@hi_iijima さんによる本田雅和氏の講演レポート

本田雅和さん(朝日新聞南相馬支局長)講演内容レポート
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飯島秀明 @hi_iijima

新年の活動初めは5日。本田雅和さん(朝日・南相馬支局長)の講演へ。夕張から札幌を経て、イチエフから60キロの福島市、そして同じく30キロの南相馬に異動。異動に際し「あんな近くに」と同情されたり揶揄されたりしたが、福島市内でも南相馬よりもっと線量が高い地域も

2014-01-07 15:24:24
飯島秀明 @hi_iijima

福島市内のモニタリングポスト。数字を表示する部分が隠されたり、時には壊されたり。「見たくない」「高いのは分かっている。見たってどうにもならない」…。避難できるリソースのある人は避難している。残っているのはいろいろな事情を抱え、動きづらい人。財政破綻で切り捨てられた夕張と同じ構図

2014-01-07 15:24:58
飯島秀明 @hi_iijima

小学校の校庭にプレハブを建てて間借りする旧警戒区域の中学校。体育の授業は小学校優先で、あちこちの仮設を回るスクールバスで通学するため、クラブ活動もできず。来年入学予定の車椅子利用者のためのスロープ設置も記者に突き上げられ渋々、予算を計上。劣悪な教育環境が放置されている

2014-01-07 15:25:08
飯島秀明 @hi_iijima

生徒の家はほとんどが農業、漁業。3、4世代で大きな家に住んでいた。それが4畳半二間の仮設へ。思春期の子供たちに、家の中に安らぐ場がない。夜、仮設の子たちが居場所もなく、集団でうろついたり。金がない、引っ越しもできない…。将来に希望を持てない状況が続く

2014-01-07 15:27:15
飯島秀明 @hi_iijima

試験操業の魚、閾値もないのに基準値以下であればスーパーに並び、市長の要請で首相も相馬を訪れ、魚介類を試食して安全性をアピール。漁業者も「風評被害をなくしてほしい」と訴える。でも、カメラが回っていない船上では「孫には食べさせない」と本音。底引きの漁獲の8割は禁止魚種。海に捨てる

2014-01-07 15:27:25
飯島秀明 @hi_iijima

放射線には閾値がなく、どんなに低線量でも影響がある、と考えるのが基本。でも、動けなければそこで生きていくしかない。きょう餓え死にするよりは、汚染されていても食べ物を口にする。生きていくために付ける、その「折り合い」を権力が利用し、低線量放射能との「共存」、帰還圧力につなげる

2014-01-07 15:27:33
飯島秀明 @hi_iijima

復興復興といわれているが、帰還困難区域はあの時以来、時が止まったままだ。震災からまもなく3年。ジャーナリストにとって、風化との闘い、記憶するための闘いが求められている

2014-01-07 15:27:42