珪素さんによる戒斗さん復活プラン②（鎧武）

珪素 @keiso_silicon14

お風呂に入っている間に、戒斗さん復活プランの第二弾を思いついたので、書きます。

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ついに牙を剥いた斬月・真……！その暴威を前に、バロンは為す術なく倒れた！「くっ……まさか戒斗がやられるなんて！なんて強いライダーなんだ！」「そろそろ学習してください紘汰さん！あいつ毎回偉そうに出てきて真っ先にやられてるじゃないですか！強キャラでもなんでもないヘタレなんですよ！」

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……そして、ついに鎧武と龍玄までもが！「――フン、さっさと片付けさせてもらう。俺は忙しい」＼メロン・エナジー！／「「うわあああああ！」」戦闘不能に陥る2人！「早く帰って光実のための手作りケーキを作らなければならんからな……」「待て」「……？」振り返る斬月。そこに立つ一人の男。

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バロンだ！スピアを杖のように突き、足元は生まれたての子鹿のようだ！「前座を倒した程度で……いい気になってもらっては困るな……！」驚愕する2人！（ええ～～～っ、何言ってんのこの人……）（お前真っ先にやられてたじゃんッッッ）斬月は事も無げに弓で打ち据え、バロンを吹き飛ばす。「無駄だ」

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「さて、そろそろ帰らなければな……光実にサプライズケーキを……」「おい……」「……」再び立ち上がるバロン。「フン、尻尾を巻いて逃げる雑魚ブヘェッ」一撃昏倒。「お、おい！もうそのへんでやめろ戒斗！死ぬぞ！」「ハァ、ハァ……足手まといは黙っていろ……」不屈！何がバロンを支えるのか！？

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「何やってるんだあいつ……！」だが光実の明晰な頭脳は、答えを導き出した！「そ、そうか……分かった……！」「何が分かったんだ！」「奴は……戒斗は――バカなんです！恐らく……紘汰さんよりも、遥かに！」「おいどういう意味だそれ！」「おかしいと思いませんでしたか！？奴のこれまでの言動！」

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「何度も敗北し、セコい手を使いながら、言動だけは偉そうなあの態度……まともな神経で可能なわけがありません！」「お、おう」「その答えがこれです！奴は何度敗北しても、3歩歩けば――」「忘れちまうってのか！？」「恐らくロックシードの使い分けも、できなかったんじゃない！忘れてたんです！」

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「はぁ、はぁ……どうだ！」ボロボロのバロンを見下ろす斬月。しかし貴虎の精神は今や、明らかに圧されていた。（何故倒れない……？仮に驚異的な精神力の持ち主だとしても――）「ハァ、ハァ……力こそ正義……つまり、この俺が正義ィィィ……」（……学習を一切感じさせないこの言動は一体！？）

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（仕方ない！貴重な戦極ドライバーだが、破壊するしかない！）だが攻撃の瞬間、致命的事実に気付く。（ド、ドライバーが……狙えん！）そう。既にバロンは二足歩行すらままならず、無様に地面を這いずっているからだ！「俺の力だけで斬月に勝たないと……パチンコマンが……安心して、帰れないんだ！」

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｢いてて、やめろってば。悪かったおれの負けだ。許せ｣……ついに逃げ帰った斬月。敗北を忘れる精神性が、この大金星を掴んだのだ。｢勝ったよ、ぼく｣ボロボロの戒斗はうわ言のように呟く。｢見たろパチンコマン。勝ったんだよ。ぼくひとりで。もう安心して帰れるだろ、パチンコマン……｣　…………

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――パチンコマン、きみが帰ったら、チームバロンががらんとしちゃったよ。でも……すぐになれると思う。だから…心配するなよ、パチンコマン。

珪素 @keiso_silicon14

珪素の戒斗さん復活プラン2『さようならパチンコマン』　おわり