新人さんはお客さんを振動させるとこから
今日発売の「宇宙兄弟」が表紙のモーニングから、隔週で「ちば賞」出身の新人さんのインタビューが載ります。第1回は09年受賞、今年9月に3週連続で「アンサンブル」を掲載した谷島冬美さんのインタビュー。私が言うのもなんですが、なかなか興味深い内容です。
2010-10-21 21:10:04担当もまだ若手ですが、担当と作家がどういう打ち合わせしてるかってのは、その二人にしかわからないもの。実際のその現場は余人には決して垣間見ることのできない一種の“秘め事(?)”に近いものですから。「そうかあ、この2人こんな打ち合わせしてたのかあ」って感じです(笑)。
2010-10-21 21:10:46まだ編集者と打ち合わせしたことのない方にとっては、この記事を読むとそれがどんなものかけっこうリアルにわかると思いますよ。谷島さんが1話目を3回描き直したなんてはじめて知った。それも同じ内容で。すげえな!普通そんなことしないぞ!? ていうかなんでだ?
2010-10-21 21:11:25うーん。同じ内容で3回も描き直した理由、もっとつっこんで知りたい。あとで聞いてみよ。あと印象に残ったのは「たとえキライと言われてもいいから何か反応がほしい」ってとこです。無視されるのが一番辛いと。
2010-10-21 21:11:49なるほど。たまに「編集者の仕事は誉めること」って人がいます。私の先輩、上司でもいました。「誉められて悪い気がする作家はいない」って。でもそんなの真っ赤なウソ。アホな編集者が見え透いたお世辞言ったら怒る作家さんだっていますよ。
2010-10-21 21:12:32ある言葉が誉め言葉ととられるか、その反対ととられるかは、微妙なこともあると思う。というか、それを作家さんがどう受け止めるかに関しては、こちらは無力です。鐘が空気を振るわせたとき、それを心地よいと思うか耳障りと思うかが時と場合次第なのと同じです。
2010-10-21 21:13:00まず大事なのは「受け手が振動して空気が震えた」という事実。作り手からしたら、確かに相手が「無反応」なのが一番残念でしょう。編集に出来るのはとにかく感度よく空気を震わせることくらい。それが相手にどう響くかなんて僭越なことまでは考えても仕方ない。
2010-10-21 21:13:25新人さんは確かに、まずはお客さんを振動させるとこからでしょう。これだけたくさん作品が載ってると、それだけでもなかなか大変ですが。そういえば「あの作品がキライ」って票がくる作品は、意外と大成したりするもんです。
2010-10-21 21:13:52だから編集者の中には「キライ!」とか「早く終われ!」とか言われるとほくそ笑んだりする奴もいます。ほらね。わかんないでしょ? 人が何言われると喜ぶかなんて。私は最近「感動して泣きました」ってのがちっとも誉め言葉に聞こえなくて困ってます。 「
2010-10-21 21:14:40「こんな奴がやってる雑誌に応募して大丈夫か?」って思われつつあるような気もしてきましたが、多くの部員は一般的平衡感覚に基づいた作品評価をするはずです。次回MANGA OPENは11月30日締め切りです!
2010-10-21 21:16:06ただ青年誌は一般的にかなりお客さんは保守的なんで、ベテランの新連載ですらなかなかアンケートとりません。だから新人さんは反応薄くても過度に落ち込まないでね。くれぐれもそこは肝に銘じてね。タフにならないとね。
2010-10-21 22:37:31