰報道の自由を保障しており、「偏った情報」や「間違った情報」を流布することを、建前としては戒めていても、実質としては許している。間違いの訂正や風説の払拭なども十分に行わなくても刑事罰を問われない【自由】もあるし。

2014-01-07 08:57:09
加藤AZUKI @azukiglg

なので、これは「民主主義という人類が得た最悪の政治手法(ただし民主主義登場以前のあらゆる政治手法の中では一番マシ)が持つ、構造的な宿痾」なので、まあ、どうにもなんないよね、というお話(・ω・)

2014-01-07 08:58:11
加藤AZUKI @azukiglg

我々は「細分化された専門分野の専門家であり、同時に自分の専門以外のあらゆる分野の門外漢である」という意味で、象を撫でる群盲の一人でしかないということを、常に自覚しないといかんのだけど、自分の専門性に自信がある人ほど他分野も支配理解できると思い上がってしまう。

2014-01-07 08:59:30
加藤AZUKI @azukiglg

だからとある分野の権威は、他分野についてトンチンカンなコメント出して炎上したりするんだと思う。

2014-01-07 08:59:58
加藤AZUKI @azukiglg

ネットの登場は、情報のフィルタリング、解説といった「集約型巨大事業」である報道事業者でなければできなかったことを、野良専門家、野良アナリストが最小単位から発信できるようにしたし、情報受益者が様々な情報選択機会を持つことができるようにもした。これは画期的な発明だったと思う。

2014-01-07 09:02:00
加藤AZUKI @azukiglg

ただ、震災以降の反原発運動や風評被害などにも見られるように、「誤情報を積極的に選別してしまう人」が現れた。単純に「誤情報を流布した者」だけの問題でなく、情報受益者の大多数が門外漢であるが故にこれは起きた。他分野に暗い人は情報が不正確かどうかも判断できないから必然的に間違える。

2014-01-07 09:04:07
加藤AZUKI @azukiglg

公式が正しくても代入値が正しくなければ、導き出される解は間違っている。 代入値が正しくても公式が正しくなければ、やはり同じように解は間違う。 これと同じで大多数の「門外漢」は正しくない公式に正しくない代入値を当てはめてしまうが、公式と代入値が正確かどうかを知らないので仕方がない。

2014-01-07 09:05:40
加藤AZUKI @azukiglg

報道の自由を保障するということは、収益を上げるために偏向することを法的に罰したりしない(できない)ということでもあるので(建前が違っても実質はそうなってる)、現状の報道事業者は今後も今と変わらない(収益を上げるために偏向報道を止めない)という前提に立った改善案が必要だとは思う。

2014-01-07 09:07:41
加藤AZUKI @azukiglg

報道事業者が不正確である、ということを理解するには、カウンターとして「絶対的に正確である」というものが必要になるんだけど、それらが正確かどうかという判断は、やっぱ門外漢には下せない。分かりやすいのは権威で、「○○の分野の権威が言うならきっと正しい」みたいな。

2014-01-07 09:08:49
加藤AZUKI @azukiglg

ただ、これも震災後の情報受益者の迷走を見て判るように、「気に入らない情報」を出すものを、【御用学者】とラベリングして排他してしまう人が後を絶たなかった。例えば早野先生らを御用扱いしたり、小出助教を崇めたりなどなど。

2014-01-07 09:10:53
加藤AZUKI @azukiglg

ネットは誰でも発信でき、誰でも受信でき、受信する側の【能力(理解力、知識)】に応じた情報フィルタリングを、情報受益者の判断で再構築できてしまうので、ネットは「不正確な知識を広く伝えることもできてしまう」というかなんというか。なのでネットは「正確な情報を広める万能ツール」ではない。

2014-01-07 09:12:06
加藤AZUKI @azukiglg

ネットが万能に正しい(正確)だという錯誤があるからこそ、風評を真に受けて訂正しない人が後を絶たない。彼等は間違えてないと思っていて、自分の判断を絶対的に信頼している。つまり、彼等の中では「正しいこと」になっているので、訂正が不要というか。

2014-01-07 09:12:59