パズドラ乞食小説「勇者降臨！」

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

なんかちょろっと半日ほど頑張ったら5000円くらいもらえるお仕事とかないですかね。キティガチャを回すための言い訳が欲しい……。#パズドラ

TINA @TINA_ringlet

@cagamiincage これで資金を募ってみるのはどうか。　http://t.co/sF9L8XgIc3

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

@TINA_ringlet こ、これは……！

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

パズドラのサンリオコラボガチャをたくさん引きたいけど、きっと胃が痛くなるので、心安らかに引くために乞食行為を行おうと思います。http://t.co/ckNtjUp7sW　このページに飛んでぼくにお金を投げつけよう。15円から贈れるよ。

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乞食行為促進企画。パズドラ小説「勇者降臨！」

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

我が名はベリアル。炎を操る大悪魔。地獄を統べし魔王の一柱。故あって今は人間と契約し、力を貸してやっているがな。我と契約を交わせしマスターは人間界ではパズドラーと呼ばれる能力者だ。我以外にも多くの神、悪魔、英雄、ドラゴンなどを従えている。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

パズドラーは大気中に存在する五大元素を視覚化し、その配列を指先で操作することにより、化学反応の如き莫大なエネルギーを産み出す特殊能力者だ。そのエネルギーをして我ら魔人の活動力に充てる。常人では制御不能な神や悪魔を使役可能とするのはこの力あってのことだ。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

……もっとも、こういった力を持つ能力者は存外多いらしく、この国だけでも2300万人はいるらしいがな。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

パズドラーが我ら魔の者と契約を交わす方法は二つある。一つは、「レアガチャ」と呼ばれる特殊な魔術装置を用いる方法。これには魔法石と呼ばれる媒介が必要となる。マスターは他者に奴隷として使役される苦行行為や断食などを通してこの魔法石を入手する。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

だが、レアガチャによる召喚には問題もある。その召喚技術は未だ甚だ不安定であり、幸運にも我のような大悪魔や神、英雄の類を招く者もいれば、土塊より作られし下級のゴーレムや低級悪魔であるライダーなどを呼び寄せてしまう不幸な者もいる。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

もっとも、低俗な人間たちには我のような大悪魔よりもゴーレム共の方がお似合いと見える！　何せ我は未だかつて一度も戦線に出たことがない。フッ、雑魚共の相手に我を使うなど、畏れ多くてとても言い出せなかったのだろう！　身の程を弁えし小さき人の子よ！

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

もう一つの契約方法は、この国の各所に存在するダンジョン、秘境の類に向かい、そこで乱獲した魔の者共を無理矢理支配下に収めるやり方だ。パズドラーの中には、星空の果て、神々の世界にまで赴き全能神に喧嘩を売る者もいるというが、この方法では我のような大悪魔や神と契約することは不可能だ。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

唯一の例外は俗に降臨と呼ばれるその日ーー。神や悪魔、英雄たちが不意に姿を表すその時に、彼らを力で屈服させ配下に従えるのだ。そして、今日は二人の勇者が姿を表した。両者とも恐るべき力を秘めし英雄だ。マスターが我に初めて助力を乞うたのも当然のこと。良かろう、相手にとって不足はない。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

「よーし、そろそろミーティング始めっゾー」　我を呼ぶマスターの声が聞こえる。今日の一大決戦のためにマスターの契約した魔の者の中から選り抜きの精鋭が集められているはずだ。我の配下として不足のない者共なら良いが。「……師匠、師匠」　だが、背後から呼ぶその女の声に我は眉を顰めてしまう。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

「ポイズンエンチャンター、お前も来ていたのか」　我は呆れ顔で振り返った。とんがり帽子を被った魔女然とした女の姿がそこにあった。「えへへ、そうなんです。私も今回の作戦に呼ばれて。でも、嬉しいっス！　やっと師匠と一緒に戦えるんですね！」「その呼び方はやめろ。弟子をとった覚えはない」

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

迷惑な女だった。出自の知れぬ女で、ある日突然に我らの陣営に加わってきた。ドラゴンズドグ……なんちゃらとかいう異形の地に遠征に行った際、連れ帰ってきた女らしい。詳しいことは知らぬが。我はその遠征に参加してないのでな。しかし、このような未熟者を作戦に加えるとは……マスターは正気か？

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

集合場所に向かうと既にそこには数名の魔の者達が集められていた。だが……、一大作戦の戦力としてはやや心許ないメンツではないか。老いぼれた赤いドラゴンに女二人。……あの赤い女は確か望月千代女とか言ったか。卑しい忍者の身だがマスターの寵愛を受けているらしい。

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もう一人の女は……、身を包む高貴なドレスからしていずこかの姫君か？　いや、だがこの野蛮な佇まい。暴力性を剥き出しにしたその面構え。何より子供の胴体ほどもある過剰に肥大した大腿筋……。こんな足で蹴り付けられたら敵はひとたまりもあるまい。ウウム、この女は使えるかもしれん。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

この四人を我が率いるのか。困難な任務となりそうだ。しかし、マスターの人材不足も深刻と見えるな。……まあよい。このくらいでなければ張り合いがないというものだ。「よし、揃ったなー。作戦説明スッゾー」　低知能を顕にしたようなマスターのダミ声が響いた。

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

「いいかー、相手は高い防御力を誇るハイランダーと体力バカのベルセルクだ。まずはハイランダーを何とかしないとジリ貧だぞー」　ふむ、その通りだな。「そこで、今回、俺はフレンドにゴネて、我が陣営に特別ゲストをお迎えした」　と、マスターに呼ばれて入ってきた男の姿を見て、我は眼を見開いた！

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

あ、あれは！　シヴァ！　破壊神シヴァではないか！！　ま、まさかこれほど大物の神格を召喚していたとは！！　俄には信じられぬ。我がマスター侮りがたし！　

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

だが、どうしたことか。「あ、どうも初めまして。ご紹介に与りましたシヴァです」「不束か者ではありますが精一杯働かせて頂きたくと思います」「皆さんのご指導ご鞭撻を……」　な、なんだ、随分と腰が低い……。まるで借りてきた猫ではないか。これが本当に三都破壊者と呼ばれしあのシヴァなのか！？

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

「シヴァさんの力で一時的にハイランダーの守りを崩すからなー。そこにケリ姫、思いっ切りシュートを叩き込んでやれ！」「任しときなよ、ウホッ、ウホッ」恐るべき大腿筋の持ち主が吠えた。「さらに千代女、お前が大気中の元素バランスを操作な、一発デカイの食らわして倒すぞ」「オーケー、マスター」

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

294円のカンパを受け取りました。あと94%でカンパ達成です。 #Kampa! http://t.co/ckNtjUp7sW 2014-01-26 18:52:23

架神恭介/作家・ゲームデザイナー @cagamiincage

なるほど、作戦概要は理解した。猿並みの脳味噌ながらマスターもあらん限りの知恵を振り絞ったようだ。これの陣頭指揮を我が執るわけか。良かろう、期待に応えてやろう。「よーし、作戦は以上だ。で、今回のミッション、前線指揮は火ノエルさんに一任する」　……ふえっ！？